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3.3.3.2. HTTP、HTTPS、または FTP サーバーへのインストールソースの配置

このインストール方法は、インストールツリー (有効な .treeinfo ファイルとバイナリー DVD ISO イメージから抽出したコンテンツを含むディレクトリー) を使用する、ネットワークベースのインストールに使用できます。インストールソースには HTTPSHTTPFTP などを使ってアクセスします。
HTTP サーバーおよび FTP サーバーの詳細は『Red Hat Enterprise Linux 7 システム管理者のガイド』を参照してください。
以下の手順は基本的な概要のみを説明しています。実際の FTP サーバーの設定手順はシステムのアーキテクチャー、オペレーティングシステム、パッケージマネージャー、サービスマネージャーおよびその他の各要素によって異なります。Red Hat Enterprise Linux 7 システムの場合、手順は記載されている手順と全く同じになります。Red Hat Enterprise Linux の旧リリースでインストールソースを作成する方法については、該当するリリースの『インストールガイド』を参照してください。

手順3.5 HTTP または HTTPS を使用したインストールの準備

  1. root で以下のコマンドを実行して、httpd パッケージをインストールします。
    # yum install httpd
    HTTPS サーバーには追加設定が必要となります。詳細情報は、『Red Hat Enterprise Linux 7 システム管理者のガイド』の「SSL サーバーのセットアップ」セクションを参照してください。ただし、ほとんどのケースでは HTTPS は不要になります。これは、インストールソースとインストールプログラム間では機密データは送信されず、HTTP で十分なためです。
    警告
    Apache web サーバーの設定により SSL セキュリティーが有効になる場合は TLSv1 プロトコルのみを有効にし、SSLv2SSLv3 は必ず無効にしてください。POODLE SSL 脆弱性 (CVE-2014-3566) の影響を受けないようにするためです。詳しくは https://access.redhat.com/solutions/1232413 を参照してください。
    重要
    HTTPS を使用することにして、サーバーで自己署名証明書を使用している場合は、noverifyssl オプションを指定してインストーラーを起動する必要があります。
  2. 完全な Red Hat Enterprise Linux 7 バイナリー DVD ISO イメージを HTTP(S) サーバーにコピーします。
  3. mount コマンドを使ってバイナリー DVD ISO イメージを適切なディレクトリーにマウントします。
    # mount -o loop,ro -t iso9660 /image_directory/image.iso /mount_point/
    ここでは /image_directory/image.iso をバイナリー DVD ISO イメージに、/mount_point/ を ISO イメージのコンテンツを表示するディレクトリーへのパスに置き換えます。たとえば、この目的で /mnt/rhel7-install/ というディレクトリーを作成し、これを mount コマンドのパラメーターとして使用します。
  4. マウントされたイメージから HTTP サーバーのルートにファイルをコピーします。
    # cp -r /mnt/rhel7-install/ /var/www/html/
    このコマンドでは、イメージのコンテンツが格納された /var/www/html/rhel7-install/ ディレクトリーが作成されます。
  5. httpd サービスを起動します。
    # systemctl start httpd.service
上記の手順を完了すると、インストールツリーへのアクセスが可能になり、インストールソースとして使用できるようになります。
インストール前またはインストール中にインストールソースを設定する場合は、http:// もしくは https:// のプロトコル、サーバーのホスト名または IP アドレス、ISO イメージからのファイルを保存したディレクトリー、HTTP サーバーのルートへの相対パスを使用します。たとえば、HTTP を使用していて、サーバーのホスト名が myserver.example.com で イメージからのファイルを /var/www/html/rhel7-install/ にコピーしている場合、インストールソースを http://myserver.example.com:/rhel7-install/ と指定します。

手順3.6 FTP を使用したインストールの準備

  1. root で以下のコマンドを実行して、vsftpd パッケージをインストールします。
    # yum install vsftpd
  2. オプションとして、テキストエディターで /etc/vsftpd/vsftpd.conf 設定ファイルを開き、変更するオプションを編集します。利用可能なオプションについては、vsftpd.conf(5) の man ページを参照してください。この手順の残りの部分では、デフォルトのオプションを使用していると仮定しています。この手順を行う場合は、FTP サーバーの匿名ユーザーにファイルのダウンロードを許可しておく必要があります。
    警告
    vsftpd.conf ファイルで SSL/TLS セキュリティーを設定している場合は TLSv1 プロトコルのみを有効にし、SSLv2SSLv3 は必ず無効にしてください。POODLE SSL 脆弱性 (CVE-2014-3566) の影響を受けないようにするためです。詳しくは https://access.redhat.com/solutions/1234773 を参照してください。
  3. 完全な Red Hat Enterprise Linux 7 バイナリー DVD ISO イメージを FTP サーバーにコピーします。
  4. mount コマンドを使ってバイナリー DVD ISO イメージを適切なディレクトリーにマウントします。
    # mount -o loop,ro -t iso9660 /image_directory/image.iso /mount_point
    ここでは /image_directory/image.iso はバイナリー DVD ISO イメージに、/mount_point は ISO イメージのコンテンツを表示するディレクトリーへのパスに置き換えます。たとえば、この目的で /mnt/rhel7-install/ というディレクトリーを作成し、これを mount コマンドのパラメーターとして使用します。
  5. マウントされたイメージから、FTP サーバーのルートにファイルをコピーします。
    # cp -r /mnt/rhel7-install/ /var/ftp/
    これでイメージのコンテンツが格納された /var/ftp/rhel7-install/ ディレクトリーが作成されます。
  6. vsftpd サービスを開始します。
    # systemctl start vsftpd.service
    /etc/vsftpd/vsftpd.conf 設定ファイルを変更する前から、このサービスがすでに実行されていた場合は、サービスを再起動して必ず編集後のファイルを読み込ませてください。再起動する場合は、次のコマンドを使用します。
    # systemctl restart vsftpd.service
上記の手順を完了すると、インストールツリーへのアクセスが可能になり、インストールソースとして使用できるようになります。
インストール前またはインストール中にインストールソースを設定する場合は、ftp:// のプロトコル、サーバーのホスト名または IP アドレス、ISO イメージからのファイルを保存したディレクトリー、FTP サーバーのルートへの相対パスを使用します。たとえば、サーバーのホスト名が myserver.example.com でイメージからのファイルを /var/ftp/rhel7-install/ にコピーしている場合、インストールソースを ftp://myserver.example.com:/rhel7-install/ と指定します。