Red Hat Training
A Red Hat training course is available for Red Hat Enterprise Linux
4.4.3.2. リニアデバイスの RAID デバイスへの変換
既存のリニア論理ボリュームを RAID デバイスに変換するには、lvconvert コマンドの
--type
引数を使用します。
以下のコマンドは、ボリュームグループ
my_vg
のリニア論理ボリューム my_lv
を、2 方向の RAID1 アレイに変換します。
# lvconvert --type raid1 -m 1 my_vg/my_lv
RAID 論理ボリュームは、メタデータとデータサブボリュームのペアで設定されているため、リニアデバイスを RAID1 アレイに変換すると、メタデータサブボリュームが作成され、リニアボリュームが存在する物理ボリューム (のいずれか) にある、作成元の論理ボリュームに関連付けられます。イメージは、メタデータ/データサブボリュームのペアに追加されます。たとえば、作成元のデバイスは以下のとおりです。
# lvs -a -o name,copy_percent,devices my_vg
LV Copy% Devices
my_lv /dev/sde1(0)
2 方向の RAID1 アレイに変換すると、デバイスには、以下のデータとメタデータサブボリュームのペアが含まれます。
#lvconvert --type raid1 -m 1 my_vg/my_lv
#lvs -a -o name,copy_percent,devices my_vg
LV Copy% Devices my_lv 6.25 my_lv_rimage_0(0),my_lv_rimage_1(0) [my_lv_rimage_0] /dev/sde1(0) [my_lv_rimage_1] /dev/sdf1(1) [my_lv_rmeta_0] /dev/sde1(256) [my_lv_rmeta_1] /dev/sdf1(0)
複製元の論理ボリュームとペアのメタデータイメージを同じ物理ボリュームに配置できないと、lvconvert は失敗します。