Red Hat Training

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A.2.3. 使用中パーティションの空き領域の使用

これは最も一般的な状況です。ただし、最も扱いにくい状況でもあります。一番の問題は、たとえ十分な空き領域がある場合でも、それがすでに使用中のパーティションに割り当てられているということです。ソフトウェアが事前にインストールされているコンピューターを購入した場合、通常はハードディスクに OS とデータを格納した 1 つの大きなパーティションがあります。
システムに新しくハードディスクドライブを追加する以外に、2 つの選択肢があります。
破壊的な再構成
このケースでは、単一の大きなパーティションを削除して、いくつかの小さなパーティションを作成します。元のパーティションに格納されていたデータはすべて失われます。このため、完全なバックアップが必要になります。パーティションを削除するに、バックアップを 2 部作成し、検証機能 (ソフトウェアにこの機能がある場合) を使用してバックアップデータを読み込めるかどうかを試してください。
警告
オペレーティングシステムがそのパーティションにインストールされていて、そのシステムも使用する場合は、再インストールする必要があります。オペレーティングシステムがプリインストールされた状態で販売されている一部のコンピューターには、元のオペレーティングシステムを再インストールするためのインストールメディアが含まれていない場合があります。オリジナルのパーティションおよびオペレーティングシステムの破棄を行う前に、ご使用のコンピューターがこれに該当するかどうか必ず確認してください。
既存のオペレーティングシステムに小規模なパーティションを作成したら、ソフトウェアを再インストールし、データを復元し、Red Hat Enterprise Linux のインストールを開始できます。

図A.10 破壊的なパーティション再設定が行われたディスクドライブ

破壊的なパーティション再設定が行われたディスクドライブ
上記の例では、1 は「前」を、2 は「後」を示します。
警告
元のパーティションに存在していたデータはすべて失われます。
非破壊的な再パーティション
非破壊的なパーティション再分割では、大きなパーティションを小さくするプログラムを実行するため、そのパーティションに保存されているファイルを失うことはありません。通常、この方法は信頼性がありますが、大規模なドライブでは非常に時間がかかります。
非破壊的なパーティションの再設定は比較的簡単ですが、以下の 3 つの手順が必要となります。
  1. 既存データの圧縮とバックアップ
  2. 既存パーティションのサイズ
  3. 新しいパーティションの作成
各ステップについて詳しく説明していきます。

A.2.3.1. 既存データの圧縮

下図で示しているように、最初のステップでは既存パーティション内でデータを圧縮します。これを実行する理由は、データを再構成することでパーティションの「後部にある」使用可能な空き領域を最大化するためです。

図A.11 圧縮する前と後のディスクドライブ

圧縮する前と後のディスクドライブ
上記の例では、1 は「前」を、2 は「後」を示します。
このステップは重要です。この手順を実行しないと、データが存在する場所によっては希望どおりにパーティションのサイズを変更できなくなります。様々な理由で移動できないデータがあることにも留意してください。そのような場合 (また、新しいパーティションのサイズも厳密に制限される場合) には、ディスクのパーティションを削除して作り直すことを要求される場合があります。