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14.2.3. サーバーの起動と停止

重要
DHCP サーバーの初回起動時には、dhcpd.leases ファイルが存在しないと起動に失敗します。ファイルが存在しない場合、touch /var/lib/dhcpd/dhcpd.leases コマンドを使用してファイルを作成してください。このサーバーが DNS サーバーとして BIND も実行している場合、このステップは不要です。named サービスを開始すると、自動的に dhcpd.leases ファイルを確認するためです。
これまで稼働していたシステムで、新規のリースファイルを作成しないでください。作成すると、それまでのリースはすべて失われ、多くの問題が発生します。これを解決する方法は、dhcpd.leases~ バックアップファイルの名前を dhcpd.leases に変更して、デーモンを起動することです。
DHCP サービスを起動するには、以下のコマンドを実行します。
systemctl start dhcpd.service
DHCP サービスを停止するには、以下のコマンドを実行します。
systemctl stop dhcpd.service
デフォルトでは、DHCP サービスはブート時に起動しません。ブート時にデーモンが自動的に起動するように設定する方法については、Red Hat Enterprise Linux System Administrator's Guideを参照してください。
システムに複数のネットワークインターフェースが接続されており、DHCP サーバーがいずれか 1 つのインターフェースでのみ DHCP リクエストをリッスンするようにするには、DHCP サーバーがそのデバイス上でのみリッスンするように設定します。DHCP デーモンは、/etc/dhcp/dhcpd.conf ファイル内でサブネット宣言されているインターフェースでのみリッスンします。
これは、ネットワークカードが 2 つあるファイアウォールマシンで役立ちます。1 つのネットワークカードを DHCP クライアントとして設定してインターネットの IP アドレスを取得します。もう 1 つのネットワークカードは、ファイアウォールの背後にある内部ネットワークの DHCP サーバーとして使用できます。内部ネットワークに接続されたネットワークカードのみを指定するとユーザーはインターネット経由でデーモンに接続できないため、システムをよりセキュアにすることができます。
コマンドラインオプションを指定するには、rootdhcpd.service ファイルをコピーしてから編集します。例を示します。
~]# cp /usr/lib/systemd/system/dhcpd.service /etc/systemd/system/
~]# vi /etc/systemd/system/dhcpd.service
セクション [Service] の行を編集します。
ExecStart=/usr/sbin/dhcpd -f -cf /etc/dhcp/dhcpd.conf -user dhcpd -group dhcpd --no-pid your_interface_name(s)
次に、root ユーザーとしてサービスを再起動します。
~]# systemctl --system daemon-reload
~]# systemctl restart dhcpd
/etc/systemd/system/dhcpd.service ファイルの [Service] セクションの下では、ExecStart=/usr/sbin/dhcpd にコマンドラインオプションを追加することができます。使用可能なオプションには、以下のものがあります。
  • -p portnum: dhcpd がリッスンする UDP ポート番号を指定します。デフォルト値はポート 67 です。DHCP サーバーは、指定された UDP ポートよりも番号が 1 つ大きいポートにある DHCP クライアントに応答を送信します。たとえば、デフォルトのポート 67 を使用する場合、サーバーはポート 67 でリクエストをリッスンし、ポート 68 にあるクライアントに応答します。ポートが指定され、DHCP リレーエージェントが使用される場合、DHCP は DHCP リレーエージェントがリッスンするポートと同じポートを指定する必要があります。詳細は、「DHCP リレーエージェント」を参照してください。
  • -f: フォアグラウンドプロセスとしてデーモンを実行します。これは主にデバッグ用に使用されます。
  • -d: 標準エラー記述子に DHCP サーバーデーモンを記録します。これは主にデバッグ用に使用されます。このオプションを指定しないと、ログは /var/log/messages に書き込まれます。
  • -cf filename: 設定ファイルの場所を指定します。デフォルトの場所は /etc/dhcp/dhcpd.conf です。
  • -lf filename: リースデータベースファイルの場所を指定します。リースデータベースファイルがすでに存在する場合、DHCP サーバーを起動する度に、同じファイルが使用されるようにすることが非常に重要です。このオプションは、実稼働環境以外のマシンでデバッグする目的にのみ使用することが強く推奨されます。デフォルトの場所は /var/lib/dhcpd/dhcpd.leases です。
  • -q - デーモンの起動時に著作権に関するメッセージ全体を表示しません。