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第3章 Tuned
3.1. Tuned の概要
Tuned は、
udev を使用して接続されたデバイスを監視し、選択されたプロファイルに従ってシステム設定を静的および動的にチューニングするデーモンです。Tuned は、高スループット、低レイテンシー、省電力などの一般的なユースケース向けの複数の定義済みプロファイルとともに配布されます。各プロファイル向けに定義されたルールを変更し、特定のデバイスのチューニング方法をカスタマイズできます。特定のプロファイルで行われたシステム設定のすべての変更を元に戻すには、別のプロファイルに切り替えるか、tuned サービスを非アクティブ化します。
注記
Red Hat Enterprise Linux 7.2 以降では、Tuned を
no-daemon mode で実行できます (常駐メモリーをまったく必要としません)。このモードでは、tuned は設定を適用し、終了します。このモードでは、D-Bus サポート、ホットプラグサポート、または設定のロールバックサポートを含むたくさんの tuned 機能が使用できないため、no-daemon mode はデフォルで無効になります。no-daemon mode を有効にするには、/etc/tuned/tuned-main.conf ファイルで daemon = 0 を設定します。
静的チューニングは主に、事前定義された
sysctl 設定および sysfs 設定の適用と ethtool などの複数の設定ツールのワンショットアクティベーションから構成されます。また、Tuned はシステムコンポーネントの使用を監視し、その監視情報に基いてシステム設定を動的にチューニングします。
動的なチューニングでは、所定のシステムの稼働時間中に各種システムコンポーネントを異なる方法で使用する方法が考慮されます。たとえば、ハードドライブは起動時とログイン時に頻繁に使用されますが、主に Web ブラウザーや電子メールクライアントなどのアプリケーションを使う場合はほとんど使用されません。同様に CPU とネットワークデバイスは、異なるタイミングと方法で使用されます。Tuned はこうしたコンポーネントの動作を監視して、それらの使用の変化に対応します。
実際の例として、一般的なオフィスワークステーションを考えます。通常、イーサネットのネットワークインターフェースはほとんど使用されず、ほんの数件の電子メールがたまに送受信されるか、Web ページが数ページロードされる程度だとします。このような負荷の場合、ネットワークインターフェースはデフォルト設定のように常に最高速度で動作する必要はありません。Tuned には、ネットワークデバイスを監視してチューニングを行うプラグインがあり、ネットワークインターフェースの利用率が低くなると、それを検出して自動的にそのインターフェースの速度を低下させて電力の使用を削減することができます。たとえば、DVD イメージをダウンロードしたり、大きいファイルが添付された電子メールを開いたりしたためインターフェースのアクティビティーが長い時間にわたって増加すると、tuned はこれを検出して、アクティビティーレベルが非常に高い間に最良のパフォーマンスを提供できるようインターフェース速度を最大に設定します。この原則は CPU およびハードディスク向けの他のプラグインにも使用されています。
動的チューニングは Red Hat Enterprise Linux ではグローバルで無効であり、
/etc/tuned/tuned-main.conf ファイルを編集し、dynamic_tuning フラグを 1 に変更することによって有効にできます。
3.1.1. プラグイン
Tuned では、監視プラグインとチューニングプラグインの 2 つの種類のプラグインを使用します。監視プラグインは、稼働中のシステムから情報を取得するために使用されます。現時点では、以下の監視プラグインが実装されています。
disk- デバイスおよび測定間隔ごとのディスク負荷 (IO 操作の数) を取得します。
net- ネットワークカードおよび測定間隔ごとのネットワーク負荷 (転送済みパケットの数) を取得します。
load- CPU および測定間隔ごとの CPU 負荷を取得します。
監視プラグインの出力は、動的チューニング向けチューニングプラグインによって使用できます。現在実装されている動的チューニングアルゴリズムは、パフォーマンスと省電力のバランスを取ろうとし、パフォーマンスプロファイルで無効になります (個別プラグインの動的チューニングは tuned プロファイルで有効または無効にできます)。監視プラグインは、有効ないずれかのチューニングプラグインでメトリクスが必要な場合に必ず自動的にインスタンス化されます。2 つのチューニングプラグインで同じデータが必要な場合は、監視プラグインのインスタンスが 1 つだけ作成され、データが共有されます。
各チューニングプラグインにより、個別サブシステムがチューニングされ、tuned プロファイルから入力される複数のパラメーターが取得されます。各サブシステムには、チューニングプラグインの個別インスタンスで処理される複数のデバイス (複数の CPU やネットワークカードなど) を含めることができます。また、個別デバイスの特定の設定もサポートされます。提供されたプロファイルでは、個別サブシステムのすべてのデバイスに一致するワイルドカードが使用されます (このプロファイルの変更方法の詳細については、「カスタムプロファイル」を参照)。これにより、プラグインは必要な目標 (選択されたプロファイル) に従ってこれらのサブシステムをチューニングできるようになります。ユーザーが行うのは、正しい tuned プロファイルを選択するだけです。
現時点では、以下のチューニングプラグインが実装されています (動的チューニングはこれらの一部のプラグインのみで実装され、プラグインでサポートされたパラメーターもリストされます)。
cpu- CPU ガバナーを、
governorパラメーターで指定された値に設定し、CPU 負荷に応じて PM QoS CPU DMA レイテンシーを動的に変更します。CPU 負荷がload_thresholdパラメーターで指定された値よりも小さい場合、レイテンシーはlatency_highパラメーターで指定された値に設定されます。それ以外の場合は、latency_lowで指定された値に設定されます。また、レイテンシーは、特定の値に強制的に設定できます (動的に変更しない場合)。これは、force_latencyパラメーターを必要なレイテンシー値に設定することにより実現できます。 eeepc_she- CPU 負荷に応じて FSB 速度を動的に設定します。この機能は、一部のノートブックに存在し、Asus Super Hybrid Engine とも呼ばれます。CPU 負荷が
load_threshold_powersaveパラメーターで指定された値以下である場合は、プラグインによって FSB 速度がshe_powersaveパラメーターで指定された値に設定されます (FSB 周波数および対応する値の詳細については、カーネルのドキュメントを参照)。CPU 負荷がload_threshold_normalパラメーターで指定された値以上である場合は、FSB 速度がshe_normalパラメーターで指定された値に設定されます。静的チューニングはサポートされず、プラグインは透過的に無効になります (この機能のハードウェアサポートが検出されない場合)。 net- wake-on-lan を
wake_on_lanパラメーターで指定された値に設定します (ethtool ユーティリティーと同じ構文を使用します)。また、インターフェースの使用状況に応じてインターフェース速度が自動的に変更されます。 sysctl- プラグインパラメーターで指定されたさまざまな
sysctl設定を指定します。構文はname=valueとなります。ここで、nameは sysctl ツールにより提供されたものと同じ名前になります。このプラグインは、他のプラグインで指定できない設定を変更する必要がある場合に使用します (ただし、設定を特定のプラグインで指定できる場合は、そのプラグインを使用することが推奨されます)。 usb- USB デバイスの autosuspend タイムアウトを
autosuspendパラメーターで指定された値に設定します。値が 0 の場合は、autosuspend が無効になります。 vmtransparent_hugepagesパラメーターのブール値に応じて Transparent Huge Page を有効または無効にします。audio- 音声コーデックの autosuspend タイムアウトを
timeoutパラメーターで指定された値に設定します。現時点では、snd_hda_intelとsnd_ac97_codecがサポートされてます。値が0の場合は、autosuspend が無効になります。また、ブール値パラメーターreset_controllerをtrueに設定することにより、コントローラーを強制的にリセットすることもできます。 disk- エレベーターを
elevatorパラメーターで指定された値に設定します。また、ALPM をalpmパラメーターで指定された値、ASPM をaspmパラメーターで指定された値、スケジューラークォンタムをscheduler_quantumパラメーターで指定された値、ディスク spindown タイムアウトをspindownパラメーターで指定された値、ディスク readahead をreadaheadパラメーターで指定された値に設定し、現在のディスク readahead 値をreadahead_multiplyパラメーターで指定された定数で乗算できます。さらに、このプラグインにより、現在のドライブ使用状況に応じてドライブの高度な電力管理設定と spindown タイムアウト設定が動的に変更されます。動的チューニングは、ブール値パラメーターdynamicにより制御でき、デフォルトで有効になります。 mountsdisable_barriersパラメーターのブール値に応じてマウントのバリアを有効または無効にします。script- このプラグインは、プロファイルがロードまたはアンロードされたときに実行する外部スクリプトの実行に使用されます。スクリプトは、
startまたはstopのいずれかの引数 (スクリプトがプロファイルのロード時またはアンロード時に呼び出されるかによって決まります) によって呼び出されます。スクリプトファイル名は、scriptパラメーターによって指定できます。スクリプトで停止アクションを正しく実装し、変更したすべての設定を起動アクション中に元に戻す必要がああることに注意してください。このような操作を行わないと、ロールバックが機能しません。ユーザーの利便性のために、functionsBash ヘルパースクリプトがデフォルトでインストールされ、スクリプトで定義されたさまざまな機能をインポートして使用できます。この機能は、主に後方互換性を維持するために提供されます。この機能は最終手段として使用し、必要な設定を指定できる他のプラグインが存在する場合は、そのプラグインを使用することが推奨されます。 sysfs- プラグインパラメーターで指定されたさまざまな
sysfs設定を指定します。構文はname=valueとなります。ここで、nameは、使用する sysfs パスです。このプラグインは、他のプラグインで指定できない設定を変更する必要がある場合に使用します (設定を特定のプラグインで指定できる場合は、そのプラグインを使用することが推奨されます)。 video- ビデオカードのさまざまな省電力レベルを設定します (現時点では、Radeon カードのみがサポートされます)。省電力レベルは
radeon_powersaveパラメーターを使用して指定できます。サポートされる値はdefault、auto、low、mid、high、およびdynpmです。詳細については、http://www.x.org/wiki/RadeonFeature#KMS_Power_Management_Options を参照してください。このプラグインは試験目的で提供され、今後のリリースで変更されることがあることに注意してください。 bootloader- カーネルブートコマンドラインにパラメーターを追加します。このプラグインは grub-legacy パッケージと grub2 パッケージ、さらに Extensible Firmware Interface (EFI) を使用する Grub をサポートします。
grub2_cfg_fileオプションを使用すると、grub2 設定ファイルのカスタマイズされた標準的でない場所を指定できます。これらのパラメーターは、現在の grub 設定とそのテンプレートに追加されます。カーネルパラメーターを有効にするには、マシンを再起動する必要があります。パラメーターは次の構文で指定できます。cmdline=arg1 arg2 ... argn.
3.1.2. インストールと使用方法
tuned パッケージをインストールするには、root で以下のコマンドを実行します。
yum install tuned
tuned パッケージのインストールでは、お使いのシステムに最適なプロファイルも事前に設定されます。現時点では、以下のカスタマイズ可能なルールに従ってデフォルトのプロファイルが選択されます。
throughput-performance- これは、コンピューターノードとして動作する Fedora オペレーティングシステムで事前に選択されます。このようなシステムの目的は、スループットパフォーマンスの最大化です。
virtual-guest- これは、仮想マシンで事前に選択されます。この目的はパフォーマンスの最大化です。パフォーマンスの最大化に興味がない場合は、
balancedまたはpowersaveプロファイルに変更できます (下記参照)。 balanced- これは、他のすべてのケースで事前に選択されます。この目的は、パフォーマンスと電力消費の調和です。
tuned を起動するには、root で以下のコマンドを実行します。
systemctl start tuned
マシンを起動する度に tuned を有効にするには、以下のコマンドを実行します。
systemctl enable tuned
プロファイルの選択などの他の tuned の制御の場合は、以下のコマンドを実行します。
tuned-adm
このコマンドを使用するには、tuned サービスが実行されている必要があります。
インストールされた利用可能なプロファイルを参照するには、以下のコマンドを実行します。
tuned-adm list
現在アクティブなプロファイルを参照するには、以下のコマンドを実行します。
tuned-adm active
プロファイルを選択またはアクティブ化するには、以下のコマンドを実行します。
tuned-adm profile profile
例えば:
tuned-adm profile powersave
試験目的で提供された機能として、複数のプロファイルを一度に選択することができます。tuned アプリケーションは、ロード中にそれらのプロファイルをマージしようとします。競合が発生した場合は、最後に指定されたプロファイルの設定が優先されます。これは自動的に行われ、使用されるパラメーターの組み合わせが適切であるかどうかはチェックされません。あまり深く考えずにこの機能を使用すると、一部のパラメーターが反対の方向でチューニングされ、生産性が上がらないことがあります。このような状況の例として、
throughput-performance プロファイルでディスクに対して high スループットを設定し、同時に spindown-disk プロファイルでディスクスピンダウンを low 値に設定することが挙げられます。以下の例では、仮想マシンでの実行でパフォーマンスを最大化するようシステムが最適化され、同時に、低消費電力を実現するようシステムがチューニングされます (低消費電力が最優先である場合)。
tuned-adm profile virtual-guest powersave
既存のプロファイルを変更したり、インストール中に使用されたのと同じロジックを使用したりせずに tuned がシステムに最適なプロファイルを提示するようにするには、以下のコマンドを実行します。
tuned-adm recommend
Tuned には、手動で実行する場合に使用できる追加オプションがあります。ただし、このオプションは推奨されず、主にデバッグ目的で提供されています。利用可能なオプションは、以下のコマンドを使用して表示できます。
tuned --help3.1.3. カスタムプロファイル
ディストリビューション固有のプロファイルは、
/usr/lib/tuned/ ディレクトリーに格納されます。各プロファイルには独自のディレクトリーがあります。プロファイルは tuned.conf という名前の主要設定ファイルとオプションのヘルパースクリプトなどの他のファイルから構成されます。
プロファイルをカスタマイズする必要がある場合は、プロファイルのカスタマイズに使用される
/etc/tuned/ ディレクトリーにプロファイルディレクトリーをコピーします。同じ名前のプロファイルが 2 つある場合は、/etc/tuned/ に含まれるプロファイルが使用されます。
また、
/etc/tuned/ ディレクトリーで独自のプロファイルを作成して、特定のパラメーターのみが調整、または上書きされた /usr/lib/tuned/ に含まれるプロファイルを使用することもできます。
tuned.conf ファイルには、複数のセクションが含まれます。[main] セクションは 1 つだけ存在します。他のセクションはプラグインインスタンス向けの設定です。[main] セクションを含むすべてのセクションはオプションです。ハッシュ記号 (#) で始まる行はコメントです。
[main] セクションには、以下のオプションがあります。
include=profile- 指定されたプロファイルがインクルードされます。たとえば、
include=powersaveの場合は、powersaveプロファイルがインクルードされます。
プラグインインスタンスが記述されるセクションは、以下のように書式化されます。
[NAME] type=TYPE devices=DEVICES
NAME は、ログで使用されるプラグインインスタンスの名前であり、任意の文字列です。TYPE は、チューニングプラグインのタイプです。チューニングプラグインのリストと説明については、「プラグイン」を参照してください。DEVICES は、このプラグインインスタンスが処理するデバイスのリストです。
devices 行には、リスト、ワイルドカード (*)、および否定 (!) を含めることができます。また、ルールを組み合わせることもできます。devices 行がない場合は、TYPE のシステムに存在する、または後で接続されたすべてのデバイスがプラグインインスタンスによって処理されます。これは、devices=* を使用したときと同様です。プラグインのインスタンスが指定されない場合、プラグインは有効になりません。プラグインがさらに多くのオプションをサポートする場合は、プラグインセクションでそれらのプラグインを指定することもできます。オプションが指定されないと、デフォルト値が使用されます (インクルードされたプラグインで以前に指定されていない場合)。プラグインオプションのリストについては、「プラグイン」を参照してください。
例3.1 プラグインインスタンスの定義
以下の例では、
sda や sdb などの sd で始まるすべての候補に一致し、それらの候補に対するバリアは無効になりません。
[data_disk] type=disk devices=sd* disable_barriers=false
以下の例では、
sda1 と sda2 を除くすべての候補に一致します。
[data_disk] type=disk devices=!sda1, !sda2 disable_barriers=false
プラグインインスタンスのカスタム名を必要とせず、設定ファイルでインスタンスの定義が 1 つしかない場合、Tuned は以下の短い構文をサポートします。
[TYPE] devices=DEVICES
この場合は、
type 行を省略することができます。タイプと同様に、インスタンスは名前で参照されます。上記の例は、以下のように書き換えることができます。
[disk] devices=sdb* disable_barriers=false
include オプションを使用して同じセクションが複数回指定された場合は、設定がマージされます。競合のため、設定をマージできない場合は、競合がある以前の設定よりも競合がある最後の定義が優先されます。場合によっては、以前に定義された内容がわからないことがあります。このような場合は、replace ブール値オプションを使用して true に設定できます。これにより、同じ名前の以前の定義がすべて上書きされ、マージは行われません。
また、
enabled=false オプションを指定してプラグインを無効にすることもできます。これは、インスタンスが定義されない場合と同じ効果を持ちます。include オプションから以前の定義を再定義し、カスタムプロファイルでプラグインをアクティブにしない場合は、プラグインを無効にすると便利です。
ほとんどの場合、デバイスは 1 つのプラグインインスタンスで処理できます。デバイスが複数のインスタンス定義に一致する場合は、エラーが報告されます。
以下に、
balanced プロファイルに基づき、すべてのデバイスの ALPM が最大の省電力に設定されるように拡張されたカスタムプロファイルの例を示します。
[main] include=balanced [disk] alpm=min_power
以下に、
isolcpus=2 をカーネルブートコマンドラインに追加するカスタムプロファイルの例を示します。
[bootloader] cmdline=isolcpus=2
変更を反映するには、プロファイルの適用後にマシンを再起動する必要があります。
3.1.4. Tuned-adm
システムを詳細に分析することは、非常に時間のかかる作業です。Red Hat Enterprise Linux 7 には、
tuned-adm ユーティリティーで簡単にアクティベートできる一般的なユースケース向けの定義済みプロファイルが複数含まれます。プロファイルを作成、変更、および削除することも可能です。
利用可能な全プロファイルを一覧表示して、現在アクティブなプロファイルを特定するには、以下を実行します。
tuned-adm list
現在アクティブなプロファイルだけを表示する場合は、以下を実行します。
tuned-adm active
別のプロファイルに切り替える場合は、以下を実行します。
tuned-adm profile profile_name
例を示します。
tuned-adm profile latency-performance
すべてのチューニングを無効にする場合は、以下を実行します。
tuned-adm off
以下に、基本パッケージでインストールされるプロファイルをリストします。
balanced- デフォルトの省電力プロファイル。パフォーマンスと電力消費のバランスを取ることが目的です。可能な限り、自動スケーリングと自動チューニングを使用しようとします。ほとんどの負荷で良い結果をもたらします。唯一の欠点はレイテンシーが増加することです。現在の tuned リリースでは、CPU、ディスク、音声、および動画のプラグインが有効になり、
ondemandガバナーがアクティブ化されます。radeon_powersaveはautoに設定されます。 powersave- 省電力パフォーマンスを最大化するプロファイル。実際の電力消費を最小化するためにパフォーマンスを調整できます。現在の tuned リリースでは、USB 自動サスペンド、WiFi 省電力、および SATA ホストアダプター向けの ALPM 省電力が有効になります。また、ウェイクアップ率が低いシステムのマルチコア省電力がスケジュールされ、
ondemandガバナーがアクティブ化されます。さらに、AC97 音声省電力と、システムに応じて HDA-Intel 省電力 (10 秒のタイムアウト) が有効になります。KMS が有効なサポート対象 Radeon グラフィックカードがシステムに搭載されている場合は、自動省電力に設定されます。Asus Eee PC では、動的な Super Hybrid Engine が有効になります。注記
powersaveプロファイルは、必ずしも最も効率的ではありません。定義された量の作業を行う場合 (たとえば、動画ファイルをトランスコードする必要がある場合) を考えてください。トランスコードがフルパワーで実行される場合に、マシンが少ない電力を消費することがあります。これは、タスクがすぐに完了し、マシンがアイドル状態になり、非常に効率的な省電力モードに自動的に切り替わることがあるためです。その一方で、調整されたマシンでファイルをトランスコードすると、マシンはトランスコード中に少ない電力を消費しますが、処理に時間がかかり、全体的な消費電力は高くなることがあります。このため、一般的にbalancedプロファイルが優れたオプションになる場合があります。 throughput-performance- 高スループットに最適化されたサーバープロファイル。省電力メカニズムが無効になり、ディスクとネットワーク IO のスループットパフォーマンスを向上させる sysctl 設定が有効になり、
deadlineスケジューラーに切り替わります。CPU ガバナーはperformanceに設定されます。 latency-performance- 低レイテンシーに最適化されたサーバープロファイル。省電力メカニズムが無効になり、レイテンシーを向上させる sysctl 設定が有効になります。CPU ガバナーは
performanceに設定され、CPU は低い C 状態にロックされます (PM QoS を使用)。 network-latency- 低レイテンシーネットワークチューニング向けプロファイル。
latency-performanceプロファイルに基づきます。また、透過的な巨大ページと NUMA 調整が無効になり、複数の他のネットワーク関連の sysctl パラメーターがチューニングされます。 network-throughput- スループットネットワークチューニング向けプロファイル。
throughput-performanceプロファイルに基づきます。また、カーネルネットワークバッファーが増加されます。 virtual-guest- enterprise-storage プロファイルに基づく仮想ゲスト向けプロファイル。仮想メモリーの swappiness の減少やディスクの readahead 値の増加などが行われます。ディスクバリアは無効になりません。
virtual-hostenterprise-storageプロファイルに基づく仮想ホスト向けプロファイル。仮想メモリーの swappiness の減少、ディスクの readahead 値の増加、ダーティーページのアグレッシブライトバックの有効化などが行われます。oracle- Oracle データベース向けに最適化されたプロファイルは、
throughput-performanceプロファイルに基づいてロードされます。これにより Transparent Huge Page が無効になり、一部の他のパフォーマンス関連カーネルパラメーターが変更されます。このプロファイルは、tuned-profiles-oracle パッケージにより提供され、Red Hat Enterprise Linux 6.8 以降で利用可能です。 desktopbalancedプロファイルに基づく、デスクトップに最適化されたプロファイル。対話型アプリケーションの応答を向上させるためにスケジューラーオートグループが有効になります。
注記
さらに製品固有なプロファイルまたはサードパーティー製の Tuned プロファイルが利用可能なことがあります。このようなプロファイルは通常、個別の RPM パッケージで提供されます。
追加の定義済みプロファイルは、
Optional チャネルで利用可能な tuned-profiles-compat パッケージでインストールできます。これらのプロファイルは、後方互換性を維持するために提供され、開発は行われていません。基本パッケージの一般的なプロファイルを使用すると、ほとんどの場合、同等のことやそれ以外のことも行えます。特別な理由がない限り、基本パッケージのプロファイルを使用することが推奨されます。互換プロファイルは以下のとおりです。
default- これは利用可能なプロファイルの中で省電力への影響度が最も低く、tuned の CPU プラグインとディスクプラグインのみが有効になります。
desktop-powersave- デスクトップシステム向けの節電プロファイル。SATA ホストアダプター用の ALPM 節電と tuned の CPU、イーサネット、およびディスクのプラグインを有効にします。
laptop-ac-powersave- AC 電源で稼働するノートパソコン向け省電力プロファイル (影響度は中)。SATA ホストアダプター用の ALPM 省電力、WiFi 省電力、および tuned の CPU、イーサネット、ディスクのプラグインが有効になります。
laptop-battery-powersave- バッテリーで稼働するラップトップ向け省電力プロファイル (影響度は大)。現在の tuned 実装では、
powersaveプロファイルのエイリアスになります。 spindown-disk- スピンダウン時間を最大化する、従来の HDD が搭載されたマシン向け省電力プロファイル。tuned 省電力メカニズム、USB 自動サスペンド、および Bluetooth が無効になり、Wi-Fi 省電力が有効になり、ログ同期が無効になり、ディスクライトバック時間が増加し、ディスクの swappiness が減少します。すべてのパーティションは、
noatimeオプションを使用して再マウントされます。 enterprise-storage- I/O スループットを最大化する、エンタープライズ級のストレージ向けサーバープロファイル。
throughput-performanceプロファイルと同じ設定がアクティブ化され、readahead 設定値が乗算され、ルートパーティションと起動パーティション以外のパーティションでバリアが無効になります。
注記
物理マシンで
atomic-host プロファイル、仮想マシンで atomic-guest プロファイルを使用します。
Red Hat Enterprise Linux Atomic Host 向けに tuned プロファイルを有効にするには、tuned-profiles-atomic パッケージをインストールします。root で以下のコマンドを実行します。
yum install tuned-profiles-atomic
Red Hat Enterprise Linux Atomic Host 向けの tuned プロファイルには次の 2 つがあります。
atomic-host- Red Hat Enterprise Linux Atomic Host 向けに最適化されたプロファイル。ベアメタルサーバーでホストシステムとして使用する場合は、throughput-performance プロファイルを使用します。さらに、SELinux AVC キャッシュと PID 制限が増加し、netfilter 接続追跡がチューニングされます。
atomic-guest- Red Hat Enterprise Linux Atomic Host 向けに最適化されたプロファイル (virtual-guest プロファイルに基づいてゲストシステムとして使用される場合)。SELinux AVC キャッシュと PID 制限が増加し、netfilter 接続追跡がチューニングされます。
注記
さらに製品固有なプロファイルまたはサードパーティー製の tuned プロファイルが利用可能なことがあります。このようなプロファイルは通常、個別の RPM パッケージで提供されます。カーネルコマンドラインの編集を可能にする 3 つの tuned プロファイル (
realtime、realtime-virtual-host、および realtime-virtual-guest) が利用可能です。
realtime プロファイルを有効にするには、tuned-profiles-realtime パッケージをインストールします。root で次のコマンドを実行します。
yum install tuned-profiles-realtimerealtime-virtual-host プロファイルと realtime-virtual-guest プロファイルを有効にするには、tuned-profiles-nfv パッケージをインストールします。root で次のコマンドを実行します。
yum install tuned-profiles-nfv3.1.5. Powertop2tuned
powertop2tuned ユーティリティーは、PowerTOP の提案からカスタム tuned プロファイルを作成できるツールです。
powertop2tuned アプリケーションをインストールするには、以下のコマンドを root で実行します。
yum install tuned-utils
カスタムプロファイルを作成するには、以下のコマンド root で実行します。
powertop2tuned new_profile_name
デフォルトでは、現在選択されている tuned プロファイルに基いて
/etc/tuned ディレクトリー内にプロファイルが作成されます。安全上の理由から、すべての PowerTOP チューニングは最初に新しいプロファイルで無効になっています。これらのチューニングを有効にするには、/etc/tuned/profile/tuned.conf で興味があるチューニングをコメント解除します。--enable または -e オプションを使用して、有効な PowerTOP により提示されたほとんどのチューニングで新しいプロファイルを生成できます。USB 自動サスペンドなどの一部の危険なチューニングは引き続き無効になります。これらのチューニングが必要な場合は、手動でコメント解除する必要があります。デフォルトでは、新しいプロファイルはアクティブ化されません。アクティブ化するには、以下のコマンドを実行します。
tuned-adm profile new_profile_name
powertop2tuned がサポートするオプションの完全な一覧を表示するには、以下のコマンドを実行します。
powertop2tuned --help
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