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5.7. rsyslog への HAProxy メッセージのロギング

/dev/log ソケットに書き込むことで、HAProxy メッセージを rsyslog に記録するようにシステムを設定できます。また、TCP ループバックアドレスを対象にすることもできますが、パフォーマンスが遅くなります。
以下の手順では、メッセージを rsyslog に記録するように HAProxy を設定します。
  1. HAProxy 設定ファイルの global セクションで、log ディレクティブを使用して /dev/log ソケットを対象にします。
    log /dev/log local0
    
  2. frontend プロキシー、backend プロキシー、および listen プロキシーを更新して、HAProxy 設定ファイルの global セクションに設定した rsyslog サービスにメッセージを送信します。これを行うには、以下に示すように、設定ファイルの defaults セクションに log global ディレクティブを追加します。
    defaults
        log global
        option httplog
    
  3. chrooted 環境で HAProxy を実行している場合、または chroot 設定ディレクティブを使用して HAProxy に chroot ディレクトリーを作成させる場合は、その chroot ディレクトリー内でソケットを利用できるようにする必要があります。これを行うには、rsyslog 設定を修正して、chroot ファイルシステムで新しいリスニングソケットを作成します。これを行うには、以下の行を rsyslog 設定ファイルに追加します。
    $ModLoad imuxsock
    $AddUnixListenSocket PATH_TO_CHROOT/dev/log
    
  4. HAProxy ログメッセージの表示内容や場所をカスタマイズするには、『システム管理者のガイド』 の Rsyslog の基本設定 に従って rsyslog フィルターを使用します。