3.6. ip コマンドを使用した IP ネットワークの設定

システム管理者は、ip コマンドを使用してネットワークインターフェースを設定できますが、その変更は永続的ではなく、システムを再起動すると変更内容はすべて失われます。
ip ユーティリティーのコマンドはそのアップストリームのパッケージ名から iproute2 と呼ばれることもあり、man ip(8) ページで説明されています。Red Hat Enterprise Linux 7 におけるパッケージ名は、iproute となります。必要な場合は、ip ユーティリティーのバージョン番号を以下のようにチェックすることで、インストールされているかどうかを確認できます。
~]$ ip -V
ip utility, iproute2-ss130716
ip コマンドを使うと、NetworkManager と並行して、インターフェースにアドレスやルートを追加したり削除したりできます。NetworkManager はアドレスやルートを保持し、nmclinmtuicontrol-center、D-Bus API でこれらを認識します。
インターフェースを停止するには、以下のコマンドを実行します。
ip link set ifname down

注記

ip link set ifname コマンドは、ネットワークインターフェースを IFF_UP 状態に設定し、それをカーネルのスコープから有効にします。これは、initscript の ifup ifname コマンドや、NetworkManager のデバイスのアクティブ状態とは異なります。実際には、NetworkManager は、インターフェースが現在切断されていてもインターフェースが常に起動するように設定します。nmcli ツールを介してデバイスを切断しても、IFF_UP フラグを削除しません、この方法では、NetworkManager は、通信事業者の状態に関する通知を受け取ります。
ip ユーティリティーは、ifconfig ユーティリティーに代わるものです。(ifconfig を提供する) net-tools パッケージは InfiniBand アドレスに対応しないためです。
利用可能な OBJECT は、ip help コマンドで確認してください。たとえば、ip link helpip addr help などです。

注記

コマンドライン上で発行された ip コマンドは、システム再起動後は維持されません。再起動後も維持する場合は、設定ファイル (ifcfg ファイル) を利用するか、コマンドをスクリプトに追加します。
コマンドラインを使用する例と設定ファイルの例は、各タスクの nmtuinmcli の例の後に置かれています。ただし、control-center および nm-connection-editor といった NetworkManager へのグラフィカルユーザーインターフェースの使用法の前にあります。
ip ユーティリティーを使用すると、インターフェースに IP アドレスを割り当てることができます。コマンドは以下の形式になります。
ip addr [ add | del ] address dev ifname

ip コマンドを使って静的アドレスを割り当てる

IP アドレスをインターフェースに割り当てるには、以下を行います。
~]# ip address add 10.0.0.3/24 dev eth0
You can view the address assignment of a specific device:
~]# ip addr show dev eth0
2: eth0: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc pfifo_fast state UP qlen 1000
    link/ether f0:de:f1:7b:6e:5f brd ff:ff:ff:ff:ff:ff
    inet 10.0.0.3/24 brd 10.0.0.255 scope global global eth0
       valid_lft 58682sec preferred_lft 58682sec
    inet6 fe80::f2de:f1ff:fe7b:6e5f/64 scope link
       valid_lft forever preferred_lft forever
ip-address(8) man ページでは、他の例やコマンドオプションが説明されています。

ip コマンドを使って複数のアドレスを設定する

ip ユーティリティーでは同一インターフェースへの複数のアドレス割り当てをサポートしているので、エイリアスインターフェースを使って複数アドレスを同一インターフェースにバインドする必要がありません。ip コマンドによるアドレスの割り当ては、複数のアドレス割り当てのために繰り返すことができます。例を示します。
~]# ip address add 192.168.2.223/24 dev eth1
~]# ip address add 192.168.4.223/24 dev eth1
~]# ip addr
3: eth1: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc pfifo_fast state UP qlen 1000
    link/ether 52:54:00:fb:77:9e brd ff:ff:ff:ff:ff:ff
    inet 192.168.2.223/24 scope global eth1
    inet 192.168.4.223/24 scope global eth1
ip ユーティリティーの詳細は、man ページの ip(8) を参照してください。

注記

ip コマンドをコマンドライン上で実行すると、システム再起動後は維持 されません