第1章 アップグレード方法
1.1. Red Hat Enterprise Linux 6 からのアップグレード方法
- Red Hat は、システムのアップグレードをサポートします。詳細は 「サポートステータスの確認」 を参照してください。
- システムでアップグレードの準備を行います。詳細は 「システムでアップグレードの準備」 を参照してください。
- アップグレードに影響する問題について、システムを確認します。詳細は 「システムアップグレードが適切であることを確認」 を参照してください。
- Red Hat Upgrade Tool を実行してアップグレードします。詳細は 「システムのアップグレード」 を参照してください。
1.1.1. サポートステータスの確認
- システムに、Intel 64 および AMD64 アーキテクチャー用 Red Hat Enterprise Linux 6 サーバーエディションの最新バージョンが適用されており、すべてのアッケージが最新の状態です。これを確認するには、以下のコマンドを実行します。
# cat /etc/redhat-release Red Hat Enterprise Linux Server release 6.9 (Santiago) # arch x86_64 # yum upgrade -y
- システムが、RHN Classic ではなくサブスクリプション管理からアップデートを受け取るよう登録されています。
- システムには、Minimal、Base、Web Server、DHCP Server、NFS File Server (
@nfs-server)、および Print Server のみが含まれています。アップグレードを行う前に他のパッケージグループを削除し、アップグレードが完了したら再インストールしてください。
1.1.2. システムでアップグレードの準備
- すべてのデータをバックアップ
- 最初に、システム全体をバックアップしてデータ損失の可能性を防ぎ、バックアップが動作することをテストします。
- 最初にテスト
- 本番稼働システムをアップグレードする前に、システムのクローンを作成し、クローンでアップグレード手順をテストする必要があります。これにより、本番稼働システムに影響を及ぼさずに、アップグレードを準備することが可能になります。
- Red Hat サブスクリプション管理に変更
- Red Hat Enterprise Linux 7 は、
rhn_registerのような RHN Classic ツールではなくサブスクリプション管理ツール (subscription-manager) で登録する必要があります。サブスクリプション管理を初めて使用する場合は、https://access.redhat.com/articles/433903 を参照してください。yum upgradeコマンドは、パッケージのアップグレードを開始する前に、このシステムがアップグレードを受け取る方法に関する情報を出力します。ここでは、subscription-managerが示され、RHN が示されていないことを確認してください。# yum upgrade Loaded plugins: product-id, security, subscription-manager ...
現在、Red Hat Enterprise Linux 6 システムが RHN Classic に登録されている場合は、最初に https://access.redhat.com/solutions/11272 に示された手順に従って、RHN Classic から登録を解除する必要があります。 - サポート対象のパッケージグループがインストールされていることを確認
- このアップグレードプロセスでは、Minimal、Base、Web Server、DHCP Server、NFS File Server (
@nfs-server)、および Print Server のパッケージグループのみがサポートされます。yum grouplistコマンドを使用して、インストールされているパッケージグループを確認します。アップグレード行う前に他のパッケージグループを削除し、アップグレードが完了したら再インストールします。 - すべてのパッケージを更新する
- サブスクリプション管理でシステムを登録したら、以下のコマンドを実行して、システムにインストールされているすべてのパッケージが最新の状態であることを確認します。
# yum update -y # reboot
1.1.3. システムアップグレードが適切であることを確認
- Preupgrade Assistant をインストールして
preupgを実行します。詳細は 「Preupgrade Assistant のインストール」 および 「Preupgrade Assistant の実行」 を参照してください。 - Preupgrade Assistant で特定されたすべての問題を修正します。詳細は 「結果の表示とエラーの修正」 を参照してください。
- リリースノート、技術ノート、および移行計画ガイドを参照して、Preupgrade Assistant が評価しないすべての変更を確認します。これらのドキュメントの最新バージョンは https://access.redhat.com/documentation/en-US/Red_Hat_Enterprise_Linux/ で参照できます。
1.1.3.1. Preupgrade Assistant のインストール
Extras リポジトリーを有効にする
root として次のコマンドを実行して、Preupgrade Assistant を含むリポジトリーにシステムをサブスクライブします。システムが Red Hat サブスクリプション管理からアップデートを受け取る場合は、以下のようになります。# subscription-manager repos --enable rhel-6-server-extras-rpms
ツールをインストールする
root として次のコマンドを実行して、Preupgrade Assistant パッケージをすべてインストールします。# yum -y install preupgrade-assistant preupgrade-assistant-el6toel7
1.1.3.2. Preupgrade Assistant の実行
# preupg -v
# preupg -v -u http://hostname:port/submit
1.1.3.2.1. Preupgrade Assistant Web UI の設定
警告
httpd) のインスタンスを実行し、/etc/httpd/conf.d ディレクトリーに多数の変更を加える必要があります。システムに関するデータをネットワークに公開することに懸念がある場合、またはアップグレードするシステムにパッケージを追加したくない場合は、この手順ではなく、グラフィカルユーザーインターフェースで /root/preupgrade/result.html ファイルをマシンにコピーし、web ブラウザーで表示します。
必要なパッケージをインストールする
# yum -y install httpd preupgrade-assistant-ui
アップロード設定を変更する
デフォルトのプライベートな preupgrade 設定の使用から、パブリックな設定の使用に切り替えます。# cd /etc/httpd/conf.d # cp 99-preup-httpd.conf.public 99-preup-httpd.conf
これにより、Preupgrade Assistant Web UI は、ローカルシステムのすべてのネットワークインターフェースから、デフォルトで TCP ポート 8099 を介して利用できるようになります。また、IP アドレス (192.168.99.1:8099など) の代わりに、ホスト名 (preupg-ui.example.com:8099など) を使用して Preupgrade Assistant Web UI にアクセスする場合は、新しい/etc/httpd/conf.d/99-preup-httpd.confのNameVirtualHostを編集することもできます。ファイアーウォールおよび SELinux 設定を変更する
SELinux を一時的に Permissive モードに切り替え、TCP ポート 8099 経由のトラフィックを許可します。# setenforce 0 # iptables -I INPUT -m state --state NEW -p tcp --dport 8099 -j ACCEPT
Web サーバーを再起動する
# service httpd restart
認証を設定または無効化する
web ブラウザーでhttp://192.168.99.1:8099/(または、手順 2 でホスト名を指定した場合はホスト名) に移動します。詳細情報を入力して新しい管理ユーザーを作成するか、認証を無効にするように求められます。
preupg コマンドを -u http://hostname:port/submit オプションとともに実行して、システムから preupgrade のテスト結果をアップロードできます。
1.1.3.3. 結果の表示とエラーの修正
preupg を実行する場合は、結果の概要が標準出力に出力され、その詳細は、デフォルトでは /root/preupgrade ディレクトリーに result.html という名前で保存されます。また、移行の問題を修正する場合は、結果を Preupgrade Assistant Web UI にアップロードして、preupg コマンドの実行結果をそれぞれ比較することもできます。
表1.1 終了コード
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終了コード
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定義
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PASS
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すべて問題ありません。このアイテムはアップグレードできます。
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FAIL
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重大なアップグレードリスクがあります。アップグレードを行うことはできません。
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NEEDS_ACTION
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アップグレードリスクが高いものがあります。アップグレードする前に何らかの管理者のアクションが必要です。
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NEEDS_INSPECTION
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リスクが中程度または低いものがあります。アップグレードは成功するかもしれませんが、システムが完全に機能しなくなることがあります。
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FIXED
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アップグレードに必要な変更が自動的に行われました。
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INFORMATIONAL
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このアイテムに関する、有用だが重大でない情報は、レポートで利用可能です。
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NOT_APPLICABLE
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Preupgrade がチェックしたアイテムが、システムにインストールされていません。
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ERROR
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preupgrade ツールで何らかの問題が発生した可能性があります。この種の問題は Red Hat サポートに報告してください。
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1.1.4. システムのアップグレード
重要
preupgrade-assistant has not been run
警告
ツールをインストールする
# yum -y install redhat-upgrade-tool
アクティブなリポジトリーを無効する
# yum -y install yum-utils # yum-config-manager --disable \*
アップグレードを実行する
アップグレードプロセスでは、Red Hat Enterprise Linux 7 パッケージへのアクセスが必要になります。以下に示されるように、ネットワーク上、またはマウントされたデバイス、もしくは ISO イメージのリポジトリーの場所を指定できます。# redhat-upgrade-tool --network <latest_RHEL_7> --instrepo repo_location
# redhat-upgrade-tool --device device_path
# redhat-upgrade-tool --iso iso_path
Red Hat Enterprise Linux 6 で Base パッケージグループに含まれていた一部のパッケージは、Red Hat Enterprise Linux 7 では同グループに含まれなくなりました。このようなパッケージを正しくアップグレードするには、追加リポジトリーの設定が必要になる場合があります。yum リポジトリーシステムで Extras リポジトリーを有効にするには、https://access.redhat.com/site/solutions/912213 を参照してください。次に https://access.redhat.com/site/solutions/9892 を参照して、アップグレード時に使用するリポジトリーを設定します。このユースケースで使用するアップグレードコマンドは以下のようになります。# redhat-upgrade-tool --addrepo optional=http://host name/path/to/repo
一部のパッケージは、同等の機能が Red Hat Enterprise Linux 7 に含まれていないので、アップグレードプロセス時に再インストールされません。このようなパッケージは Red Hat サポートの対象外となります。アップグレードプロセスの最後でこのようなパッケージを削除するには、以下のコマンドを実行します。# redhat-upgrade-tool --cleanup-post
再起動する
要求されたら、システムを再起動します。アップグレードが完了するまで待つ
システムの再起動後のアップグレードは、インストールするパッケージの数に応じて数分または数時間かかることがあります。アップグレード後タスクを実行する
Preupgrade Assistant 評価結果で指定されたアップグレード後のタスクを手動で実行します。詳細は 「結果の表示とエラーの修正」 を参照してください。システムステータスを確認する
アップグレードプロセス時に、システムのサブスクリプション詳細が更新されたことを確認します。# cat /etc/redhat-release Red Hat Enterprise Linux Server release 7.4 # yum repolist Loaded plugins: product-id, subscription-manager repo id repo name status rhel-7-rpms Red Hat Enterprise Linux 7 Server (RPMs) 4,323
repolist が正しく更新されなかった場合は、以下のコマンドを実行します。# subscription-manager remove --all # subscription-manager unregister # subscription-manager register # subscription-manager attach --pool=poolID # subscription-manager repos --enable=repoID
すべてのパッケージを更新する
以下のコマンドを実行して、すべてのパッケージが最新であることを確認します。# yum upgrade -y # reboot

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