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4.3.2. LVM の割り当て
LVM の操作で物理エクステントを 1 つまたは複数の論理ボリュームに割り当てる必要がある場合、割り当ては以下のように行われます。
- ボリュームグループで割り当てられていない物理エクステントのセットが、割り当てのために生成されます。コマンドラインの末尾に物理エクステントの範囲を指定すると、指定した物理ボリュームの中で、その範囲内で割り当てられていない物理エクステントだけが、割り当て用エクステントとして考慮されます。
- 割り当てポリシーは順番に試行されます。最も厳格なポリシー
contiguous) から始まり、最後は--allocオプションで指定した割り当てポリシーか、特定の論理ボリュームやボリュームグループにデフォルトとして設定されている割り当てポリシーが試行されます。割り当てポリシーでは、埋める必要がある空の論理ボリューム領域の最小番号の論理エクステントから始まり、割り当てポリシーによる制限に従って、できるだけ多くの領域の割り当てを行います。領域が足りなくなると、LVM は次のポリシーに移動します。
割り当てポリシーの制限は以下のとおりです。
contiguousの割り当てポリシーでは、論理ボリュームの最初の論理エクステントを除いたすべての論理エクステントは、その直前の論理エクステントに物理的に隣接している必要があります。論理ボリュームがストライプ化またはミラー化されている場合は、contiguousの割り当て制限が、領域を必要とする各ストライプまたはミラーイメージ (レッグ) に個別に適用されます。clingの割り当てポリシーでは、既存の論理ボリュームに追加する論理エクステントに使用される物理ボリュームが、その論理ボリュームにある別の (1 つ以上の) 論理エクステントですでに使用されている必要があります。設定パラメーターallocation/cling_tag_listが定義されており、一覧表示されているいずれかのタグが 2 つの物理ボリュームにある場合、この 2 つの物理ボリュームは一致すると見なされます。これにより、割り当てのために、同様のプロパティー (物理的な場所など) が設定されている物理ボリュームのグループにタグを付け、その物理ボリュームを同等なものとして処理できます。cling ポリシーを、LVM ボリュームの拡張時に使用する追加の物理ボリュームを指定する LVM タグと併用する方法の詳細は、「cling割り当てポリシーを使用した論理ボリュームの拡張」 を参照してください。論理ボリュームがストライプ化またはミラー化されると、clingの割り当て制限が、領域を必要とする各ストライプまたはミラーイメージ (レッグ) に個別に適用されます。normalの割り当てポリシーは、並列の論理ボリューム (異なるストライプまたはミラーイメージ/レッグ) 内の同じオフセットで、その並列の論理ボリュームにすでに割り当てられている論理エクステントと同じ物理ボリュームを共有する物理エクステントは選択しません。ミラーデータを保持するために、論理ボリュームと同時にミラーログを割り当てる場合、normalの割り当てポリシーでは、最初にログとデータに対して、それぞれ別の物理ボリュームを選択しようとします。異なる物理ボリュームを選択できず、かつallocation/mirror_logs_require_separate_pvs設定パラメーターが 0 に設定されている場合は、データの一部とログが物理ボリュームを共有できるようになります。また、シンプールメタデータを割り当てる場合も、normalの割り当てポリシーはミラーログを割り当てる場合と同じようになりますが、設定パラメーターはallocation/thin_pool_metadata_require_separate_pvsの値が適用されます。- 割り当て要求を満たすのに十分な空きエクステントがあっても、normal の割り当てポリシーによって使用されない場合は、たとえ同じ物理ボリュームに 2 つのストライプを配置することによってパフォーマンスが低下しても、anywhere 割り当てポリシーがその空きエクステントを使用します。
割り当てポリシーは、vgchange コマンドで変更できます。
注記
定義された割り当てポリシーに従って、このセクションで説明されている以上のレイアウトの操作が必要な場合は、今後のバージョンでコードが変更する可能性があることに注意してください。たとえば、割り当て可能な空き物理エクステントの数が同じ 2 つの空の物理ボリュームをコマンドラインで指定する場合、現行バージョンの LVM では、それが表示されている順番に使用が検討されます。ただし、今後のリリースで、そのプロパティーが変更されない保証はありません。ただし、今後のリリースで、そのプロパティーが変更されない保証はありません。特定の論理ボリューム用に特定のレイアウトを取得することが重要な場合は、各手順に適用される割り当てポリシー基づいて LVM がレイアウトを決定することがないように、lvcreate と lvconvert を順に使用してレイアウトを構築してください。
特定のケースで、割り当てプロセスがどのように行われているかを確認するには、コマンドに
-vvvv オプションを追加するなどして、デバッグロギングの出力を表示します。