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25.6. 複数ユーザーの共通シークレットの保存

このセクションでは、管理者が共有 vault を作成し、他のユーザーが vault のシークレットにアクセスできるようにする方法を説明します。管理者は共通のパスワードを vault にアーカイブし、他のユーザーはドメイン内の任意のマシンでパスワードを取得できます。
本セクションでは、以下の手順について説明します。
本手順での以下の用語について説明します。
  • shared_vault とは、共通パスワードを保存する vault です。
  • admin は、共有 vault を作成する管理者です。
  • アーカイブしたパスワードにアクセスするのに vault のパスワードを指定しなくてもいいように vault タイプが standard に設定されている。
  • secret.txt は共通のシークレットが含まれるファイルです。
  • user1 および user2 は vault へのアクセスが許可されるユーザーです。

25.6.1. Common Secret を使用した共有 vault の作成

共有 vault を作成し、これを使用して共通のシークレットを保存します。シークレットにアクセスするユーザーを vault メンバーとして追加します。Vault タイプは standard で、シークレットにアクセスするユーザーが認証する必要がないようにします。
  1. 管理者としてログインします。
    $ kinit admin
  2. 共有 vault を作成します。
    $ ipa vault-add shared_vault --shared --type standard
    ---------------------------
    Added vault "shared_vault"
    ---------------------------
      Vault name: shared_vault
      Type: standard
      Owner users: admin
      Shared vault: True
  3. シークレットを vault にアーカイブします。--shared オプションを追加して、vault が共有コンテナーにあることを指定します。
    $ ipa vault-archive shared_vault --shared --in secret.txt
    -----------------------------------
    Archived data into vault "shared_vault"
    -----------------------------------
    注記
    1 つの vault は 1 つのシークレットのみを保存することができます。
  4. user1 および user2 を vault メンバーとして追加します。
    ipa vault-add-member shared_vault --shared --users={user1,user2}
    Vault name: shared_vault
    Type: standard
    Owner users: admin
    Shared vault: True
    Member users: user1, user2
    -------------------------
    Number of members added 2
    -------------------------