Red Hat Training
A Red Hat training course is available for Red Hat Enterprise Linux
4.4.20. 論理ボリュームのアクティブ化の制御
lvcreate コマンドまたは lvchange コマンドの
-k
オプションまたは --setactivationskip {y|n}
オプションを指定して、通常のアクティベーションコマンドの論理ボリュームを省略できます。このフラグは非アクティブ化の実行中には適用されません。
lvs コマンドを使って、このフラグが論理ボリュームに設定されているかどうかを判別できます。以下の例にあるように
k
属性が表示されます。
# lvs vg/thin1s1
LV VG Attr LSize Pool Origin
thin1s1 vg Vwi---tz-k 1.00t pool0 thin1
デフォルトでは、シンスナップショットボリュームには、アクティブ化のスキップのためにフラグが設定されます。標準オプション
-ay
または --activate y
の他に、-K
オプションまたは --ignoreactivationskip
オプションを使用して、k
属性セットで論理ボリュームをアクティブにできます。
以下のコマンドはシンスナップショットの論理ボリュームをアクティブ化します。
# lvchange -ay -K VG/SnapLV
lvcreate コマンドの
-kn
オプションまたは -- setactivationskip n
オプションを指定すると、論理ボリュームが作成されると、永続的なアクティブ化 skip フラグをオフにできます。lvchange コマンドの -kn
オプションまたは --setactivationskip n
オプションを指定すると、既存の論理ボリュームに対してフラグをオフにできます。-ky
オプションまたは --setactivationskip y
オプションを使用して、フラグを再度オンにできます。
以下のコマンドは、アクティブ化スキップフラグがない、スナップショット論理ボリュームを作成します。
# lvcreate --type thin -n SnapLV -kn -s ThinLV --thinpool VG/ThinPoolLV
以下のコマンドは、スナップショット論理ボリュームから、アクティブ化スキップフラグを削除します。
# lvchange -kn VG/SnapLV
/etc/lvm/lvm.conf
ファイルの auto_set_activation_skip
設定を使って、デフォルトのアクティブ化スキップ設定を制御することができます。