Menu Close

Red Hat Training

A Red Hat training course is available for Red Hat Enterprise Linux

2.3.6. シンプロビジョニングされたスナップショットボリューム

Red Hat Enterprise Linux は、シンプロビジョニングのスナップショットボリュームのサポートを提供します。シンプロビジョニングのスナップショットボリュームにより、多くの仮想デバイスを同じデータボリュームに格納できます。これにより管理が簡略化され、スナップショットボリューム間でのデータ共有が可能になります。
シンボリュームや、LVM スナップショットボリュームの場合、シンプロビジョニングのスナップショットボリュームは、クラスターのノード間では対応していません。スナップショットボリュームは、1 つのクラスターノードで排他的にアクティブにする必要があります。
シンプロビジョニングのスナップショットボリュームの利点は以下のとおりです。
  • 同じボリュームからのスナップショットが複数ある場合に、シンプロビジョニングのスナップショットボリュームを使用すれば、ディスクの使用量を減らすことができます。
  • 作成元が同じスナップショットが複数ある場合は、作成元に 1 回書き込むことにより、1 回の COW 操作でデータを保存できます。作成元のスナップショットの数を増やしても、速度が大幅に低下することはありません。
  • シンプロビジョニングのスナップショットボリュームは、別のスナップショットの作成元の論理ボリュームとして使用できます。これにより、再帰的スナップショット (スナップショットのスナップショットのそのまたスナップショットなど) の深度を任意に決定できます。
  • シン論理ボリュームのスナップショットにより、シン論理ボリュームを作成することもできます。COW 操作が必要になるまで、あるいはスナップショット自体が書き込まれるまで、データ領域は消費されません。
  • シンプロビジョニングのスナップショットボリュームは、作成元とともにアクティブにしておく必要はありません。そのため、スナップショットボリュームが多数ある場合は、作成元のみをアクティブにし、スナップショットボリュームはアクティブにしないでおくことができます。
  • シンプロビジョニングのスナップショットボリュームの作成元を削除すると、そのボリュームのスナップショットは、それぞれ独立したシンプロビジョニングボリュームになります。したがって、スナップショットとその作成元のボリュームをマージする代わりに、作成元のボリュームを削除し、その独立したボリュームを新たな作成元ボリュームにして、シンプロビジョニングのスナップショットを新たに作成できます。
シンプロビジョニングのスナップショットボリュームを使用する利点は数多くありますが、古い LVM スナップショットボリューム機能の方がニーズに適している場合もあります。
  • シンプールのチャンクサイズは変更できません。シンプールのチャンクサイズが大きい場合 (1MB など) や、そのチャンクのサイズでは効率的ではない短期間のスナップショットが必要な場合は、代わりに以前のスナップショット機能を使用できます。
  • シンプロビジョニングのスナップショットボリュームのサイズを制限することはできません。スナップショットは、必要な場合はシンプール内の全領域を使用します。これは、ニーズに適さない場合があります。
一般的には、使用するスナップショットの形式を決定する際に、使用しているサイトの特定要件を考慮するようにしてください。
注記
シンプロビジョニングを使用する場合は、ストレージ管理者がストレージプールを監視し、容量が満杯になり始めたら容量を追加することが重要です。シンプロビジョニングのスナップショットボリュームに関する情報を設定し、表示する方法は、「シンプロビジョニングされたスナップショットボリュームの作成」 を参照してください。