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15.2.3. ゾーンファイルの編集

「ネームサーバーゾーン」で要約したように、ゾーンファイルにはネームスペースの情報が含まれています。情報はデフォルトで /var/named/ にある named 作業ディレクトリーに保存されます。各ゾーンファイルには、zone ステートメントの file オプションに従って名前が付けられます。通常、ドメインに関連する方法で、example.com.zone などのゾーンデータが含まれるゾーンデータに対してファイルを識別します。

表15.5 named サービスのゾーンファイル

パス 説明
/var/named/ named サービスの作業ディレクトリーです。ネームサーバーにはこのディレクトリーに書き込む許可が ありません
/var/named/slaves/ セカンダリーゾーンのディレクトリーです。このディレクトリーは named サービスによる書き込みが可能です。
/var/named/dynamic/ 動的 DNS (DDNS) ゾーンや管理された DNSSEC キーなどの他のファイル用のディレクトリーです。このディレクトリーは named サービスによる書き込みが可能です。
/var/named/data/ 様々な統計とデバッギングファイル用のディレクトリーです。このディレクトリーは named サービスによる書き込みが可能です。
ゾーンファイルはディレクティブとリソースの記録で構成されています。ディレクティブはネームサーバーに対してタスクを実行するか、または特別なセッティングをゾーンに適用するように指示し、リソースレコードはゾーンのパラメータを定義して識別子を個々のホストに割り当てます。ディレクティブはオプションですが、リソースレコードはゾーンにネームサービスを提供するために必須です。
ディレクティブとリソースレコードはすべて、個別の行で記入します。

15.2.3.1. 一般的なディレクティブ

ディレクティブはドルマーク記号 ($) で始まり、その後にディレクティブ名が続きます。通常、ファイルの最上部に現れます。以下のディレクティブは一般的にゾーンファイルで使用されます。
$INCLUDE
$INCLUDE ディレクティブにより、それが出現する場所にもう1つのファイルを含めることができるため、他のゾーンセッティングは別個のゾーンファイルに保存できるようになります。

例15.7 $INCLUDE ディレクティブの使用

$INCLUDE /var/named/penguin.example.com
$ORIGIN
$ORIGIN ディレクティブを使うと、ホスト名だけの非完全修飾型の記録へドメイン名を追記できるようになります。デフォルトではゾーン名が使用されるので、/etc/named.conf 内でゾーンが指定されている場合は、このディレクティブの使用は不要です。
例15.8「$ORIGIN ディレクティブの使用」では、リソースレコード内で使用される名前でピリオド (.) で終了していない名前はいずれも example.com が追記されます。

例15.8 $ORIGIN ディレクティブの使用

$ORIGIN example.com.
$TTL
$TTL ディレクティブにより、ゾーン用のデフォルト TTL (Time to Live) 値をセットできるようになります。つまり、ゾーン記録が有効である時間の長さのセッティングです。各リソースレコードはそれ自身のTTL 値を含むことができるため、それがこのディレクティブを上書きします。
この値を増加させるとリモートのネームサーバーはより長い期間でゾーン情報をキャッシュ化できるようになり、ゾーンへのクエリー回数が減少し、リソースレコード変更の伝達に必要な時間を延長させることができます。

例15.9 $TTL ディレクティブの使用

$TTL 1D