3.3. nmcli を使用する IP ネットワークの設定

nmcli (NetworkManager コマンドラインインターフェース) コマンドラインユーティリティーは、NetworkManager を制御しネットワークの状態をレポートするのに使用されます。このユーティリティーは、nm-applet またはその他のグラフィカルクライアントの代替として使用できます。「NetworkManager のツール」を参照してください。nmcli は、ネットワークデバイスの状態を制御および表示するのに加えて、ネットワーク接続を作成、表示、編集、削除、アクティブ化、および非アクティブ化するのに用いられます。
ユーザーおよびスクリプトの両方が、nmcli ユーティリティーを使用して NetworkManager を制御できます。
  • サーバー、ヘッドレスのマシン、およびターミナルについては、GUI を介さずに直接 nmcli を使って NetworkManager を制御し、ネットワーク接続を作成、編集、開始、および停止したり、ネットワークの状態を把握したりできます。
  • スクリプトに関しては、nmcli はスクリプト処理に適した簡素出力フォーマットをサポートします。この場合、ネットワーク接続を手動で管理するのではなく、ネットワーク設定の整合性を維持するために用いられます。
nmcli コマンドの基本形式は、以下のようになります。
nmcli [OPTIONS] OBJECT { COMMAND | help }
ここで、OBJECT は generalnetworkingradioconnectiondeviceagent、および monitor のいずれかに設定できます。コマンドには、このいずれかのプレフィックスを使用できます。たとえば、nmcli con helpnmcli c helpnmcli connection help はいずれも同じ出力を生成します。
OPTIONS で便利なオプションは以下のとおりです。
-t (terse)
このモードは、コンピューターのスクリプト処理に使用される場合があり、値だけを表示する簡潔な出力を確認できます。

例3.1 簡潔な出力の表示

nmcli -t device
ens3:ethernet:connected:Profile 1
lo:loopback:unmanaged:
-f (field)
このオプションでは、どのフィールドを出力に表示できるかを指定します。たとえば、NAME、UUID、TYPE、AUTOCONNECT、ACTIVE、DEVICE、STATE などです。フィールドは、1 つまたは複数使用できます。複数のフィールドを使用する場合は、フィールドを区切るコンマの後にスペースを入れないでください。

例3.2 出力内のフィールドの指定

~]$ nmcli -f DEVICE,TYPE device
DEVICE  TYPE
ens3    ethernet
lo      loopback
また、次のようなスクリプトの記述に適しています。
~]$ nmcli -t -f DEVICE,TYPE device
ens3:ethernet
lo:loopback
-p (pretty)
このオプションでは、nmcli により、人間が理解可能な出力を生成します。たとえば、値を揃え、ヘッダーを表示します。

例3.3 pretty モードで出力の表示

nmcli -p device
=====================
  Status of devices
=====================
DEVICE  TYPE      STATE      CONNECTION
--------------------------------------------------------------
ens3    ethernet  connected  Profile 1
lo      loopback  unmanaged  --
-h (help)
ヘルプ情報を表示します。
nmcli ツールには、コンテキスト感知ヘルプが組み込まれています。
nmcli help
このコマンドでは、その後のコマンドで使用される利用可能なオプションおよびオブジェクト名のリストが表示されます。
nmcli object help
このコマンドでは、指定したオブジェクトに関する利用可能なアクションのリストが表示されます。以下に例を示します。
nmcli c help

3.3.1. nmcli の簡単な選択例

例3.4 NetworkManager の全体ステータスの確認

~]$ nmcli general status
STATE      CONNECTIVITY  WIFI-HW  WIFI     WWAN-HW  WWAN
connected  full          enabled  enabled  enabled  enabled
簡潔モードの場合:
~]$ nmcli -t -f STATE general
connected

例3.5 NetworkManager のログ記録の状態の表示

~]$ nmcli general logging
  LEVEL  DOMAINS
  INFO   PLATFORM,RFKILL,ETHER,WIFI,BT,MB,DHCP4,DHCP6,PPP,WIFI_SCAN,IP4,IP6,A
UTOIP4,DNS,VPN,SHARING,SUPPLICANT,AGENTS,SETTINGS,SUSPEND,CORE,DEVICE,OLPC,
WIMAX,INFINIBAND,FIREWALL,ADSL,BOND,VLAN,BRIDGE,DBUS_PROPS,TEAM,CONCHECK,DC
B,DISPATCH

例3.6 すべての接続の表示

~]$ nmcli connection show
  NAME       UUID                                  TYPE      DEVICE
Profile 1  db1060e9-c164-476f-b2b5-caec62dc1b05  ethernet    ens3
ens3       aaf6eb56-73e5-4746-9037-eed42caa8a65  ethernet    --

例3.7 現在アクティブな接続のみを表示

~]$ nmcli connection show --active
  NAME       UUID                                  TYPE      DEVICE
Profile 1  db1060e9-c164-476f-b2b5-caec62dc1b05  ethernet     ens3

例3.8 NetworkManager が認識するデバイスおよびそのステータスの表示

~]$ nmcli device status
DEVICE  TYPE      STATE      CONNECTION
ens3    ethernet  connected  Profile 1
lo      loopback  unmanaged  --
nmcli コマンドの次の省略形も使用できます。

表3.1 nmcli コマンドの省略形の例

nmcli command省略形 
nmcli general statusnmcli g 
nmcli general loggingnmcli g log 
nmcli connection shownmcli con show 
nmcli connection show --activenmcli con show -a 
nmcli device statusnmcli dev 
その他の例は、man ページの 『nmcli-examples(5)』 を参照してください。

3.3.2. nmcli を使用したネットワークインターフェースの起動および停止

nmcli ツールを使用すると、マスターを含めたネットワークインターフェースの開始および停止ができます。例を示します。
nmcli con up id bond0
nmcli con up id port0
nmcli dev disconnect bond0
nmcli dev disconnect ens3

注記

nmcli connection down コマンドでは、デバイスからの接続は非アクティブ化されますが、その後デバイスが接続を自動的にアクティブ化することは禁じません。nmcli device disconnect コマンドでは、デバイスが切断され、手動の操作がない限りその後デバイスが接続を自動的にアクティブ化することはありません。

3.3.3. nmcli オプションについて

nmcli の重要なプロパティーオプションを以下に示します。一覧は、man ページの 『nmcli(1)』 を参照してください。
connection.type
接続の種類です。設定可能な値は、adsl、bond、bond-slave、bridge、bridge-slave、bluetooth、cdma、ethernet、gsm、infiniband、olpc-mesh、team、team-slave、vlan、wifi、wimax です。それぞれの接続の種類には、固有のコマンドオプションがあります。man ページの 『nmcli(1)』 の TYPE_SPECIFIC_OPTIONS の一覧を参照してください。以下に例を示します。
  • gsm 接続の場合は、apn でアクセスポイント名を指定する必要があります。
    nmcli c add connection.type gsm apn access_point_name
  • wifi デバイスの場合は、ssid でサービスセットの識別子を指定する必要があります。
    nmcli c add connection.type wifi ssid My identifier
connection.interface-name
接続に関連するデバイス名です。
nmcli con add connection.interface-name eth0 type ethernet
connection.id
接続プロファイルに使用される名前です。接続名を指定しないと、以下のように生成されます。
connection.type -connection.interface-name
connection.id接続プロファイル の名前。デバイスを表すインターフェース名 (wlan0ens3em1 など) と混同しないようにしてください。なお、ユーザーはインターフェースと同じ名前を接続に付けることができますが、これらは別のものです。1 つのデバイスに複数の接続プロファイルを利用することもできます。これは、モバイルデバイスの場合や異なるデバイス間でネットワークケーブルを切り替える場合に非常に便利です。必要に応じて、設定を編集するのではなく、異なるプロファイルを作成してインターフェースに適用します。id オプションも接続プロファイル名を参照します。
showupdown 等の nmcli コマンドで最も重要なオプションを以下に示します。
id
ユーザーが接続プロファイルに割り当てる識別用文字列。nmcli connection コマンドで、ID を使用して接続を指定できます。コマンド出力の NAME フィールドには、必ず 接続 ID が表示されます。con-name が参照するのと同じ接続プロファイル名が参照されます。
uuid
システムが接続プロファイルに割り当てる一意の識別用文字列。nmcli connection コマンドで、uuid を使用して接続を指定できます。

3.3.4. nmcli インタラクティブ接続エディターの使用

nmcli ツールには、対話型の接続エディターがあります。使用するには、以下のコマンドを実行します。
~]$ nmcli con edit
表示されたリストから有効な接続の種類を入力するよう求められます。接続の種類を入力すると、nmcli プロンプトが表示されます。接続の種類に精通している場合は、有効な接続の type オプションを nmcli con edit コマンドに追加して、直接 nmcli プロンプト表示とすることができます。既存の接続プロファイルを編集する場合は、以下のような形式になります。
nmcli con edit [id | uuid | path] ID
新規接続プロファイルの編集には、以下の形式を使用します。
nmcli con edit [type new-connection-type] [con-name new-connection-name]
有効なコマンド一覧を確認するには、nmcli プロンプトで help と入力します。設定およびプロパティーの説明を確認するには、describe コマンドを使用します。
describe setting.property
以下に例を示します。
nmcli> describe team.config

3.3.5. nmcli による接続プロファイルの作成および修正

接続プロファイルには、データソースへの接続に必要な接続プロパティー情報が含まれています。
nmcli を使用して、NetworkManager に新しいプロファイルを 作成 するには、以下のコマンドを実行します。
nmcli c add {ARGUMENTS}
nmcli c add では、以下に示す異なる 2 つのタイプのパラメーターが使用可能です。
プロパティー名
接続を内部的に記述するために NetworkManager が使用する名前。最も重要なものを以下に示します。
  • connection.type
    nmcli c add connection.type bond
  • connection.interface-name
    nmcli c add connection.interface-name eth0
  • connection.id
    nmcli c add connection.id "My Connection"
    属性およびその設定に関する詳細は、man ページの nm-settings(5) を参照してください。
エイリアス名
内部的にプロパティーに翻訳された、人間が理解可能な名前。最も一般的なものを以下に示します。
  • type (connection.type プロパティー)
    nmcli c add type bond
  • ifname (connection.interface-name プロパティー)
    nmcli c add ifname eth0
  • con-name (connection.id プロパティー)
    nmcli c add con-name "My Connection"
以前のバージョンの nmcli では、接続を作成するのに エイリアス名 を使用する必要がありました。たとえば、ifname eth0 および con-name My Connection。以下の形式のコマンドが使用されました。
nmcli c add type ethernet ifname eth0 con-name "My Connection"
最新のバージョンでは、プロパティー名エイリアス名 の両方を、区別なく使用できます。以下の例は、すべて有効で同じ結果が得られます。
nmcli c add type ethernet ifname eth0 con-name "My Connection" ethernet.mtu 1600
nmcli c add connection.type ethernet ifname eth0 con-name "My Connection" ethernet.mtu 1600 
nmcli c add connection.type ethernet connection.interface-name eth0 connection.id  "My Connection" ethernet.mtu 1600
引数は、接続の種類によって異なります。type 引数だけは、すべての接続の種類で必須です。また、ifnamebondteambridge、および vlan を除くすべての種類で必須です。
type (type_name)
接続の種類です。例:
nmcli c add type bond
ifname (interface_name)
接続のバインド先となるインターフェースです。例:
nmcli c add ifname interface_name type ethernet
接続プロファイルの 1 つまたは複数のプロパティーを 修正する には、以下のコマンドを使用します。
nmcli c modify
たとえば、connection.id を My Connection から My favorite connection に、connection.interface-nameeth1 に変更するには、以下のようにコマンドを実行します。
nmcli c modify "My Connection" connection.id "My favorite connection" connection.interface-name eth1

注記

一般的には、プロパティー名 が使用されます。エイリアス名 は、互換性の理由からしか使用されません。
また、イーサネットの MTU を 1600 に設定するには、サイズを以下のように修正します。
nmcli c modify "My favorite connection" ethernet.mtu 1600 
nmcli を使用して接続を修正したあと、変更を適用するには、以下のコマンドを実行して接続を再度アクティブにします。
nmcli con up con-name
以下に例を示します。
nmcli con up My-favorite-connection 
Connection successfully activated (D-Bus active path: /org/freedesktop/NetworkManager/ActiveConnection/16)

3.3.6. nmcli を使用したネットワーク接続

現在利用可能なネットワーク接続を一覧表示するには、以下を実行します。
~]$ nmcli con show
NAME              UUID                                  TYPE            DEVICE
Auto Ethernet     9b7f2511-5432-40ae-b091-af2457dfd988  802-3-ethernet  --
ens3              fb157a65-ad32-47ed-858c-102a48e064a2  802-3-ethernet  ens3
MyWiFi            91451385-4eb8-4080-8b82-720aab8328dd  802-11-wireless wlan0
出力結果の NAME フィールドは、常に接続 ID (名前) を表す事に留意してください。これはインターフェース名と同じように見えますが、異なるものです。上記の 2 つ目の接続では、NAME フィールドである ens3 は、ユーザーがプロファイルに割り当て、インターフェース ens3 に適用される接続 ID です。最後の接続では、ユーザーが、接続 ID MyWiFi をインターフェース wlan0 に割り当てています。
イーサネット接続を追加すると、設定プロファイルが作成され、それがデバイスに割り当てられます。新規プロファイルを作成する前に、以下のように利用可能なデバイスを確認します。
~]$ nmcli device status
DEVICE  TYPE      STATE         CONNECTION
ens3    ethernet  disconnected  --
ens9    ethernet  disconnected  --
lo      loopback  unmanaged     --
デバイスを NetworkManager が管理しない状態 (unmanaged) に設定するには、以下のコマンドを実行します。
nmcli device set ifname managed no 
たとえば、eth2 を unmanaged に設定するには、以下のコマンドを実行します。
nmcli device status
DEVICE      TYPE      STATE      CONNECTION
bond0       bond      connected  bond0
virbr0      bridge    connected  virbr0
eth1        ethernet  connected  bond-slave-eth1
eth2        ethernet  connected  bond-slave-eth2
eth0        ethernet  unmanaged  --
nmcli device set eth2 managed no 
nmcli device status
DEVICE      TYPE      STATE      CONNECTION
bond0       bond      connected  bond0
virbr0      bridge    connected  virbr0
eth1        ethernet  connected  bond-slave-eth1
eth2        ethernet  unmanaged  --
eth0        ethernet  unmanaged  --

注記

デバイスを unmanaged に設定すると、NetworkManager はそのデバイスを制御しなくなります。ただし、デバイスは接続された状態を維持します。

3.3.7. nmcli を使用した動的イーサネット接続の追加および設定

動的イーサネット接続を追加する

動的な IP 設定を使用して、イーサネット設定プロファイルを追加し、DHCP がネットワーク設定を割り当てられるようにするには、以下のコマンドを実行します。
nmcli connection add type ethernet con-name connection-name ifname interface-name
たとえば、my-office という名前の動的接続を作成するには、以下のコマンドを実行します。
~]$ nmcli con add type ethernet con-name my-office ifname ens3
Connection 'my-office' (fb157a65-ad32-47ed-858c-102a48e064a2) successfully added.
イーサネット接続を開くには、以下のコマンドを実行します。
~]$ nmcli con up my-office
Connection successfully activated (D-Bus active path: /org/freedesktop/NetworkManager/ActiveConnection/5)
デバイスおよび接続のステータスを確認します。
~]$ nmcli device status
DEVICE  TYPE      STATE         CONNECTION
ens3    ethernet  connected     my-office
ens9    ethernet  disconnected  --
lo      loopback  unmanaged     --

動的イーサネット接続の設定

以下のように、ホストが DHCP サーバーに送信するホスト名を変更するには、以下のように dhcp-hostname プロパティーを編集します。
~]$ nmcli con modify my-office my-office ipv4.dhcp-hostname host-name ipv6.dhcp-hostname host-name
ホストが DHCP サーバーに送信する IPv4 クライアント ID を変更するには、dhcp-client-id プロパティーを編集します。
~]$ nmcli con modify my-office my-office ipv4.dhcp-client-id client-ID-string
IPv6 には dhcp-client-id プロパティーがなく、dhclientIPv6 に識別子を作成します。詳細は、dhclient(8) man ページを参照してください。
DHCP サーバーにより、ホストに送信された DNS サーバーを無視するには、ignore-auto-dns プロパティーを修正します。
~]$ nmcli con modify my-office my-office ipv4.ignore-auto-dns yes ipv6.ignore-auto-dns yes
属性およびその設定に関する詳細は、man ページの nm-settings(5) を参照してください。

例3.9 インタラクティブエディターを使用した動的イーサネット接続の設定

インタラクティブエディターを使用して動的イーサネット接続を設定するには、次を実行します。
~]$ nmcli con edit type ethernet con-name ens3

===| nmcli interactive connection editor |===

Adding a new '802-3-ethernet' connection

Type 'help' or '?' for available commands.
Type 'describe [<setting>.<prop>]' for detailed property description.

You may edit the following settings: connection, 802-3-ethernet (ethernet), 802-1x, ipv4, ipv6, dcb
nmcli> describe ipv4.method

=== [method] ===
[NM property description]
IPv4 configuration method.  If 'auto' is specified then the appropriate automatic method (DHCP, PPP, etc) is used for the interface and most other properties can be left unset.  If 'link-local' is specified, then a link-local address in the 169.254/16 range will be assigned to the interface.  If 'manual' is specified, static IP addressing is used and at least one IP address must be given in the 'addresses' property.  If 'shared' is specified (indicating that this connection will provide network access to other computers) then the interface is assigned an address in the 10.42.x.1/24 range and a DHCP and forwarding DNS server are started, and the interface is NAT-ed to the current default network connection.  'disabled' means IPv4 will not be used on this connection.  This property must be set.

nmcli> set ipv4.method auto
nmcli> save
Saving the connection with 'autoconnect=yes'. That might result in an immediate activation of the connection.
Do you still want to save? [yes] yes
Connection 'ens3' (090b61f7-540f-4dd6-bf1f-a905831fc287) successfully saved.
nmcli> quit
~]$
デフォルトの動作では、接続プロファイルが永続的に保存されます。必要な場合は save temporary コマンドで、プロファイルを次回の再起動時までメモリーにだけ保持することもできます。

3.3.8. nmcli を使用した静的イーサネット接続の追加および設定

静的イーサネット接続の追加

静的 IPv4 設定のイーサネット接続を追加するには、以下の形式のコマンドを使用します。
nmcli connection add type ethernet con-name connection-name ifname interface-name ip4 address gw4 address
ip6 および gw6 のオプションを使用して IPv6 アドレスとゲートウェイ情報を追加することもできます。
たとえば、IPv4 アドレスおよびゲートウェイを使用して静的イーサーネット接続を作成するには、以下のコマンドを実行します。
~]$ nmcli con add type ethernet con-name test-lab ifname ens9 ip4 10.10.10.10/24 \
gw4 10.10.10.254
必要に応じて、同時にデバイスの IPv6 アドレスおよびゲートウェイを指定します。
~]$ nmcli con add type ethernet con-name test-lab ifname ens9 ip4 10.10.10.10/24 \
gw4 10.10.10.254 ip6 abbe::cafe gw6 2001:db8::1
Connection 'test-lab' (05abfd5e-324e-4461-844e-8501ba704773) successfully added.
2 つの IPv4 DNS サーバーアドレスを設定するには、以下のコマンドを実行します。
~]$ nmcli con mod test-lab ipv4.dns "8.8.8.8 8.8.4.4"
このコマンドにより、以前に設定された DNS サーバーが置換されることに注意してください。2 つの IPv6 DNS サーバーアドレスを設定するには、以下のコマンドを実行します。
~]$ nmcli con mod test-lab ipv6.dns "2001:4860:4860::8888 2001:4860:4860::8844"
このコマンドにより、以前に設定された DNS サーバーが置換されることに注意してください。別の方法では、+ 接頭辞を使用して、新たな DNS サーバーを以前のセットに追加します。
~]$ nmcli con mod test-lab +ipv4.dns "8.8.8.8 8.8.4.4"
~]$ nmcli con mod test-lab +ipv6.dns "2001:4860:4860::8888 2001:4860:4860::8844"
新しいイーサネット接続を開くには、以下のコマンドを実行します。
~]$ nmcli con up test-lab ifname ens9
Connection successfully activated (D-Bus active path: /org/freedesktop/NetworkManager/ActiveConnection/6)
デバイスおよび接続のステータスを確認します。
~]$ nmcli device status
DEVICE  TYPE      STATE      CONNECTION
ens3    ethernet  connected  my-office
ens9    ethernet  connected  test-lab
lo      loopback  unmanaged  --
新規に設定した接続の詳細情報を表示するには、以下のコマンドを実行します。
~]$ nmcli -p con show test-lab
===============================================================================
                     Connection profile details (test-lab)
===============================================================================
connection.id:                          test-lab
connection.uuid:                        05abfd5e-324e-4461-844e-8501ba704773
connection.interface-name:              ens9
connection.type:                        802-3-ethernet
connection.autoconnect:                 yes
connection.timestamp:                   1410428968
connection.read-only:                   no
connection.permissions:
connection.zone:                        --
connection.master:                      --
connection.slave-type:                  --
connection.secondaries:
connection.gateway-ping-timeout:        0[出力は省略されています]
-p, --pretty オプションを使用すると、出力にタイトルバナーが追加され、セクションが分けられます。

例3.10 インタラクティブエディターを使用した静的イーサネット接続の設定

インタラクティブエディターを使用した静的イーサネット接続を設定するには、以下のコマンドを実行します。
~]$ nmcli con edit type ethernet con-name ens3

===| nmcli interactive connection editor |===

Adding a new '802-3-ethernet' connection

Type 'help' or '?' for available commands.
Type 'describe [>setting<.>prop<]' for detailed property description.

You may edit the following settings: connection, 802-3-ethernet (ethernet), 802-1x, ipv4, ipv6, dcb
nmcli> set ipv4.addresses 192.168.122.88/24
Do you also want to set 'ipv4.method' to 'manual'? [yes]: yes
nmcli>
nmcli> save temporary
Saving the connection with 'autoconnect=yes'. That might result in an immediate activation of the connection.
Do you still want to save? [yes] no
nmcli> save
Saving the connection with 'autoconnect=yes'. That might result in an immediate activation of the connection.
Do you still want to save? [yes] yes
Connection 'ens3' (704a5666-8cbd-4d89-b5f9-fa65a3dbc916) successfully saved.
nmcli> quit
~]$
デフォルトの動作では、接続プロファイルが永続的に保存されます。必要な場合は save temporary コマンドで、プロファイルを次回の再起動時までメモリーにだけ保持することもできます。
NetworkManager には、内部パラメーター connection.autoconnectyes に設定します。NetworkManager は、その設定を /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-my-office に書き出します。ここで、対応する BOOTPROTO を none に設定し、ONBOOT を yes に設定します。
ifcfg ファイルへの手動の変更は、そのインターフェースが次に起動するまで、NetworkManager により認識されません。設定ファイルの使用方法は 「sysconfig ファイルによる NetworkManager の使用」 および 「ifcfg ファイルを使用した IP ネットワークの設定」 を参照してください。

3.3.9. nmcli を使用してプロファイルを特定のデバイスにロック

プロファイルを特定のインターフェースデバイスにロックするには、以下のコマンドを実行します。
nmcli connection add type ethernet con-name connection-name ifname interface-name
プロファイルを、互換性のあるイーサーネットインターフェースに利用できるようにするには、以下のコマンドを実行します。
nmcli connection add type ethernet con-name connection-name ifname "*"
特定のインターフェースを設定しない場合も、ifname 引数は使用する必要があります。プロファイルを互換性のあるデバイスに使用できるようにするには、ワイルドカード文字 * を使用します。
プロファイルを、特定の MAC アドレスにロックするには、以下のコマンドを実行します。
nmcli connection add type ethernet con-name "connection-name" ifname "*" mac 00:00:5E:00:53:00

3.3.10. nmcli を使用する Wi-Fi 接続の追加

利用可能な Wi-Fi アクセスポイントを表示するには、以下のコマンドを実行します。
~]$ nmcli dev wifi list
  SSID            MODE  CHAN  RATE     SIGNAL  BARS  SECURITY
  FedoraTest     Infra  11    54 MB/s  98      ▂▄▆█  WPA1
  Red Hat Guest  Infra  6     54 MB/s  97      ▂▄▆█  WPA2
  Red Hat        Infra  6     54 MB/s  77      ▂▄▆_  WPA2 802.1X
* Red Hat        Infra  40    54 MB/s  66      ▂▄▆_  WPA2 802.1X
  VoIP           Infra  1     54 MB/s  32      ▂▄__  WEP
  MyCafe         Infra  11    54 MB/s  39      ▂▄__  WPA2
静的な IP 設定で Wi-Fi 接続プロファイルを作成し、DNS アドレスの自動割り当てを有効にするには、以下のコマンドを実行します。
~]$ nmcli con add con-name MyCafe ifname wlan0 type wifi ssid MyCafe \
ip4 192.168.100.101/24 gw4 192.168.100.1
WPA2 パスワード (例: caffeine) を設定するには、以下のコマンドを実行します。
~]$ nmcli con modify MyCafe wifi-sec.key-mgmt wpa-psk
~]$ nmcli con modify MyCafe wifi-sec.psk caffeine
パスワードのセキュリティーに関する情報は、『Red Hat Enterprise Linux 7 セキュリティーガイド』を参照してください。
Wi-Fi 状態を変更するには、以下のコマンドを実行します。
~]$ nmcli radio wifi [on | off ]

nmcli を使用した特定プロパティーの変更

特定のプロパティー (例: mtu) を確認するには、以下のコマンドを実行します。
~]$ nmcli connection show id 'MyCafe' | grep mtu
802-11-wireless.mtu:                     auto
設定のプロパティーを変更するには、以下のコマンドを実行します。
~]$ nmcli connection modify id 'MyCafe' 802-11-wireless.mtu 1350
変更を確認するには、以下のコマンドを実行します。
~]$ nmcli connection show id 'MyCafe' | grep mtu
802-11-wireless.mtu:                     1350
NetworkManager802-3-ethernet802-11-wireless といったパラメーターを設定として参照し、mtu を設定のプロパティーとして参照することに留意してください。プロパティーおよびそれらの設定に関する詳細情報は、nm-settings(5) man ページを参照してください。