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C.4. 時間値の指定

LVM 選択に時間値を指定する場合は、「標準的な時間選択形式」「自由な形式の時間選択形式」 で説明されたように、標準化された時間仕様形式またはより自由な形式のいずれかを使用できます。
/etc/lvm/lvm.conf 設定ファイルの report/time format 設定オプションを使用して、時間値の表示方法を指定できます。このオプションの指定に関する情報は、lvm.conf ファイルで提供されています。
時間値を指定する場合は、表C.3「選択基準比較演算子」 で説明されているように、比較演算子エイリアスの、および 前まで (、前、および )を使用することができます。

C.4.1. 標準的な時間選択形式

LVM 選択の時間値は、以下の形式で指定できます。
date time timezone
表C.15「時間仕様形式」 では、これらの時間値を指定するときに使用できる形式について簡単に説明しています。

表C.15 時間仕様形式

フィールドフィールド値
date
YYYY-MM-DD
YYYY-MM、auto DD=1
YYYY、auto MM=01、および DD=01
時間
hh:mm:ss
hh:mm、auto ss=0
hh、auto mm=0、auto ss=0
timezone (常に + または - 記号が使用される)
+hh:mm または -hh:mm
+hh または -hh
完全な日付/時間仕様は YYYY-MM-DD hh:mm:ss です。ユーザーは日付/時間部分を右から左の順序で省略できます。これらの部分が省略されると、秒単位で範囲が自動的に計算されます。以下に例を示します。
  • "2015-07-07 9:51" は、"2015-07-07 9:51:00"〜"2015-07-07 9:51:59" の範囲を意味します。
  • "2015-07" は "2015-07-01 0:00:00"〜"2015-07-31 23:59:59" の範囲を意味します。
  • "2015" は "2015-01-01 0:00:00"〜"2015-12-31 23:59:59" の範囲を意味します。
以下の例は、選択基準で使用される日付/時間仕様を示しています。
lvs -S 'time since "2015-07-07 9:51"'
lvs -S 'time = "2015-07""
lvs -S 'time = "2015"'

C.4.2. 自由な形式の時間選択形式

LVM 選択基準の日付/時間仕様は、以下の項目を使用して指定できます。
  • 平日の名前 ("Sunday"〜"Saturday" または省略した "Sun"〜"Sat")
  • 特定の時間のラベル ("noon"、"midnight")
  • 現在の日に相対する日のラベル ("today"、"yesterday")
  • 今日からの相対的なオフセット値を使用した特定の時間 (N は数字)
  • ( "N" "seconds"/"minutes"/"hours"/"days"/"weeks"/"years" "ago")
  • ( "N" "secs"/"mins"/"hrs" ... "ago")
  • ( "N" "s"/"m"/"h" ... "ago")
  • hh:mm:ss 形式または AM/PM 接尾辞を使用した時間形式
  • 月の名前 ("January"〜"December" または省略した "Jan"〜"Dec")
以下の例は、選択基準で使用される freeform 日付/時間指定を示しています。
lvs -S 'time since "yesterday 9AM"'
lvs -S 'time since "Feb 3 years 2 months ago"'
lvs -S 'time = "February 2015"'
lvs -S 'time since "Jan 15 2015" &&  time until yesterday'
lvs -S 'time since "today 6AM"'