Red Hat Training

A Red Hat training course is available for Red Hat Enterprise Linux

16.4. LPAR へのインストール

LPAR (論理パーティション) 内にインストールする場合は以下から起動することができます。
  • FTP サーバー
  • DASD または FCP 接続の SCSI ドライブ( zipl ブートローダーを設定済み)
  • FCP 接続の SCSI DVD ドライブ
上記に共通する手順をまず実行します。
  1. LPAR に新しいオペレーティングシステムをインストールするために十分な権限を持つユーザーとして、IBM Z の HMC (ハードウェア管理コンソール) または SE (サポートエレメント) にログインします。SYSPROG ユーザーが推奨されます。
  2. イメージ を 選択し、インストールする LPAR を選択します。右側のフレームの矢印を使用して、CPC Recovery メニューに移動します。
  3. Operating System Messages をダブルクリックして、Linux の起動メッセージが表示されるテキストコンソールを表示します。
インストールソースの手順に進みます。
注記
ここまでの手順を完了して、インストールソースに従って以下のいずれかの手順を終わらせると、インストールが開始されます。インストーラーは追加の起動パラメーターを入力するようプロンプト表示します。必須のパラメーターについては、「ブートパラメーターのカスタマイズ」 で説明しています。

16.4.1. FTP サーバーの使用

  1. Load from CD-ROM、DVD、または Server をダブルクリックします。
  2. 続いて表示されるダイアログボックスで、FTP Source を選択し、次の情報を入力します。
    • Host Computer - インストール元となる FTP サーバーのホスト名または IP アドレス( ftp.redhat.comなど)
    • User ID - FTP サーバーのユーザー名。または、匿名 を指定します。
    • Password: パスワードanonymous としてログインする場合は、メールアドレスを使用します。
    • account (オプション) - このフィールドを空のままにします。
    • ファイルの場所(オプション) - Red Hat Enterprise Linux for IBM Z を保持する FTP サーバーのディレクトリー(例: /rhel/s390x/ )。
  3. Continue をクリックします。
  4. 続いて表示されるダイアログで、generic.ins のデフォルト選択をそのままにして、Continue をクリックします。

16.4.2. 設定済み DASD の使用

  1. Load をダブルクリックします。
  2. 続いて表示されるダイアログボックスで、Load typeNormal を選択します。
  3. Load address (ロードアドレス)には、DASD のデバイス番号を入力します。
  4. Load parameter には、Red Hat Enterprise Linux インストールプログラムを起動するために準備した zipl ブートメニューエントリーに対応する番号を入力します。
  5. OK ボタンをクリックします。

16.4.3. 設定済み FCP 接続の SCSI ディスクの使用

  1. Load をダブルクリックします。
  2. 続いて表示されるダイアログボックスで、Load type として SCSI を選択します。
  3. Load address (ロードアドレス)には、SCSI ディスクに接続されている FCP チャネルのデバイス番号を入力します。
  4. World wide port name には、ディスクを含むストレージシステムの WWPN を 16 桁の 16 進数で入力します。
  5. Logical unit number には、ディスクの LUN を 16 桁の 16 進数で入力します。
  6. Boot program selector には、Red Hat Enterprise Linux インストールプログラムを起動するために準備した zipl ブートメニューエントリーに対応する番号を入力します。
  7. Boot record logical block address0 のままにし、Operating system specific load parameters を空のままにします。
  8. OK ボタンをクリックします。

16.4.4. FCP 接続の SCSI DVD ドライブ

SCSI DVD ドライブ を FCP-to-SCSI ブリッジに接続し、このブリッジを IBM Z マシンの FCP アダプターに接続する必要があります。FCP アダプターを設定し、LPAR で利用可能にしておく必要があります。
  1. DVD ドライブに Red Hat Enterprise Linux for IBM Z DVD を挿入します。
  2. Load をダブルクリックします。
  3. 続いて表示されるダイアログボックスで、Load type として SCSI を選択します。
  4. Load address (ロードアドレス)には、FCP-to-SCSI ブリッジに接続されている FCP チャネルのデバイス番号を入力します。
  5. World wide port name には、FCP-to-SCSI ブリッジの WWPN を 16 桁の 16 進数で入力します。
  6. Logical unit number には、DVD ドライブの LUN を 16 桁の 16 進数で入力します。
  7. Boot program selector には、数字 1 を入力し、Red Hat Enterprise Linux for IBM Z DVD のブートエントリーを選択します。
  8. Boot record logical block address0 のままにし、Operating system specific load parameters を空のままにします。
  9. OK ボタンをクリックします。