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4.4.2. ストライプ化ボリュームの作成
連続的な読み取りと書き込みが大量に行われる場合は、ストライプ化論理ボリュームを作成すると、データ I/O が効率が上がります。ストライプ化されたボリュームに関する一般的な情報は、「ストライプ化論理ボリューム」 を参照してください。
ストライプ化論理ボリュームを作成する場合は、lvcreate コマンドの
-i
引数を使用してストライプの数を指定します。これにより、論理ボリュームがストライプ化される物理ボリュームの数が決定します。ストライプ数は、ボリュームグループ内の物理ボリュームの数よりも多くすることはできません (--alloc anywhere
引数が使用されない限り)。
ストライプ化論理ボリュームを構成する下層の物理デバイスのサイズが異なる場合、ストライブ化ボリュームの最大サイズは、一番小さいデバイスにより決まります。2 レッグのストライプの最大サイズは、小さい方のデバイスの 2 倍になります。3 レッグのストライプの最大サイズは、一番小さいデバイスの 3 倍になります。
以下のコマンドは、64 キロバイトのストライプを持つ 2 つの物理ボリュームにまたがってストライプ化論理ボリュームを作成します。論理ボリュームは、ボリュームグループ
vg0
から作成され、サイズが 50 ギガバイトで、名前が gfslv
になります。
# lvcreate -L 50G -i 2 -I 64 -n gfslv vg0
リニアボリュームと同じく、ストライプに使用する物理ボリュームのエクステントを指定できます。以下のコマンドは、2 つの物理ボリュームにまたがってストライプ化する、名前が
stripelv
でサイズが 100 エクステントのストライプ化ボリュームを、ボリュームグループ testvg
に作成します。ストライプは、/dev/sda1
のセクター 0-49 と、/dev/sdb1
のセクター 50-99 を使用します。
# lvcreate -l 100 -i 2 -n stripelv testvg /dev/sda1:0-49 /dev/sdb1:50-99
Using default stripesize 64.00 KB
Logical volume "stripelv" created