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2.3.2. グローバルなカーネルの設定項目

システム管理者は、グローバルカーネルパラメーターを経由して実行中のシステムの一般的な設定を構成および変更できます。

グローバルカーネルパラメーターは、/proc/sys/kernel/ ディレクトリーにあり、さまざまな設定内容向けに、名前付きの制御ファイル、またはサブディレクトリーでグループ分けされています。グローバルカーネルパラメーターを調整するには、システム管理者が制御ファイルを修正する必要があります。

以下のパラメーターの説明は、カーネルドキュメントのサイトを参考にしています。[2]

dmesg_restrict

非特権ユーザーが、dmesg コマンドを実行して、カーネルのログバッファーのメッセージを表示しないようにするかどうかを示します。

詳細は「Kernel sysctl documentation」を参照してください。

core_pattern

コアダンプファイルのパターン名を指定します。

最大長デフォルト

128 文字

"core"

詳細は「Kernel sysctl documentation」を参照してください。

hardlockup_panic

ハードロックアップが検出された場合にカーネルパニックを制御します。

TypeEffect

整数

0

カーネルが、ハードロックアップでパニックを発生させません。

整数

1

ハードロックアップでのカーネルパニック

パニックを発生させるためには、システムで、最初にハードロックアップを検出する必要があります。検出は、nmi_watchdog パラメーターで制御されます。

Further Resources

softlockup_panic

ソフトロックアップが検出されるとカーネルパニックを制御します。

TypeEffect

整数

0

カーネルが、ソフトロックアップでパニックにならない

整数

1

カーネルが、ソフトロックアップでパニックになる

RHEL 7 では、この値のデフォルトは 0 です。

softlockup_panic の詳細は「kernel_parameters」を参照してください。

kptr_restrict

制限は、/proc またはその他のインターフェースを介して、カーネルアドレスを露出させる制限が配置されているかどうかを示します。

Typeデフォルト

整数

0

Effect

0

出力前にカーネルアドレスのハッシュ値を計算します。

1

出力されたカーネルポインターを、特定の条件下で、0 に置き換えます。

2

出力されたカーネルポインターを、無条件に 0 に置き換えます。

詳細は「Kernel sysctl documentation」を参照してください。

nmi_watchdog

x86 システムで、ハードロックアップ検出を制御します。

Typeデフォルト

整数

0

Effect

0

ロックアップ検出を無効にします。

1

ロックアップ検出を有効にします。

ハードロックアップ検出は、各 CPU で割り込みに応答する機能を監視します。

詳細は「Kernel sysctl documentation」を参照してください。

watchdog_thresh

ウォッチドッグの hrtimer、NMI イベント、およびソフトロックアップまたはハードロックアップのしきい値を制御します。

デフォルトのしきい値ソフトロックアップのしきい値

10 秒

2 * watchdog_thresh

このパラメーターを 0 (ゼロ) に設定すると、ロックアップ検出を無効にします。

詳細は「Kernel sysctl documentation」を参照してください。

panic, panic_on_oops, panic_on_stackoverflow, panic_on_unrecovered_nmi, panic_on_warn, panic_on_rcu_stall, hung_task_panic

このパラメーターは、カーネルがパニックを発生する状況を指定します。

一連の panic パラメーターの詳細は、「Kernel sysctl documentation」を参照してください。

printk, printk_delay, printk_ratelimit, printk_ratelimit_burst, printk_devkmsg

このようなパラメーターは、カーネルエラーメッセージのログへの記録または出力を制御します。

一連の printk パラメーターの詳細は、「Kernel sysctl documentation」を参照してください。

shmall, shmmax, shm_rmid_forced

このパラメーターは、共有メモリーの制限を制御します。

一連の shm パラメーターの詳細は、「Kernel sysctl documentation」を参照してください。

threads-max

fork() システムコールが作成するスレッドの最大数を制御します。

最小値最大値

20

FUTEX_TID_MASK (0x3fffffff) で指定

threads-max 値は、利用可能な RAM ページに対して確認されます。スレッド構造が、利用可能な RAM ページを使用しすぎている場合は、それに応じて threads-max が削減します。

詳細は「Kernel sysctl documentation」を参照してください。

pid_max

PID 割り当てラップ値。

詳細は「Kernel sysctl documentation」を参照してください。

numa_balancing

このパラメーターは、 NUMA メモリーの自動分散を有効または無効にします。NUMA マシンでは、CPU がリモートメモリーにアクセスするかどうかについてパフォーマンスのペナルティーがあります。

詳細は「Kernel sysctl documentation」を参照してください。

numa_balancing_scan_period_min_ms, numa_balancing_scan_delay_ms, numa_balancing_scan_period_max_ms, numa_balancing_scan_size_mb

このパラメーターは、そのタスクが実行しているローカルのメモリーノードへデータが移行する必要がある場合に、ページが適切に配置されているかどうかを検出します。

一連の numa_balancing_scan パラメーターの詳細は、「Kernel sysctl documentation」を参照してください。