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B.2. スタートアップ時の iSCSI ディスク
iSCSI 関連のイベントがシステム開始時に各所で発生する可能性があります。
- initrd 内の init スクリプトは
「/」
に使用される iSCSI ターゲットが存在していればログインを行います。ログインは iscsistart ユーティリティーを使用して実行されます。iscsid を実行する必要はありません。注記root ファイルシステムが IPv6 を使用して接続されている iSCSI ディスクにある場合は、インストール済みのシステムがip=
起動オプション (例:ip=eth0:auto6
) を使用していることを確認してください。このオプションが設定されていないと、インストールされたシステムは起動時に接続を確立するまでに最大 20 分間かかる場合があります。正しいip=
オプションを使用することで、この遅延がなくなります。 - ルートファイルシステムがマウントされて、各種サービスの init スクリプトが実行されると、iscsi の init スクリプトが呼び出されます。
/
に iSCSI ターゲットが使用されていたり、iSCSI データベース内のターゲットに自動ログインのマークが付けられている場合、このスクリプトにより iscsid デーモンが起動されます。 - クラッシックネットワークサービススクリプトが実行された後、iscsi の init スクリプトが実行されます。ネットワークへのアクセスが可能であれば、自動ログインのマークが付いた iSCSI データベース内のターゲットにログインを行います。ネットワークへのアクセスができない場合には、スクリプトは何も表示せずに終了します。
- ネットワークへのアクセスにクラッシックネットワークサービススクリプトではなく、NetworkManager を使用している場合、iscsi の init スクリプトは NetworkManager によって呼び出されます。詳細は
/etc/NetworkManager/dispatcher.d/04-iscsi
ファイルを参照してください。重要NetworkManager は/usr
ディレクトリーにインストールされているため、/usr
ディレクトリーが iSCSI ターゲットなどのネットワーク接続のストレージに置かれている場合、このディレクトリーを使ったネットワーク設定はできません。
システムの起動時に iscsid が必要とされない場合は自動的には開始されません。iscsiadm を開始すると、今度は iscsiadm によって iscsid が開始されます。