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4.8. LVM 用のカスタム報告

LVM では、カスタマイズされたレポートを生成したり、レポートの出力をフィルタリングしたりするためのさまざまな設定およびコマンドラインオプションが提供されます。LVM レポート機能の完全な説明については、lvmreport(7) の man ページを参照してください。
pvslvs、および vgs コマンドを使用して、LVM オブジェクトについての簡潔でカスタマイズ可能なレポートを作成することができます。このコマンドが生成するレポートには、オブジェクトごとに 1 行の出力が含まれます。各行には、オブジェクトに関連するプロパティーのフィールドについて、順序付けられた一覧が含まれます。レポートするオブジェクトを選択する方法には、物理ボリューム別、ボリュームグループ別、論理ボリューム別、物理ボリュームセグメント別、および論理ボリュームセグメント別の 5 つの方法があります。
Red Hat Enterprise Linux 7.3 リリースでは、lvm fullreport コマンドを使用して、物理ボリューム、ボリュームグループ、論理ボリューム、物理ボリュームセグメント、および論理ボリュームセグメントに関する情報を一度に報告できます。このコマンドとその機能については、lvm-fullreport(8) の man ページを参照してください。
Red Hat Enterprise Linux 7.3 リリースでは、LVM は、LVM コマンドの実行中に収集された操作、メッセージ、およびオブジェクトごとのステータス (完全なオブジェクト ID 付き) が含まれるメッセージログレポートをサポートします。LVM ログレポートの例については、「コマンドログレポート (Red Hat Enterprise Linux 7.3 以降)」 を参照してください。LVM ログレポートの詳細は、lvmreport(7) の man ページを参照してください。
以下のセクションでは、pvslvs、および vgs コマンドを使用したレポートのカスタマイズに関する概要情報を提供しています。

4.8.1. 形式の制御

pvslvs、または vgs コマンドのどれを使用するかによって、表示されるデフォルトのフィールドセットとソート順序が決定されます。このコマンドの出力は、以下の引数を使用して制御できます。
  • -o 引数を使用すると、表示するフィールドをデフォルト以外に変更できます。たとえば、以下の出力は pvs コマンドのデフォルト表示です (物理ボリュームに関する情報を表示)。
    # pvs
      PV         VG     Fmt  Attr PSize  PFree
      /dev/sdb1  new_vg lvm2 a-   17.14G 17.14G
      /dev/sdc1  new_vg lvm2 a-   17.14G 17.09G
      /dev/sdd1  new_vg lvm2 a-   17.14G 17.14G
    
    以下のコマンドは、物理ボリュームの名前とサイズだけを表示します。
    # pvs -o pv_name,pv_size
      PV         PSize
      /dev/sdb1  17.14G
      /dev/sdc1  17.14G
      /dev/sdd1  17.14G
    
  • -o 引数との組み合わせで使用するプラス記号 (+) を使用して、出力にフィールドを追加できます。
    以下の例は、デフォルトフィールドに加えて、物理ボリュームの UUID を表示しています。
    # pvs -o +pv_uuid
      PV         VG     Fmt  Attr PSize  PFree  PV UUID
      /dev/sdb1  new_vg lvm2 a-   17.14G 17.14G onFF2w-1fLC-ughJ-D9eB-M7iv-6XqA-dqGeXY
      /dev/sdc1  new_vg lvm2 a-   17.14G 17.09G Joqlch-yWSj-kuEn-IdwM-01S9-X08M-mcpsVe
      /dev/sdd1  new_vg lvm2 a-   17.14G 17.14G yvfvZK-Cf31-j75k-dECm-0RZ3-0dGW-UqkCS
    
  • コマンドに -v 引数を追加すると、追加のフィールドが含まれます。たとえば、pvs -v コマンドは、デフォルトフィールドに加えて、DevSizePV UUID のフィールドも表示します。
    # pvs -v
        Scanning for physical volume names
      PV         VG     Fmt  Attr PSize  PFree  DevSize PV UUID
      /dev/sdb1  new_vg lvm2 a-   17.14G 17.14G  17.14G onFF2w-1fLC-ughJ-D9eB-M7iv-6XqA-dqGeXY
      /dev/sdc1  new_vg lvm2 a-   17.14G 17.09G  17.14G Joqlch-yWSj-kuEn-IdwM-01S9-XO8M-mcpsVe
      /dev/sdd1  new_vg lvm2 a-   17.14G 17.14G  17.14G yvfvZK-Cf31-j75k-dECm-0RZ3-0dGW-tUqkCS
    
  • --noheadings 引数は、見出し行を表示しません。これはスクリプトを作成する際に便利です。
    以下の例は、pv_name 引数と共に --noheadings 引数を使用して、すべての物理ボリュームの一覧を生成しています。
    # pvs --noheadings -o pv_name
      /dev/sdb1
      /dev/sdc1
      /dev/sdd1
    
  • --separator separator 引数は、区切り文字 を使用して、各フィールドを区切ります。
    次の例は、pvs コマンドのデフォルト出力フィールドを等号 (=) で分割しています。
    # pvs --separator =
      PV=VG=Fmt=Attr=PSize=PFree
      /dev/sdb1=new_vg=lvm2=a-=17.14G=17.14G
      /dev/sdc1=new_vg=lvm2=a-=17.14G=17.09G
      /dev/sdd1=new_vg=lvm2=a-=17.14G=17.14G
    
    separator 引数の使用時にフィールドを配置するには、--aligned 引数とともに separator 引数を使用します。
    # pvs --separator = --aligned
      PV        =VG    =Fmt =Attr=PSize =PFree
      /dev/sdb1 =new_vg=lvm2=a-  =17.14G=17.14G
      /dev/sdc1 =new_vg=lvm2=a-  =17.14G=17.09G
      /dev/sdd1 =new_vg=lvm2=a-  =17.14G=17.14G
    
lvs コマンドまたは vgs コマンドの -P 引数を使用して、通常の出力では表示されない、障害が発生したボリュームの情報を表示しますこの引数が出力する出力の詳細は、「障害の発生したデバイスの情報を表示」 を参照してください。
表示に関する引数の詳細は、pvs(8), vgs(8)、および lvs(8) の man ページを参照してください。
ボリュームグループフィールドは、物理ボリューム (および物理ボリュームセグメント) フィールド、または論理ボリューム (および論理ボリュームセグメント) フィールドと混在させることができますが、物理ボリュームフィールドと論理ボリュームフィールドは混在させることができません。たとえば、以下のコマンドは、1 つの物理ボリュームつき 1 行の出力を表示します。
# vgs -o +pv_name
  VG     #PV #LV #SN Attr   VSize  VFree  PV
  new_vg   3   1   0 wz--n- 51.42G 51.37G /dev/sdc1
  new_vg   3   1   0 wz--n- 51.42G 51.37G /dev/sdd1
  new_vg   3   1   0 wz--n- 51.42G 51.37G /dev/sdb1