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7.2.2. コマンドラインで kdump の設定

7.2.2.1. メモリー使用量の設定

kdump カーネル用に予約されるメモリーは必ずシステムの起動時にその予約が行われます。 つまり、メモリーのサイズはシステムのブートローダー設定で指定されています。

kdump カーネル用に割り当てるメモリーを指定するには、crashkernel= オプションを必要な値に設定します。たとえば、128 MB のメモリーを予約するには、以下を使用します。

crashkernel=128M

AMD64 システム、Intel 64 システム、および IBM Power Systems サーバーで crashkernel= オプションを変更する方法 および zipl を使用して IBM Z では、「カーネルコマンドラインパラメーターの設定」 を参照してください。

crashkernel= オプションは、複数の方法で定義できます。auto の値により、「kdump メモリー要件」 に記載されているガイドラインに従って、システムの合計メモリーに基づく予約メモリーの自動設定が可能になります。メモリーサイズが大きいシステムでは、オペレーティングシステムに設定された上限まで、crashkernel=auto オプションが指定されたアーキテクチャーに従って計算されます。

この動作を変更するには、auto の値を特定のメモリー量に置き換えます。

crashkernel= オプションは、特にメモリー量が少ないシステムで有用です。たとえば、128 MB のメモリーを予約するには、以下を使用します。

crashkernel=128M

搭載しているメモリーの合計サイズに応じて予約メモリーサイズが可変するように設定することもできます。可変のメモリー予約を設定する場合の構文は crashkernel=<range1>:<size1><range2>:<size2> になります。以下に例を示します。

crashkernel=512M-2G:64M,2G-:128M

上記の例では、システムメモリーの合計が 512 MB 以上 2 GB 未満の場合、64 MB のメモリーを予約します。メモリー合計サイズが 2 GB を超える場合は、128 MB が kdump 用に予約されます。

システムによっては、特定の固定オフセットを指定して、メモリーの予約を行う必要があります。オフセットが設定されると、予約メモリーはそこから開始されます。予約メモリーをオフセットするには、以下の構文を使用します。

crashkernel=128M@16M

上記の例の場合、kdump は 128 MB のメモリー予約を 16 MB (物理アドレス 0x01000000) から開始することになります。オフセットパラメーターを 0 に設定する、または完全に省略すると kdump により自動的にオフセットが設定されます。上記のように、変数メモリー予約を設定する場合にもこの構文を使用します。この場合、オフセットは常に最後に指定されます (例: crashkernel=512M-2G:64M,2G-:128 _M@16 _M)。