第2章 IP ネットワークの設定

2.1. 静的および動的インターフェースの設定

静的アドレス指定や動的アドレス指定は、いつ使うべきでしょうか。この判断は主観的なもので、ユーザーのアクセスニーズや特定の要件によって異なります。通常は特定の判断よりも、ポリシーがあってそれを文書化し、一貫性を持って適用することの方が重要になります。従来の企業 LAN では、サーバーの数は他のホストよりも少ないことが多かったので、これは容易に判断できました。プロビジョニングとインストールツールがあれば新規ホストに静的設定を提供することは簡単で、それらのツールを使用することでワークフローと要件は変化します。以下の 2 つのセクションは、これらの判断プロセスを経験したことがないユーザーのための基本的なガイダンスになります。経験のあるシステム管理者は、ここで議論されるものとは異なるルールや要件のセットを持っていることでしょう。自動設定および管理についての詳細情報は、『Red Hat Enterprise Linux 7 システム管理者のガイド』 の OpenLMI のセクションを参照してください。『Red Hat Enterprise Linux 7 インストールガイド』 では kickstart の使用方法を説明しており、これはネットワーク設定の自動割り当てにも使用できるものです。

2.1.1. 静的ネットワークインタフェース設定を使用する場合

静的 IP アドレス指定は、DHCP のような自動割り当て方式が失敗した場合にネットワークを確実に利用可能とするサーバーやデバイスに使用します。DHCPDNS、および認証サーバーが典型的な例になります。帯域外管理デバイスは他のネットワークインフラストラクチャーにできるだけ依存せずに機能することが求められているので、これらのインターフェースも静的設定にする価値があります。
不可欠なホスト以外で静的 IP アドレス指定が望ましいものには、可能な場合、自動プロビジョニング方式を使用します。たとえば、DHCP サーバーは、毎回同じホストへ同じ IP アドレスを提供するように設定できます。この方法は、共有プリンターなどに使用できます。
「ネットワーク設定方法の選択」 に記載の設定ツールはすべて、手動で静的 IP アドレスを割り当てることができます。nmcli ツールも、スクリプト化されたネットワーク設定割り当てに使用することができます。

2.1.2. 動的ネットワークインタフェース設定を使用する場合

IP アドレスおよび他のネットワーク情報を動的に割り当てる理由が特になければ、動的割り当て有効にして使用してください。手動設定のプラニングと文書化にかかる時間は、他の作業に当てることができます。dynamic host control protocol (DHCP) は、ネットワーク設定をホストに動的に割り当てる従来の方式です。詳細情報は、「DHCP を使用する理由」 を参照してください。
アドレスを自動的に取得するようにプロファイルが設定されていたり、インターフェース設定ファイルの BOOTPROTO が dhcp に設定されていると、NetworkManager はデフォルトで、DHCP クライアントの dhclient を呼び出します。DHCP が必要な場合は、インターフェース上で IPv4 および IPv6 のすべてのインターネットプロトコルに dhclient のインスタンスが開始されます。NetworkManager が実行中でない場合、もしくはこれがインターフェースを管理していない場合は、必要に応じてレガシーのネットワークサービスが dhclient のインスタンスを呼び出します。

2.1.3. ネットワーク設定方法の選択