11.14. ソフトウェアの選択

インストールするパッケージを指定するには、インストールの概要 画面で ソフトウェアの選択 を選びます。パッケージは ベース環境 に応じてグループ化されています。各環境は特定の目的で事前定義されているパッケージセットになります。たとえば、仮想化ホスト の場合、システムで仮想マシンを実行するために必要なソフトウェアパッケージ一式が含まれています。インストール時に選択できる環境は一つのみです。
各環境には、アドオン という形で追加パッケージが選択できるようになっています。アドオンは画面の右側に表示され、環境を選び直すとアドオンの一覧も更新されます。アドオンは複数選択が可能です。
アドオン一覧は横線で上下に分割されています。
  • 横線の に表示されるアドオンは、選択した環境に固有のものです。いずれかのアドオンを選択してから環境の選択を変更すると、アドオンの選択は失われます。
  • 横線の に表示されるアドオンは、すべての環境で同じものです。別の環境を選択し直しても、ここでの選択は失われません。
サーバーインストールでのソフトウェア選択の例

図11.17 サーバーインストールでのソフトウェア選択の例

選択できるベース環境およびアドオンの種類は、インストールソースとして使用する Red Hat Enterprise Linux 7 インストール ISO イメージの種類によります。たとえば、server の場合はサーバー向けの環境が提供され、workstation の場合は開発者向けワークステーションとしての導入を対象とした選択肢が提供されます。
インストールプログラムでは各環境に含まれているパッケージは表示されません。特定の環境やアドオンに含まれている各パッケージを確認する場合は、インストールソースとして使用している Red Hat Enterprise Linux 7 Installation DVD の repodata/*-comps-variant.architecture.xml ファイルをご覧ください。このファイルには、利用可能な環境 (<environment> タグ) およびアドオン (<group> タグ) を記述した構造が含まれています。
事前に設定されている環境とアドオンでシステムをカスタマイズすることはできますが、手動のインストールではインストールするパッケージを個別に選択する方法はありません。インストール後のシステムを完全にカスタマイズするため、最低限のソフトウェアと Red Hat Enterprise Linux 7 の基本的なバージョンのみをインストールする 最小限のインストール 環境を選択することができます。インストールが完了して初回ログインしてから、Yum パッケージマネージャーを使って必要な追加ソフトウェアをインストールします。
代わりに、キックスタートファイルを使ってインストールを自動化することによりインストールパッケージをより高度なレベルで管理することもできます。キックスタートファイルの %packages のセクションでは、環境、グループ、各パッケージなどを指定することができます。キックスタートファイルでインストールするパッケージを選択する方法については 「パッケージの選択」 を参照してください。キックスタートを使ってインストールを自動化する方法については 23章キックスタートを使ったインストール を参照してください。
インストールする環境とアドオンを選択したら、完了 をクリックして インストールの概要 に戻ります。

11.14.1. コアとなるネットワークサービス

すべての Red Hat Enterprise Linux インストールには、以下のネットワークサービスが含まれます。
  • syslog ユーティリティーを利用した集中ログ記録機能
  • SMTP (Simple Mail Transfer Protocol) 経由の電子メール
  • NFS (Network File System) 経由のネットワークファイル共有
  • SSH (Secure SHell) 経由のリモートアクセス
  • mDNS (multicast DNS) 経由のリソースのアドバタイズ
Red Hat Enterprise Linux システムの一部の自動化プロセスは、システム管理者へのレポートやメッセージの送信に電子メールサービスを利用するものがあります。デフォルトでは、電子メール、ログ記録、印刷などのサービスは他のシステムからの接続は受信しません。
インストール後に電子メール、ファイル共有、ログ記録、印刷、リモートによるデスクトップへのアクセスなどのサービスを提供するよう Red Hat Enterprise Linux システムを設定することができます。SSH サービスはデフォルトで有効になっています。また、NFS 共有サービスを有効にしなくても、NFS を使って他のシステム上のファイルにアクセスすることもできます。