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第7章 ネットワークボンディングの設定

Red Hat Enterprise Linux 7 では、管理者が複数のネットワークインターフェイスを単一のチャンネルにまとめること (ボンディング) ができます。このチャンネルボンディングにより、複数のネットワークインターフェイスが 1 つとして機能できるようになり、また同時に帯域幅が増加し、冗長性を提供します。
警告
ネットワークスイッチを使わずにケーブルの直接接続を使用すると、ボンディングはサポートされません。本章で説明されているフェイルオーバーメカニズムは、ネットワークスイッチがないと予想どおりに機能しません。詳細についてはナレッジベースの記事ボンディングは、クロスオーバーケーブルを使用したダイレクトコレクションをサポートしますか ?を参照してください。
注記
active-backup、balance-tlb および balance-alb の各モードはスイッチの特定の設定を必要としません。他のボンディングモードでは、スイッチがリンクを集約するように設定する必要があります。たとえば、Cisco スイッチでは Modes 0、2、および 3 に EtherChannel を必要としますが、Mode 4 には LACP と EtherChannel が必要となります。スイッチで提供されるドキュメントを参照し、https://www.kernel.org/doc/Documentation/networking/bonding.txt を参照してください。

7.1. コントローラーおよびポートインターフェイスのデフォルト動作の理解

NetworkManager デーモンを使用してボンディングされたポートインターフェイスを制御する場合、特に障害検索時には、以下の点に留意してください。
  1. コントローラーインターフェイスを起動しても、ポートインターフェイスは自動的に起動しない。
  2. ポートインターフェイスを起動すると、コントローラーインターフェイスは毎回、起動する。
  3. コントローラーインターフェイスを停止すると、ポートインターフェイスも停止する。
  4. ポートのないコントローラーは静的 IP 接続を開始できる。
  5. コントローラーにポートがない場合は、DHCP 接続の開始時にポートを待機します。
  6. DHCP 接続でポートを待機中のコントローラーは、キャリアを含むポートが追加されると完了する。
  7. DHCP 接続でポートを待機中のコントローラーは、キャリアをともなわないポートが追加されると待機を継続します。