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第2章 IP ネットワークの設定

2.1. 静的および動的インターフェースの設定

静的アドレス指定や動的アドレス指定は、いつ使うべきでしょうか。この判断は主観的なもので、ユーザーのアクセスニーズや特定の要件によって異なります。通常は特定の判断よりも、ポリシーがあってそれを文書化し、一貫性を持って適用することの方が重要になります。従来の企業 LAN では、サーバーの数は他のホストよりも少ないことが多かったので、これは容易に判断できました。プロビジョニングとインストールツールがあれば新規ホストに静的設定を提供することは簡単で、それらのツールを使用することでワークフローと要件は変化します。以下の 2 つのセクションは、これらの判断プロセスを経験したことがないユーザーのための基本的なガイダンスになります。経験のあるシステム管理者は、ここで議論されるものとは異なるルールや要件のセットを持っていることでしょう。自動設定および管理についての詳細情報は、『Red Hat Enterprise Linux 7 システム管理者のガイド』の OpenLMI のセクションを参照してください。『Red Hat Enterprise Linux 7 インストールガイド』では kickstart の使用方法を説明しており、これはネットワーク設定の自動割り当てにも使用できるものです。

2.1.1. 静的ネットワークインタフェース設定を使用する場合

静的 IP アドレス指定は、DHCP のような自動割り当て方式が失敗した場合にネットワークを確実に利用可能とするサーバーやデバイスに使用します。DHCPDNS、および認証サーバーが典型的な例になります。帯域外管理デバイスは他のネットワークインフラストラクチャーにできるだけ依存せずに機能することが求められているので、これらのインターフェースも静的設定にする価値があります。
不可欠なホスト以外で静的 IP アドレス指定が望ましいものには、可能な場合、自動プロビジョニング方式を使用します。たとえば、DHCP サーバーは、毎回同じホストへ同じ IP アドレスを提供するように設定できます。この方法は、共有プリンターなどに使用できます。
「ネットワーク設定方法の選択」に記載の設定ツールはすべて、手動で静的 IP アドレスを割り当てることができます。nmcli ツールも、スクリプト化されたネットワーク設定割り当てに使用することができます。

2.1.2. 動的ネットワークインタフェース設定を使用する場合

IP アドレスおよび他のネットワーク情報を動的に割り当てる理由が特になければ、動的割り当て有効にして使用してください。手動設定のプラニングと文書化にかかる時間は、他の作業に当てることができます。dynamic host control protocol (DHCP) は、ネットワーク設定をホストに動的に割り当てる従来の方式です。詳細情報は、「DHCP を使用する理由」を参照してください。
デフォルトでは、インターフェース設定ファイルの BOOTPROTOdhcp に設定され、アドレスを自動的に取得するようにプロファイルが設定されていると、NetworkManagerDHCP クライアントの dhclient を呼び出します。DHCP が必要な場合は、インターフェース上で、すべてのインターネットプロトコル (IPv4 および IPv6) に dhclient のインスタンスが開始されます。NetworkManager が実行中ではない場合、もしくはこれがインターフェースを管理していない場合は、必要に応じてレガシーのネットワークサービスが dhclient のインスタンスを呼び出します。

2.1.3. ネットワーク設定方法の選択

2.1.4. テキスト形式のユーザーインターフェース (nmtui) の使用

テキスト形式のユーザーインターフェースツール nmtui を使うと、ターミナルのウィンドウでインターフェースを設定できます。このツールを起動するには、以下のコマンドを実行します。
~]$ nmtui
テキスト形式のインターフェースが表示されます。無効なコマンドの場合は、使用法に関するメッセージがプリントされます。
NetworkManager のテキスト形式ユーザーインターフェースの開始メニュー

図2.1 NetworkManager のテキスト形式ユーザーインターフェースの開始メニュー

移動するには矢印キーを使用するか、Tab を押して次に進むか Shift+Tab を押して前に戻ります。Enter を押してオプションを選びます。Space バーは、チェックボックスのステータスを切り替えます。
すでにアクティブな接続に加えた変更を適用するには、接続の再アクティブ化が必要です。この場合は、以下の手順を実施します。
  1. 接続をアクティベートする メニューエントリーを選択します。
    接続のアクティブ化

    図2.2 接続のアクティブ化

  2. 修正した接続を選択します。右側で 解除 ボタンをクリックします。
    修正した接続の非アクティブ化

    図2.3 修正した接続の非アクティブ化

  3. もう一度接続を選択し、アクティベート ボタンをクリックします。
    修正した接続の再アクティブ化

    図2.4 修正した接続の再アクティブ化

nmtui のインストール方法については、「テキスト形式のユーザーインターフェース (nmtui) を使ったネットワーク設定」を参照してください。

2.1.5. NetworkManager コマンドラインツール (nmcli) の使用

nmcli (NetworkManager コマンドラインインターフェース) コマンドラインユーティリティーは、NetworkManager を制御しネットワークの状態を把握するのに使われます。このユーティリティーは、nm-applet またはその他のグラフィカルクライアントの代替として使うことができます。nmcli は、ネットワークデバイスの状態を制御および表示するのに加えて、ネットワーク接続を作成、表示、編集、削除、アクティブ化、および非アクティブ化するのに用いられます。
ユーザーおよびスクリプトの両方が、nmcli ユーティリティーを使用して NetworkManager を制御することができます。
  • サーバー、ヘッドレスのマシン、およびターミナルについては、GUI を介さずに直接 nmcli を使って NetworkManager を制御し、ネットワーク接続を作成、編集、開始、および停止したり、ネットワークの状態を把握したりすることができます。
  • スクリプトに関しては、nmcli はスクリプト処理に適した簡素出力フォーマットをサポートします。この場合、ネットワーク接続を手動で管理するのではなく、ネットワーク設定の整合性を維持するために用いられます。
nmcli コマンドの基本的な形式は以下のとおりです。
nmcli OPTIONS OBJECT { COMMAND | help }
ここで OBJECT は、以下のオプションのいずれかです。generalnetworkingradioconnectiondeviceagent、および monitor。コマンド内では、これらのオプションを自由に短縮することができます。例: nmcli con help
すぐに役に立つ OPTIONS
-t (terse)
このモードは、コンピューター (スクリプト) 処理に適するように作られています。
-p (pretty)
このモードでは、nmcli により人間が理解可能な出力が生成されます。ヘッダーが表示され、値がそこに並べられます。
-h (help)
ヘルプ情報が表示されます。
nmcli ツールには、コンテキスト感知ヘルプが組み込まれています。
nmcli help
このコマンドでは、その後のコマンドで使用される利用可能なオプションおよびオブジェクト名のリストが表示されます。
nmcli object help
このコマンドでは、指定したオブジェクトに関する利用可能なアクションのリストが表示されます。以下に例を示します。
nmcli c help

さまざまな nmcli コマンドの例 (簡単な説明)

nmcli-examples(5)』 man ページには、役に立つ例が多数記載されています。以下に、そのいくつかを示します。
NetworkManager の全体的な状態:
nmcli general status
NetworkManager の現在のログ記録状態:
nmcli general logging
すべての接続:
nmcli connection show
現在アクティブな接続だけを表示するには、以下のように --active (または -a) オプションを追加します。
nmcli connection show --active
NetworkManager が認識するデバイスおよびその状態:
nmcli device status

nmcli を使用したインターフェースの開始および停止

nmcli ツールを使用すると、マスターを含めたネットワークインターフェースの開始および停止ができます。例を示します。
nmcli con up id bond0
nmcli con up id port0
nmcli dev disconnect bond0
nmcli dev disconnect ens3

注記

nmcli connection down コマンドでは、デバイスからの接続は非アクティブ化されますが、その後デバイスが接続を自動的にアクティブ化することは禁じません。nmcli device disconnect コマンドでは、デバイスが切断され、手動の操作がない限りその後デバイスが接続を自動的にアクティブ化することはありません。

nmcli インタラクティブ接続エディター

nmcli ツールには、インタラクティブ接続エディターがあります。これを使用するには、以下のコマンドを実行します。
~]$ nmcli con edit
表示されたリストから有効な接続の種類を入力するよう求められます。接続の種類を入力すると、nmcli プロンプトが表示されます。接続の種類に精通している場合は、有効な接続の type オプションを nmcli con edit コマンドに追加して、直接 nmcli プロンプト表示とすることができます。既存の接続プロファイルを編集する場合は、以下のような形式になります。
nmcli con edit [id | uuid | path] ID
新規接続プロファイルの編集には、以下の形式を使用します。
nmcli con edit [type new-connection-type] [con-name new-connection-name]
有効なコマンド一覧を確認するには、nmcli プロンプトで help と入力します。設定およびプロパティーの説明を確認するには、describe コマンドを使用します。
describe setting.property
例を示します。
nmcli> describe team.config

接続プロファイルの作成および修正

接続プロファイルには、データソースに接続するのに必要な接続プロパティー情報が含まれます。NetworkManager で使用する新規プロファイルを 作成する には、以下のコマンドを使用します。
nmcli c add {ARGUMENTS}
nmcli c add では、以下に示す異なる 2 つのタイプのパラメーターが使用可能です。
プロパティー名
接続を内部的に記述するために NetworkManager が使用する名前。最も重要なものを以下に示します。
  • connection.type
    nmcli c add connection.type bond
  • connection.interface-name
    nmcli c add connection.interface-name eth0
  • connection.id
    nmcli c add connection.id "My Connection"
    属性およびその設定に関する詳細は、nm-settings(5) man ページを参照してください。
エイリアス名
内部的にプロパティーに翻訳された、人間が理解可能な名前。最も一般的なものを以下に示します。
  • type (connection.type プロパティー)
    nmcli c add type bond
  • ifname (connection.interface-name プロパティー)
    nmcli c add ifname eth0
  • con-name (connection.id プロパティー)
    nmcli c add con-name "My Connection"
以前のバージョンの nmcli では、接続を作成するのに エイリアス名 を使用する必要がありました。たとえば、ifname eth0 および con-name My Connection。以下の形式のコマンドが使用されました。
nmcli c add type ethernet ifname eth0 con-name "My Connection"
最新のバージョンでは、プロパティー名エイリアス名 の両方を、区別なく使用することができます。以下の例は、すべて有効で同じ結果が得られます。
nmcli c add type ethernet ifname eth0 con-name "My Connection" ethernet.mtu 1600
nmcli c add connection.type ethernet ifname eth0 con-name "My Connection" ethernet.mtu 1600 
nmcli c add connection.type ethernet connection.interface-name eth0 connection.id  "My Connection" ethernet.mtu 1600
引数は、接続の種類によって異なります。type 引数だけは、すべての接続の種類で必須です。また、ifnamebondteambridge、および vlan を除くすべての種類で必須です。
type (type_name)
接続の種類です。例:
nmcli c add type bond
ifname (interface_name)
接続のバインド先となるインターフェースです。例:
nmcli c add ifname interface_name type ethernet
接続プロファイルの 1 つまたは複数のプロパティーを 修正する には、以下のコマンドを使用します。
nmcli c modify
たとえば、connection.id を My Connection から My favorite connection に、connection.interface-nameeth1 に変更するには、以下のようにコマンドを実行します。
nmcli c modify "My Connection" connection.id "My favorite connection" connection.interface-name eth1

注記

一般的には、プロパティー名 が使用されます。エイリアス名 は、互換性の理由からしか使用されません。
また、イーサネットの MTU を 1600 に設定するには、サイズを以下のように修正します。
nmcli c modify "My favorite connection" ethernet.mtu 1600 
nmcli を使用して接続を修正した後に変更を適用するには、以下のコマンドを入力して接続を再度アクティブ化します。
nmcli con up con-name
以下に例を示します。
nmcli con up My-favorite-connection 
Connection successfully activated (D-Bus active path: /org/freedesktop/NetworkManager/ActiveConnection/16)

2.1.6. nmcli オプションについて

nmcli の重要なプロパティーオプションを以下に示します。すべてのリストは、『nmcli(1)』 man ページを参照してください。
connection.type
接続の種類です。設定可能な値は、adsl、bond、bond-slave、bridge、bridge-slave、bluetooth、cdma、ethernet、gsm、infiniband、olpc-mesh、team、team-slave、vlan、wifi、wimax です。それぞれの接続の種類には、種類に固有のコマンドオプションがあります。『nmcli(1)』 man ページの TYPE_SPECIFIC_OPTIONS リストを参照してください。以下に例を示します。
  • gsm 接続の場合は、apn でアクセスポイント名を指定する必要があります。
    nmcli c add connection.type gsm apn access_point_name
  • wifi デバイスの場合は、ssid でサービスセットの識別子を指定する必要があります。
    nmcli c add connection.type wifi ssid My identifier
connection.interface-name
接続に関連するデバイス名です。
nmcli con add connection.interface-name eth0 type ethernet
connection.id
接続プロファイルに使用される名前です。接続名を指定しないと、以下のように生成されます。
connection.type -connection.interface-name
connection.id接続プロファイル の名前で、デバイスを表すインターフェース名 (wlan0ens3em1 など) と混同しないようにしてください。なお、ユーザーはインターフェースにちなんで接続に名前を付けることができますが、これらは別のものです。1 つのデバイスに複数の接続プロファイルを利用することができます。これはモバイルデバイスの場合や異なるデバイス間でネットワークケーブルを切り替える場合に非常に便利です。設定を編集するのではなく異なるプロファイルを作成し、必要に応じてそれらをインターフェースに適用します。id オプションも接続プロファイル名を参照します。
showupdown 等の nmcli コマンドで最も重要なオプションを以下に示します。
id
ユーザーが接続プロファイルに割り当てる識別用文字列です。nmcli connection コマンド内で Id を 使用して、接続を特定することができます。コマンド出力の NAME フィールドには、必ず 接続 ID が表示されます。con-name が参照するのと同じ接続プロファイル名が参照されます。
uuid
システムが接続プロファイルに割り当てる一意の識別用文字列です。nmcli connection コマンド内で uuid を使用して、接続を特定することができます。

2.1.7. nmcli を使用したネットワーク接続

現在利用可能なネットワーク接続を一覧表示するには、以下のコマンドを実行します。
~]$ nmcli con show
NAME              UUID                                  TYPE            DEVICE
Auto Ethernet     9b7f2511-5432-40ae-b091-af2457dfd988  802-3-ethernet  --
ens3              fb157a65-ad32-47ed-858c-102a48e064a2  802-3-ethernet  ens3
MyWiFi            91451385-4eb8-4080-8b82-720aab8328dd  802-11-wireless wlan0
出力の NAME フィールドは常に接続 ID (名前) を表す事に留意してください。これはインターフェース名と同じように見えますが、異なるものです。上記の 2 つ目の接続では、NAME フィールドである ens3 は、ユーザーがプロファイルに割り当て、インターフェース ens3 に適用される接続 ID です。最後の接続では、ユーザーは接続 ID MyWiFi をインターフェース wlan0 に割り当てています。
イーサネット接続を追加すると、設定プロファイルが作成され、それがデバイスに割り当てられます。新規プロファイルを作成する前に、以下のように利用可能なデバイスを確認します。
~]$ nmcli device status
DEVICE  TYPE      STATE         CONNECTION
ens3    ethernet  disconnected  --
ens9    ethernet  disconnected  --
lo      loopback  unmanaged     --
デバイスを NetworkManager が管理しない状態 (unmanaged) に設定するには、以下のコマンドを実行します。
nmcli device set ifname managed no 
たとえば、eth2 を unmanaged に設定するには、以下のコマンドを実行します。
nmcli device status
DEVICE      TYPE      STATE      CONNECTION
bond0       bond      connected  bond0
virbr0      bridge    connected  virbr0
eth1        ethernet  connected  bond-slave-eth1
eth2        ethernet  connected  bond-slave-eth2
eth0        ethernet  unmanaged  --
nmcli device set eth2 managed no 
nmcli device status
DEVICE      TYPE      STATE      CONNECTION
bond0       bond      connected  bond0
virbr0      bridge    connected  virbr0
eth1        ethernet  connected  bond-slave-eth1
eth2        ethernet  unmanaged  --
eth0        ethernet  unmanaged  --

注記

デバイスを unmanaged に設定すると、NetworkManager はそのデバイスを制御しなくなります。ただし、デバイスは接続された状態を維持します。

動的イーサネット接続を追加する

動的 IP 設定のイーサネット設定プロファイルを追加して、DHCP がそのネットワーク設定を割り当てられるようにするには、以下の形式のコマンドを使用します。
nmcli connection add type ethernet con-name connection-name ifname interface-name
たとえば、my-office という名前の動的接続プロファイルを作成するには、以下のコマンドを実行します。
~]$ nmcli con add type ethernet con-name my-office ifname ens3
Connection 'my-office' (fb157a65-ad32-47ed-858c-102a48e064a2) successfully added.
NetworkManager が内部パラメーター connection.autoconnectyes に設定します。また NetworkManager は設定を /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-my-office にも書き出します。ここでは、ONBOOT ディレクティブが yes に設定されます。
ifcfg ファイルへの手動での変更は、当該インターフェースが次にオンラインになるまで NetworkManager には認識されないことに注意してください。設定ファイルの使用法に関しては、「sysconfig ファイルを使ったネットワーク設定」を参照してください。
イーサネット接続を有効にするには、以下のコマンドを実行します。
~]$ nmcli con up my-office
Connection successfully activated (D-Bus active path: /org/freedesktop/NetworkManager/ActiveConnection/5)
デバイスおよび接続のステータスを確認します。
~]$ nmcli device status
DEVICE  TYPE      STATE         CONNECTION
ens3    ethernet  connected     my-office
ens9    ethernet  disconnected  --
lo      loopback  unmanaged     --
ホストが DHCP サーバーに送信するホスト名を変更するには、以下のように dhcp-hostname プロパティーを編集します。
~]$ nmcli con modify my-office my-office ipv4.dhcp-hostname host-name ipv6.dhcp-hostname host-name
ホストが DHCP に送信する IPv4 クライアント ID を変更するには、以下のように dhcp-client-id プロパティーを編集します。
~]$ nmcli con modify my-office my-office ipv4.dhcp-client-id client-ID-string
IPv6 には dhcp-client-id プロパティーがなく、dhclientIPv6 に識別子を作成します。詳細は、dhclient(8) man ページを参照してください。
DHCP サーバーがホストに送信する DNS サーバーを無視するようにするには、以下のように ignore-auto-dns プロパティーを編集します。
~]$ nmcli con modify my-office my-office ipv4.ignore-auto-dns yes ipv6.ignore-auto-dns yes
属性およびその設定に関する詳細は、nm-settings(5) man ページを参照してください。

例2.1 インタラクティブエディターを使用して動的イーサネット接続を設定する

インタラクティブエディターを使用して動的イーサネット接続を設定するには、以下のコマンドを実行します。
~]$ nmcli con edit type ethernet con-name ens3

===| nmcli interactive connection editor |===

Adding a new '802-3-ethernet' connection

Type 'help' or '?' for available commands.
Type 'describe [<setting>.<prop>]' for detailed property description.

You may edit the following settings: connection, 802-3-ethernet (ethernet), 802-1x, ipv4, ipv6, dcb
nmcli> describe ipv4.method

=== [method] ===
[NM property description]
IPv4 configuration method.  If 'auto' is specified then the appropriate automatic method (DHCP, PPP, etc) is used for the interface and most other properties can be left unset.  If 'link-local' is specified, then a link-local address in the 169.254/16 range will be assigned to the interface.  If 'manual' is specified, static IP addressing is used and at least one IP address must be given in the 'addresses' property.  If 'shared' is specified (indicating that this connection will provide network access to other computers) then the interface is assigned an address in the 10.42.x.1/24 range and a DHCP and forwarding DNS server are started, and the interface is NAT-ed to the current default network connection.  'disabled' means IPv4 will not be used on this connection.  This property must be set.

nmcli> set ipv4.method auto
nmcli> save
Saving the connection with 'autoconnect=yes'. That might result in an immediate activation of the connection.
Do you still want to save? [yes] yes
Connection 'ens3' (090b61f7-540f-4dd6-bf1f-a905831fc287) successfully saved.
nmcli> quit
~]$
デフォルトの動作では、接続プロファイルが永続的に保存されます。必要な場合は save temporary コマンドで、プロファイルを次回の再起動時までメモリーにだけ保持することもできます。

静的イーサネット接続を追加する

静的 IPv4 設定のイーサネット接続を追加するには、以下の形式のコマンドを使用します。
nmcli connection add type ethernet con-name connection-name ifname interface-name ip4 address gw4 address
ip6 および gw6 のオプションを使用して IPv6 アドレスとゲートウェイ情報を追加することもできます。
たとえば、IPv4 アドレスおよびゲートウェイのみの静的イーサネット接続を作成するコマンドは、以下のようになります。
~]$ nmcli con add type ethernet con-name test-lab ifname ens9 ip4 10.10.10.10/24 \
gw4 10.10.10.254
オプションで、デバイスに同時に IPv6 アドレスとゲートウェイを指定する場合は、以下のようになります。
~]$ nmcli con add type ethernet con-name test-lab ifname ens9 ip4 10.10.10.10/24 \
gw4 10.10.10.254 ip6 abbe::cafe gw6 2001:db8::1
Connection 'test-lab' (05abfd5e-324e-4461-844e-8501ba704773) successfully added.
NetworkManager が内部パラメーター ipv4.methodmanual に、connection.autoconnectyes に設定します。また NetworkManager は設定を /etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-my-office にも書き出します。ここでは、対応する BOOTPROTO が none に、ONBOOT が yes に設定されます。
ifcfg ファイルへの手動での変更は、当該インターフェースが次にオンラインになるまで NetworkManager には認識されないことに注意してください。設定ファイルの使用法に関しては、「sysconfig ファイルを使ったネットワーク設定」を参照してください。
2 つの IPv4 DNS サーバーアドレスを設定するには、以下のコマンドを実行します。
~]$ nmcli con mod test-lab ipv4.dns "8.8.8.8 8.8.4.4"
このコマンドにより、以前に設定された DNS サーバーが置換されることに注意してください。2 つの IPv6 DNS サーバーアドレスを設定するには、以下のコマンドを実行します。
~]$ nmcli con mod test-lab ipv6.dns "2001:4860:4860::8888 2001:4860:4860::8844"
このコマンドにより、以前に設定された DNS サーバーが置換されることに注意してください。別の方法では、以下のように + 接頭辞を使って、新たな DNS サーバーを以前のセットに追加します。
~]$ nmcli con mod test-lab +ipv4.dns "8.8.8.8 8.8.4.4"
~]$ nmcli con mod test-lab +ipv6.dns "2001:4860:4860::8888 2001:4860:4860::8844"
新規イーサネット接続を有効にするには、以下のコマンドを実行します。
~]$ nmcli con up test-lab ifname ens9
Connection successfully activated (D-Bus active path: /org/freedesktop/NetworkManager/ActiveConnection/6)
デバイスおよび接続のステータスを確認します。
~]$ nmcli device status
DEVICE  TYPE      STATE      CONNECTION
ens3    ethernet  connected  my-office
ens9    ethernet  connected  test-lab
lo      loopback  unmanaged  --
新規に設定した接続の詳細情報を表示するには、以下のコマンドを実行します。
~]$ nmcli -p con show test-lab
===============================================================================
                     Connection profile details (test-lab)
===============================================================================
connection.id:                          test-lab
connection.uuid:                        05abfd5e-324e-4461-844e-8501ba704773
connection.interface-name:              ens9
connection.type:                        802-3-ethernet
connection.autoconnect:                 yes
connection.timestamp:                   1410428968
connection.read-only:                   no
connection.permissions:
connection.zone:                        --
connection.master:                      --
connection.slave-type:                  --
connection.secondaries:
connection.gateway-ping-timeout:        0[出力は省略されています]
-p, --pretty オプションを使用すると、出力にタイトルバナーが追加され、セクションが分けられます。

例2.2 インタラクティブエディターを使用して静的イーサネット接続を設定する

インタラクティブエディターを使用して静的イーサネット接続を設定するには、以下のコマンドを実行します。
~]$ nmcli con edit type ethernet con-name ens3

===| nmcli interactive connection editor |===

Adding a new '802-3-ethernet' connection

Type 'help' or '?' for available commands.
Type 'describe [>setting<.>prop<]' for detailed property description.

You may edit the following settings: connection, 802-3-ethernet (ethernet), 802-1x, ipv4, ipv6, dcb
nmcli> set ipv4.addresses 192.168.122.88/24
Do you also want to set 'ipv4.method' to 'manual'? [yes]: yes
nmcli>
nmcli> save temporary
Saving the connection with 'autoconnect=yes'. That might result in an immediate activation of the connection.
Do you still want to save? [yes] no
nmcli> save
Saving the connection with 'autoconnect=yes'. That might result in an immediate activation of the connection.
Do you still want to save? [yes] yes
Connection 'ens3' (704a5666-8cbd-4d89-b5f9-fa65a3dbc916) successfully saved.
nmcli> quit
~]$
デフォルトの動作では、接続プロファイルが永続的に保存されます。必要な場合は save temporary コマンドで、プロファイルを次回の再起動時までメモリーにだけ保持することもできます。

特定のデバイスにプロファイルをロックする

特定のデバイスにプロファイルをロックするために、ここまでのコマンド例ではインターフェース名が含まれています。例を示します。
nmcli connection add type ethernet con-name connection-name ifname interface-name
互換性のあるイーサネットインターフェースすべてでプロファイルを利用可能とするには、以下のコマンドを実行します。
nmcli connection add type ethernet con-name connection-name ifname "*"
特定のインターフェースを指定しない場合でも、ifname 属性を使用する必要があることに注意してください。互換性のあるデバイスすべてでプロファイルを使用可能とするために、ワイルドカード記号 * を使用しています。
プロファイルを特定の MAC アドレスにロックするには、以下の形式のコマンドを実行します。
nmcli connection add type ethernet con-name "connection-name" ifname "*" mac 00:00:5E:00:53:00

Wi-Fi 接続を追加する

利用可能な Wi-Fi アクセスポイントを表示するには、以下のコマンドを実行します。
~]$ nmcli dev wifi list
  SSID            MODE  CHAN  RATE     SIGNAL  BARS  SECURITY
  FedoraTest     Infra  11    54 MB/s  98      ▂▄▆█  WPA1
  Red Hat Guest  Infra  6     54 MB/s  97      ▂▄▆█  WPA2
  Red Hat        Infra  6     54 MB/s  77      ▂▄▆_  WPA2 802.1X
* Red Hat        Infra  40    54 MB/s  66      ▂▄▆_  WPA2 802.1X
  VoIP           Infra  1     54 MB/s  32      ▂▄__  WEP
  MyCafe         Infra  11    54 MB/s  39      ▂▄__  WPA2
静的 IP 設定の Wi-Fi 接続プロファイルを作成し、自動 DNS アクセス割り当てを許可するには、以下のコマンドを実行します。
~]$ nmcli con add con-name MyCafe ifname wlan0 type wifi ssid MyCafe \
ip4 192.168.100.101/24 gw4 192.168.100.1
WPA2 パスワードをたとえばcaffeineに設定するには、以下のコマンドを実行します。
~]$ nmcli con modify MyCafe wifi-sec.key-mgmt wpa-psk
~]$ nmcli con modify MyCafe wifi-sec.psk caffeine
パスワードのセキュリティーに関する情報は、『Red Hat Enterprise Linux 7 セキュリティーガイド』を参照してください。
Wi-Fi のステータスを変更するには、以下の形式のコマンドを実行します。
~]$ nmcli radio wifi [on | off ]

特定プロパティーの変更

特定のプロパティー、たとえば mtu、をチェックするには、以下のコマンドを実行します。
~]$ nmcli connection show id 'MyCafe' | grep mtu
802-11-wireless.mtu:                     auto
設定のプロパティーを変更するには、以下のコマンドを実行します。
~]$ nmcli connection modify id 'MyCafe' 802-11-wireless.mtu 1350
変更を確認するには、以下のコマンドを実行します。
~]$ nmcli connection show id 'MyCafe' | grep mtu
802-11-wireless.mtu:                     1350
NetworkManager802-3-ethernet802-11-wireless といったパラメーターを設定として参照し、mtu を設定のプロパティーとして参照することに留意してください。プロパティーおよびそれらの設定に関する詳細情報は、nm-settings(5) man ページを参照してください。

2.1.8. nmcli を使った静的ルートの設定

nmcli ツールを使って静的ルートを設定するには、コマンドラインもしくはインタラクティブエディターモードを使用することできます。

例2.3 nmcli を使った静的ルートの設定

コマンドラインを使用して、静的ルートを既存のイーサネット接続用に設定するには、以下のコマンドを実行します。
~]# nmcli connection modify eth0 +ipv4.routes "192.168.122.0/24 10.10.10.1"
これで 192.168.122.0/24 サブネットへのトラフィックが 10.10.10.1 のゲートウェイに向けられます。

例2.4 nmcli エディターを使って静的ルートを設定する

インタラクティブエディターを使用して、静的ルートをイーサネット接続用に設定するには、以下のコマンドを実行します。
~]$ nmcli con edit type ethernet con-name ens3

===| nmcli interactive connection editor |===

Adding a new '802-3-ethernet' connection

Type 'help' or '?' for available commands.
Type 'describe [>setting<.>prop<]' for detailed property description.

You may edit the following settings: connection, 802-3-ethernet (ethernet), 802-1x, ipv4, ipv6, dcb
nmcli> set ipv4.routes 192.168.122.0/24 10.10.10.1
nmcli>
nmcli> save persistent
Saving the connection with 'autoconnect=yes'. That might result in an immediate activation of the connection.
Do you still want to save? [yes] yes
Connection 'ens3' (704a5666-8cbd-4d89-b5f9-fa65a3dbc916) successfully saved.
nmcli> quit
~]$