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8.4.4. deadline スケジューラーのチューニング

deadline を使用するとキュー待ちの I/O 要求は読み取りまたは書き込みのバッチに分けられてから増大している論理ブロックアドレス順に実行スケジュールに入れられます。アプリケーションは読み取り I/O でブロックする可能性の方が高いため、デフォルトでは読み取りバッチの方が書き込みバッチより優先されます。1 バッチが処理されると deadline は書き込み動作が待機している長さを確認して次の読み取りバッチまたは書き込みバッチを適宜スケジュールします。
deadline スケジューラーの動作に影響を与えるパラメーターです。
fifo_batch
ひとつのバッチで発行する読み取りまたは書き込みの動作数です。デフォルトは 16 です。値を高くするほど処理能力も高まりますが待ち時間も増加します。
front_merges
前方マージを一切生成しない作業負荷の場合、0 に設定することは可能です。ただし、このチェックのオーバーヘッドを測定していない限り Red Hat ではデフォルト値の 1 の使用を推奨しています。
read_expire
ミリ秒単位で指定します。この時間内に読み取り要求がスケジュールされます。デフォルト値は 500 (0.5 秒) です。
write_expire
ミリ秒単位で指定します。この時間内に書き込み要求がスケジュールされます。デフォルト値は 5000 (5 秒) です。
writes_starved
読み取りバッチ数を指定します。指定バッチ数を先に処理してから書き込みバッチをひとつ処理します。高い値を設定するほど読み取りバッチの方が多く優先して処理されます。