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8.10.2. teamd を使用したネットワークチームの作成

注記
teamd を使って作成された設定には永続性がありません。このため、「nmcli を使用したネットワークチーミングの設定」または「ifcfg ファイルを使用したネットワークチームの作成」で定義されているステップを使ってチームを作成する必要がある場合があります。
ネットワークチームを作成するには、ポートまたはリンクのチームに対するインターフェースとして作動する仮想インターフェースの設定ファイルが JSON 形式で必要になります。簡単な方法は、設定ファイルの例をコピーして、root 権限でエディターを使用してこれを編集するというものです。利用可能な設定例を一覧表示するには、以下のコマンドを実行します。
~]$ ls /usr/share/doc/teamd-*/example_configs/
activebackup_arp_ping_1.conf  activebackup_multi_lw_1.conf   loadbalance_2.conf
activebackup_arp_ping_2.conf  activebackup_nsna_ping_1.conf  loadbalance_3.conf
activebackup_ethtool_1.conf   broadcast.conf                 random.conf
activebackup_ethtool_2.conf   lacp_1.conf                    roundrobin_2.conf
activebackup_ethtool_3.conf   loadbalance_1.conf             roundrobin.conf
ここに含まれるファイル、たとえば activebackup_ethtool_1.conf を表示するには、以下のコマンドを実行します。
~]$ cat /usr/share/doc/teamd-*/example_configs/activebackup_ethtool_1.conf
{
	"device":	"team0",
	"runner":	{"name": "activebackup"},
	"link_watch":	{"name": "ethtool"},
	"ports":	{
		"enp1s0": {
			"prio": -10,
			"sticky": true
		},
		"enp2s0": {
			"prio": 100
		}
	}
}
teamd 設定ファイルを保存する作業設定ディレクトリーを作成します。たとえば通常ユーザーの場合、以下の形式のコマンドを実行します。
~]$ mkdir ~/teamd_working_configs
選択したファイルを作業ディレクトリーにコピーし、必要に応じて編集します。以下の形式のコマンドを使用できます。
~]$ cp /usr/share/doc/teamd-*/example_configs/activebackup_ethtool_1.conf \ ~/teamd_working_configs/activebackup_ethtool_1.conf
ネットワークチームのポートとして使用するインターフェースを変更する場合など、使用中の環境に適合するようにファイルを編集するには、以下のように編集するファイルを開きます。
~]$ vi ~/teamd_working_configs/activebackup_ethtool_1.conf
必要な変更を加えて、ファイルを保存します。vi の使用方法については、vi(1) man ページを参照してください。お好みのエディターを使用しても構いません。
チーム内でポートとして使用するインターフェースをチームデバイスに追加する際には、それがアクティブになっていない、つまりdownになっている必要があることに注意してください。インターフェースのステータスを確認するには、以下のコマンドを実行します。
~]$ ip link show
1: lo: <LOOPBACK,UP,LOWER_UP> mtu 65536 qdisc noqueue state UNKNOWN mode DEFAULT
    link/loopback 00:00:00:00:00:00 brd 00:00:00:00:00:00
2: em1: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc pfifo_fast state UP mode DEFAULT qlen 1000
    link/ether 52:54:00:d5:f7:d4 brd ff:ff:ff:ff:ff:ff
3: em2: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc pfifo_fast state UP mode DEFAULT qlen 1000
  link/ether 52:54:00:d8:04:70 brd ff:ff:ff:ff:ff:ff
この例では、使用する予定のインターフェースはどちらもUPになっていることが分かります。
インターフェースをダウンにするには、root で以下の形式のコマンドを実行します。
~]# ip link set down em1
必要に応じて各インターフェースでこれを繰り返します。
設定ファイルに基づいてチームインターフェースを作成するには、root ユーザーで作業設定ディレクトリー (この例では teamd_working_configs ) に移動します。
~]# cd /home/userteamd_working_configs
それから、以下の形式のコマンドを実行します。
~]# teamd -g -f activebackup_ethtool_1.conf -d
Using team device "team0".
Using PID file "/var/run/teamd/team0.pid"
Using config file "/home/user/teamd_working_configs/activebackup_ethtool_1.conf"
-g オプションはデバッグメッセージ用のオプションであり、-f オプションは、読み込む設定ファイルを指定することです。-d オプションは、起動後にプロセスがデーモンとして実行されるようにします。その他のオプションについては、teamd(8) man ページを参照してください。
チームのステータスを確認するには、root で以下のコマンドを実行します。
~]# teamdctl team0 state
setup:
  runner: activebackup
ports:
  em1
    link watches:
      link summary: up
      instance[link_watch_0]:
        name: ethtool
        link: up
  em2
    link watches:
      link summary: up
      instance[link_watch_0]:
        name: ethtool
        link: up
runner:
  active port: em1
アドレスをネットワークチームインターフェースに適用するには、以下を実行します。team0root で、以下の形式でコマンドを実行します。
~]# ip addr add 192.168.23.2/24 dev team0
チームインターフェースの IP アドレスを確認するには、以下のコマンドを実行します。
~]$ ip addr show team0
4: team0:  <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc noqueue state UP
    link/ether 16:38:57:60:20:6f brd ff:ff:ff:ff:ff:ff
    inet 192.168.23.2/24 scope global team0
       valid_lft forever preferred_lft forever
    inet6 2620:52:0:221d:1438:57ff:fe60:206f/64 scope global dynamic
       valid_lft 2591880sec preferred_lft 604680sec
    inet6 fe80::1438:57ff:fe60:206f/64 scope link
       valid_lft forever preferred_lft forever
チームインターフェースをアクティブ化する、またはupにするには、root で以下の形式のコマンドを実行します。
~]# ip link set dev team0 up
チームインターフェースを一時的に非アクティブ化、つまりdownにするには、root で以下の形式のコマンドを実行します。
~]# ip link set dev team0 down
チームデーモンのインスタンスを強制終了、kill、するには、root で以下の形式のコマンドを実行します。
~]# teamd -t team0 -k
-k オプションは、デバイスに関連付けられたデーモンのインスタンスを指定することです。 team0 強制終了されます。その他のオプションについては、teamd(8) man ページを参照してください。
teamd のコマンドラインオプションでヘルプを表示するには、以下のコマンドを実行します。
~]$ teamd -h
また、teamd(8) man ページも参照してください。