33.5. マップの設定

マップを設定するとマップが作成されるだけでなく、キーによってマウントポイントに関連付けられ、ディレクトリーにアクセスした際に使用するマウントポイントが割り当てられます。IdM は、ダイレクトおよび間接マップの両方をサポートします。

注記

異なるクライアントは別のマップセットを使用できます。マップセットはツリー構造を使用しているので、マップを場所の間で共有することはできません

重要

Identity Management は autofs の設置や設定は行いません。これは別個に行う必要があります。Identity Management は既存の autofs デプロイメントと機能するものです。

33.5.1. ダイレクトマップの設定

ダイレクトマップは、ファイルマウントポイントへの正確な場所、つまり完全パスを定義します。ローカルエントリーでは、ダイレクトマップは前に付けるフォワードスラッシュで特定されます。
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/etc/auto.direct:
/shared/man server.example.com:/shared/man

33.5.1.1. Web UI でのダイレクトマップの設定

  1. Policy タブをクリックします。
  2. Automount サブタブをクリックします。
  3. マップの追加先となる automount の場所の名前をクリックします。
  4. Automount Maps タブで Add をクリックして新規マップを作成します。
  5. ポップアップウィンドウで Direct ラジオボタンを選択し、新規マップの名前を入力します。
  6. Automount Keys タブで Add をクリックしてマップの新規キーを作成します。
  7. マウントポイントを入力します。key では、実際のマウントポイントを key の名前で定義します。Info フィールドでは、ディレクトリーのネットワークの場所と、使用する mount オプションを設定します。
  8. Add をクリックして新規キーを保存します。

33.5.1.2. コマンドラインでのダイレクトマップの設定

key では、実際のマウントポイントとオプションを key の名前で定義します。キーの形式に基づいて、マップはダイレクトまたは間接マップになります。
各場所は auto.direct アイテムと共に作成されます。最もシンプルな設定では、automount キーを既存のダイレクトマップエントリーに追加することでダイレクトマップを定義します。異なるダイレクトマップエントリーを作成することも可能です。
ダイレクトマップのキーを場所の auto.direct ファイルに追加します。mount の他のオプションに加えて、--key オプションはマウントポイントを特定し、--info はディレクトリーのネットワークの位置を提供します。
$ ipa automountkey-add raleigh auto.direct --key=/share --info="ro,soft,ipaserver.example.com:/home/share"
  Key: /share
  Mount information: ro,soft,ipaserver.example.com:/home/share
Mount のオプションは、man ページ http://linux.die.net/man/8/mount で説明されています。
Solaris では、ldapclient コマンドで LDAP エントリーを直接追加することで、ダイレクトマップとキーを追加します。
ldapclient -a serviceSearchDescriptor=auto_direct:automountMapName=auto.direct,cn=location,cn=automount,dc=example,dc=com?one

33.5.2. 間接マップの設定

間接マップは、基本的にマップの相対パスを指定するものです。親エントリーがすべての間接マップのベースディレクトリーを設定します。間接マップキーはサブディレクトリーを設定します。間接マップの場所が読み込まれる度に、キーはそのベースディレクトリーに追加されます。たとえば、ベースディレクトリーが /docs でキーが man の場合、マップは /docs/man となります。

33.5.2.1. Web UI での間接マップの設定

  1. Policy タブをクリックします。
  2. Automount サブタブをクリックします。
  3. マップの追加先となる automount の場所の名前をクリックします。
  4. Automount Maps タブで Add をクリックして新規マップを作成します。
  5. ポップアップウィンドウで Indirect ラジオボタンを選択し、以下の必要な間接マップの情報を入力します。
    • 新規マップの名前
    • マウントポイント。Mount フィールドでは、すべての間接マップキーに使用するベースディレクトリーを設定します。
    • オプションで親マップ。デフォルトの親は auto.master ですが、使用する別のマップがある場合は、Parent Map フィールドでそれを指定できます。
  6. Add をクリックして新規キーを保存します。

33.5.2.2. コマンドラインでの間接マップの設定

ダイレクトマップと間接マップの主な違いは、間接キーの前にはフォワードスラッシュがないことです。
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/etc/auto.share:
man     ipa.example.com:/docs/man
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  1. automountmap-add-indirect コマンドを使って間接マップを作成し、ベースエントリーを設定します。--mount オプションでは、すべての間接マップキーに使用するベースディレクトリーを設定します。デフォルトの親エントリーは auto.master ですが、使用する別のマップがある場合は、--parentmap オプションを使って指定することができます。
    $ ipa automountmap-add-indirect location mapName --mount=directory [--parentmap=mapName]
    例を示します。
    $ ipa automountmap-add-indirect raleigh auto.share --mount=/share
    --------------------------------
    Added automount map "auto.share"
    --------------------------------
  2. マウントする場所の間接キーを追加します。
    $ ipa automountkey-add raleigh auto.share --key=docs --info="ipa.example.com:/export/docs"
    -------------------------
    Added automount key "docs"
    -------------------------
      Key: docs
      Mount information: ipa.example.com:/export/docs
  3. 設定を確認するために、automountlocation-tofiles を使って場所のファイル一覧をチェックします。
    $ ipa automountlocation-tofiles raleigh
    /etc/auto.master:
    /-      /etc/auto.direct
    /share  /etc/auto.share
    ---------------------------
    /etc/auto.direct:
    ---------------------------
    /etc/auto.share:
    man     ipa.example.com:/export/docs
Solaris では、ldapclient コマンドで LDAP エントリーを直接追加することで、間接マップを追加します。
ldapclient -a serviceSearchDescriptor=auto_share:automountMapName=auto.share,cn=location,cn=automount,dc=example,dc=com?one

33.5.3. Automount マップのインポート

既存の automount マップがある場合は、それを IdM automount 設定にインポートすることができます。
ipa automountlocation-import location map_file [--continuous]
必要となる情報は、IdM automount の場所とマップファイルの完全パスおよびファイル名のみです。--continuous オプションを使うと、automountlocation-import コマンドはエラーに遭遇してもマップファイルの最後までインポートを継続します。
例を示します。
$ ipa automountlocation-import raleigh /etc/custom.map