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8.6. ボンドのチーム変換

bond2team ツールを使用して、既存のボンディング設定ファイルをチーム設定ファイルに変換できます。ifcfg 形式のボンド設定ファイルを、 ifcfg または JSON 形式のチーム設定ファイルに変換できます。ファイアウォールルール、エイリアスインターフェイス、および元のインターフェイス名に関連付けられる可能性のあるものはすべて、名前変更後に破損する可能性があることに注意してください。これは、このツールは ifcfg ファイルのみを変更し、それ以外は何も変更しないためです。
コマンド形式の例を見るには、以下のコマンドを実行します。
~]$ bond2team --examples
/tmp/bond2team.XXXXXX/ で始まるディレクトリーに新規ファイルが作成されます。XXXXXX はランダムな文字列です。新しい設定ファイルを作成したら、古いボンディングファイルをバックアップフォルダーに移動し、新しいファイルを /etc/sysconfig/network-scripts/ ディレクトリーに移動します。

例8.1 ボンドのチーム変換

現在の bond0 設定をチーム ifcfg に変換するには、root でコマンドを実行します。
~]# /usr/bin/bond2team --master bond0
これで bond0 という名前が保持されることに注意してください。新しい名前を使用して設定を保存するには、以下のように --rename を使用します。
~]# /usr/bin/bond2team --master bond0 --rename team0
ifcfg ファイルではなく JSON 形式のファイルを出力する --json オプションを追加します。JSON 形式の例については、teamd.conf (5) の man ページを参照してください。

例8.2 ボンドをチームに変換してファイルパスを指定する手順

現在の bond0 設定をチーム ifcfg に変換し、ifcfg ファイルへのパスを手動で指定するには、root でコマンドを実行します。
~]# /usr/bin/bond2team --master bond0 --configdir /path/to/ifcfg-file
ifcfg ファイルではなく JSON 形式のファイルを出力する --json オプションを追加します。

例8.3 Bond2team を使ってチーム設定を作成する手順

bond2team ツールにボンディングパラメーターの一覧を指定して、チーム設定を作成することもできます。以下に例を示します。
~]# /usr/bin/bond2team --bonding_opts "mode=1 miimon=500"
以下のように、コマンドラインにポートを提供することもできます。
~]# /usr/bin/bond2team --bonding_opts "mode=1 miimon=500 primary=enp1s0 \
  primary_reselect-0" --port enp1s0 --port enp2s0 --port enp3s0 --port enp4s0
詳細は、bond2team (1) man ページを参照してください。ボンディングパラメーターの説明については、「チャンネルボンディングの使用」 を参照してください。