17.15. インストール先
警告
重要

図17.15 ストレージ領域の概要
警告
/etc/dasd.conf 設定ファイルに手動で追加します。手順については、「DASD をオンラインで永続的に設定する」 を参照してください。
- パーティション構成 のセクションでは、ストレージデバイスのパーティション設定方法とボリュームの作成方法を選択することができます。パーティションを手動で設定する、またはインストールプログラムによる自動設定を選択することができます。今まで使用したことがないストレージにクリーンインストールを実行する場合、またはストレージに保存されているデータは一切必要ない場合には、自動パーティション設定が推奨されます。自動パーティション設定を行う場合は、デフォルトで選択されている 自動構成のパーティション構成 のラジオボタンにチェックを入れたままにすると、インストールプログラムが必要なパーティションとボリュームをストレージに自動作成します。自動でのパーティション設定の場合、追加の空き領域を利用できるようにしたい のチェックボックスを選択すると、他のファイルシステムの領域をこのインストールに再配分する方法を選択できます。 をクリックすると、ダイアログが表示されます。自動パーティション設定を選択しているものの、推奨パーティション設定を使用したインストールの完了にはストレージ領域が足りない場合、以下のダイアログが表示されます。

図17.16 インストールオプションのダイアログ内の「領域を確保する」オプション
Red Hat Enterprise Linux software selection のリンクをクリックすると、Software selection セクションに移動します。ここではインストールするソフトウェアを変更して、ストレージ領域をある程度解放することができます。別の方法では、 をクリックして、インストール先 画面に戻ります。ここでは、ストレージデバイスの追加、もしくは手動でのパーティション設定が可能です。既存のファイルシステムからストレージ領域の一部を解放する場合は をクリックします。詳細は 「ディスク領域の獲得」 を参照してください。十分な領域を確保できないと、別のダイアログが表示されます。この場合は、当初のストレージ画面でディスクを追加するか、インストールを中止することになります。手動による設定を行うため、パーティション構成を行いたい のラジオボタンを選択した場合は、 をクリックすると 手動パーティション設定 の画面に移動します。詳細は 「手動パーティション設定」 を参照してください。 - 暗号化 セクションで データを暗号化する のチェックボックスを選択すると、
/bootパーティション以外、すべてのパーティションを暗号化することができます。暗号化についての詳細は Red Hat Enterprise Linux 7 セキュリティーガイド を参照してください。
重要
17.15.1. パーティションの暗号化

図17.17 暗号化したパーティションのパスフレーズ入力
警告
17.15.2. ディスク領域の獲得
警告

図17.18 既存ファイルシステムからのディスク領域の確保
- - ファイルシステムの現状を維持します。データは消去されません。これがデフォルト動作です。
- - ファイルシステムを完全に消去します。ファイルシステムが占めていた領域をすべてインストールで使用できるようにします。
- - ファイルシステムから空の領域を回収し、このインストールで使用できるようにします。スライダーを使って選択したパーティションの新たなサイズを設定します。LVM または RAID が使用されていない、サイズ変更可能なパーティションでしか使用できません。
- - 右側にある「すべて削除」のボタンをクリックすると、デフォルトで全ファイルシステムに削除のマークが付けられ、同時にボタンのラベルが「すべて保存」に変わります。「すべて保存」ボタンを再度クリックすると、全ファイルシステムに再び保存のマークが付けられます。
17.15.3. 手動パーティション設定
警告

図17.19 手動パーティション設定の画面
注記
/boot に関連付けられているか注意してください。カーネルファイルとブートローダーセクターは、このデバイスに関連付けられます。最初の DASD または SCSI LUN が使用され、そのデバイス番号がインストール後のシステムを再度 IPL ブートする時に使用されます。
17.15.3.1. ファイルシステムの追加とパーティションの設定
/、/home、/boot および swap)。必要に応じて、他のパーティションやボリュームを作成することもできます。詳細は 「推奨されるパーティション設定スキーム」 を参照してください。
注記
/boot パーティション、/ (root) ボリューム、swap ボリュームがストレージのサイズに合わせて生成されます。これらのファイルシステムが一般的なインストールで推奨されるファイルシステムになります。ただし、必要に応じてファイルシステムとマウントポイントを追加することもできます。
/ 、boot パーティションに /boot など)。次にファイルシステムのサイズを 割り当てる容量 のテキストフィールドに入力します (たとえば、2GiBと入力する)。フィールドを空白のままにしたり、利用可能な領域よりも大きいサイズを指定すると、残りの空領域がすべて使用されることになります。詳細を入力したら、 ボタンをクリックしてパーティションを作成します。
注記
/boot のような既知の固定サイズの小型パーティションを作成し、それから残りのパーティションを作成することで、インストールプログラムが残りの領域をそれらのパーティションに割り当てられるようにします。
標準パーティション、BTRFS、LVM、LVM シンプロビジョニング のオプションが選択できます。/boot パーティションは、このメニューで選択した値に関わらず、常に標準パーティションに配置されるので注意してください。

図17.20 マウントポイントの設定

図17.21 ディスクの再スキャン

図17.22 パーティションのカスタマイズ
- マウントポイント - ファイルシステムのマウントポイントを入力します。たとえば、このファイルシステムを root ファイルシステムにする場合は、
/と入力します。/bootファイルシステムにする場合は、/bootと入力します。swap ファイルシステムにはマウントポイントは設定しません。ファイルシステムタイプをswapにセットするだけで十分です。 - 割り当てる容量 - ファイルシステムに割り当てる容量を入力します。単位には KiB や GiB が使用できます。単位を指定しない場合は、MiB がデフォルトになります。
- デバイスタイプ - 標準パーティション、BTRFS、LVM、LVM シンプロビジョニング、RAIDのいずれかを選択します。パーティションやボリュームを暗号化するには、横にある 暗号化 ボックスにチェックを入れます。パスワードを設定するようプロンプトが後で表示されます。パーティション設定に複数のディスクが選択されている場合にのみ、RAID が使用可能になります。このタイプを選択すると、RAID レベル の設定も可能になります。同様に、LVM を選択すると、ボリュームグループ を指定できるようになります。
- ファイルシステム - ドロップダウンメニューでこのパーティションまたはボリュームに適切なファイルシステムタイプを選択します。既存のパーティションをフォーマットする場合は、横の 再フォーマット ボックスにチェックを入れます。データをそのまま維持する場合は空白にしておきます。新規作成されたパーティションやボリュームは再フォーマットが必要で、この場合はチェックボックスのチェックを外すことはできません。
- ラベル - パーティションにラベルを割り当てます。ラベルを使うと、個別のパーティションの認識とアドレス指定が容易になります。
- 名前 - LVM または Btrfs ボリュームに名前を割り当てます。標準パーティションの場合は作成時に自動的に名前が付けられるため名前の変更はできません。たとえば、
/homeにはsda1という名前が付けられます。
重要
/usr または /var のパーティションを root ボリュームとは別の場所に設定すると、これらのディレクトリーには起動に欠かせないコンポーネントが含まれているため起動プロセスが非常に複雑になります。iSCSI ドライブや FCoE などの場所に配置しまった場合には、電源オフや再起動の際に Device is busy のエラーでハングしたりシステムが起動できなくなったりする可能性があります。
/usr と /var のみに適用されるもので、これらの下のディレクトリーには該当しません。たとえば、/var/www 向けの個別パーティションは問題なく機能します。
17.15.3.1.1. ファイルシステムタイプ
デバイスタイプ
- 標準のパーティション - 標準のパーティションにはファイルシステムや swap 領域を含めることができます。また、ソフトウェア RAID や LVM の物理ボリューム用コンテナーになる場合もあります。
- 論理ボリューム (LVM) - LVM パーティションを作成すると、自動的に LVM 論理ボリュームが生成されます。LVM は、物理ディスクを使用する場合にパフォーマンスを向上させることができます。論理ボリュームの作成方法については、「LVM 論理ボリュームの作成」 を参照してください。LVM に関する詳細は、Red Hat Enterprise Linux 7 論理ボリュームマネージャーの管理 を参照してください。
- LVM シンプロビジョニング - シンプロビジョニングを使用すると、空き領域のストレージプール (シンプールと呼ばれる) を管理できるようになります。アプリケーションのニーズに応じてこの空き領域を任意の数のデバイスに割り当てることができます。シンプールは必要に応じて動的に拡張することができるため、ストレージ領域の費用対効果が高い割り当てを行うことができます。LVM に関する詳細は、Red Hat Enterprise Linux 7 論理ボリュームマネージャーの管理 を参照してください。
注記
インストーラーは、LVM シンプール論理ボリューム用にリクエストした領域の 20% を、これを格納しているボリュームグループ内で自動的に保留します。これは、シンプロビジョニングした論理ボリュームのデータボリュームやメタデータボリュームを拡張する場合に備えた安全対策です。 - ソフトウェア RAID - 複数のソフトウェア RAID パーティションを作成して 1 台の RAID デバイスとして構成します。システム上の各ディスクに対して RAID パーティションを 1 つずつ割り当てます。RAID デバイスの作成方法については、「ソフトウェア RAID の作成」 を参照してください。RAID の詳細は、Red Hat Enterprise Linux 7 ストレージ管理ガイド を参照してください。
ファイルシステム
- xfs - XFS はスケーラビリティーに優れた高いパフォーマンス性を有するファイルシステムです。最大 16 EiBのファイルシステム (約 160 億 GiB)、最大 8 EiB のファイル (約 80 億 GiB) および数千万のエントリーを格納するディレクトリー構造に対応します。クラッシュからの回復が早いメタデータジャーナル機能に対応します。また、マウント中でアクティブな場合でも、最適化やサイズ変更を行うことができます。強く推奨されるファイルシステムであり、デフォルトではこのファイルシステムが選択されます。これまで ext4 ファイルシステムで使用していた一般的なコマンドを XFS で使用する場合の対処方法については 付録E ext4 と XFS コマンドの参照表 を参照してください。Red Hat Enterprise Linux の XFS ファイルシステムで現在対応可能な最大サイズは 500 TiB になります。
- ext4 - ext4 ファイルシステムは ext3 ファイルシステムをベースとし、いくつか改善が加えられています。より大きなファイルシステム、より大きなファイルに対応するようになり、またディスク領域の割り当てに要する時間が短縮され効率化されています。1 ディレクトリー内でのサブディレクトリー数に制限がなく、ファイルシステムのチェックが高速化、またジャーナリング機能もさらに堅牢になっています。Red Hat Enterprise Linux の ext4 ファイルシステムで対応できる最大サイズは現在 50 TiB になります。
- ext3 - ext3 ファイルシステムは ext2 ファイルシステムをベースとし、ジャーナリング機能という大きな利点を備えています。ジャーナリング機能を使用すると、クラッシュが発生するたびに
fsckユーティリティーを実行してメタデータの整合性をチェックする必要がないため、クラッシュ後のファイルシステムの復元に要する時間を短縮することができます。 - ext2 - ext2 ファイルシステムは標準の Unix ファイルタイプに対応しています (通常のファイル、ディレクトリー、シンボリックリンクなど)。最大 255 文字までの長いファイル名を割り当てることができます。
- vfat - VFAT ファイルシステムは Linux ファイルシステムです。FAT ファイルシステム上の Microsoft Windows の長いファイル名との互換性があります。
- swap - Swap パーティションは仮想メモリーに対応するため使用されます。つまり、システムが処理しているデータを格納する RAM が不足すると、そのデータが swap パーティションに書き込まれます。
17.15.3.2. ソフトウェア RAID の作成
注記

図17.23 ソフトウェア RAID パーティションの作成 - デバイスタイプ メニューを展開した例
- 「ファイルシステムの追加とパーティションの設定」 の説明にしたがいマウントポイントを作成します。このマウントポイントを設定することで、RAID デバイスを設定していることになります。
- 左側のペインでパーティションを選択した状態で、ペイン下部にある設定ボタンを選択し マウントポイントの設定 ダイアログを開きます。RAID デバイスに含めるディスクを選択してから をクリックします。
- デバイスタイプ のドロップダウンメニューをクリックして RAID を選択します。
- ファイルシステム のドロップダウンメニューをクリックして目的のファイルシステムタイプを選択します (「ファイルシステムタイプ」 を参照)。
- RAID レベル のドロップダウンメニューをクリックして目的の RAID レベルを選択します。利用できる RAID レベルは以下の通りです。
- RAID0 - パフォーマンス (ストライプ)
- データを複数のディスクに分散させます。RAID レベル 0 は、標準パーティションでのパフォーマンスを向上させます。複数のディスクを 1 つの大きな仮想デバイスにまとめることができます。RAID レベル 0 には冗長性がなく、アレイ内の 1 ディスクに障害が発生するとアレイ全体のデータが壊れる点に注意してください。RAID 0 には少なくとも 2 つの RAID パーティションが必要です。
- RAID1 - 冗長化 (ミラーリング)
- 1 つのディスク上の全データを別のディスク (複数可) にミラーリングします。アレイ内のディスクを増やすことで冗長レベルを強化します。RAID 1 には少なくとも 2 つの RAID パーティションが必要です。
- RAID4 - エラーチェック (パリティー)
- データを複数のディスクに分散させますが、アレイ内の 1 ディスクにパリティー情報を格納します。これにより、アレイ内のいずれかのディスクに障害が発生した場合にアレイを保護します。すべてのパリティー情報は 1 ディスクに格納されるため、このディスクへのアクセスによりアレイのパフォーマンスにボトルネックが発生します。RAID 4 には少なくとも 3 つの RAID パーティションが必要です。
- RAID5 - 分散エラーチェック
- データおよびパリティー情報を複数のディスクに分散させます。そのため、RAID レベル 5 は複数ディスクにデータを分散させパフォーマンスが向上する一方、パリティー情報もアレイ全体で分散されるため、RAID レベル 4 のようにパフォーマンスにボトルネックが発生しません。RAID 5 には少なくとも 3 つの RAID パーティションが必要です。
- RAID6 - 冗長エラーチェック
- RAID レベル 6 は RAID レベル 5 と似ていますが、パリティーデータが 1 セットではなく 2 セット格納されます。RAID 6 には少なくとも 4 つの RAID パーティションが必要です。
- RAID10 - パフォーマンス (ストライプ)、 冗長化 (ミラーリング)
- RAID レベル 10 はネスト化した RAID または ハイブリッド RAID になります。ミラーリングしているディスクセットに対してデータを分散させることで構築します。たとえば、4 つの RAID パーティションで構築した RAID レベル 10 のアレイは、ストライプ化されたパーティションをミラーリングする 2 組のペアで構成されます。RAID 10 には少なくとも 4 つの RAID パーティションが必要です。
- をクリックして変更を保存し、別のパーティションの設定に移動するか、 をクリックして インストールの概要 画面に戻ります。
17.15.3.3. LVM 論理ボリュームの作成
重要
lvm コマンドを実行します。テキストモードのインストールに戻るには Ctrl+Alt+F1 を押します。

図17.24 論理ボリュームの設定
- 「ファイルシステムの追加とパーティションの設定」 の説明にしたがい LVM ボリュームにマウントポイントを作成します。
- デバイスタイプ ドロップダウンメニューをクリックして LVM を選択します。ボリュームグループ ドロップダウンメニューが表示され、新たに作成されたボリュームグループ名が表示されます。
- また、必要に応じて、メニューをクリックし 新規 volume group を作成中... を選択するか、 をクリックして新規に作成したボリュームグループを設定します。新規 volume group を作成中... オプション、 ボタンのいずれを使用しても Configure Volume Group ダイアログが表示されることになります。このダイアログで論理ボリュームグループの名前を変更したり、含めるディスクを選択することができます。
注記
設定ダイアログではボリュームグループの物理エクステントのサイズは指定できません。このサイズは、常にデフォルト値の 4 MiB に設定されます。別の物理エクステントのボリュームグループを作成したい場合は、対話シェルに切り替え、vgcreateコマンドで手動で作成するか、キックスタートファイルでvolgroup --pesize=sizeコマンドを使用して作成します。
図17.25 LVM ボリュームグループのカスタマイズ
選択できる RAID レベルは実際の RAID デバイスと同じです。詳細は、「ソフトウェア RAID の作成」 を参照してください。またボリュームグループの暗号化に印を付けて、サイズポリシーを設定することもできます。設定できるポリシーオプションを以下に示します。- 自動 - ボリュームグループのサイズは自動で設定されるので、設定した論理ボリュームを格納する適切なサイズになります。ボリュームグループ内に空の領域が必要ない場合に最適です。
- できるだけ大きく - 設定した論理ボリュームのサイズに関係なく、最大サイズのボリュームグループが作成されます。ほとんどのデータを LVM に保存する予定のため、後日、既存の論理ボリュームサイズを拡大する可能性がある場合、もしくはこのグループ内に別の論理ボリュームを追加作成する必要がある場合などに最適です。
- 固定 - このオプションではボリュームグループのサイズを正確に設定することができます。設定している論理ボリュームが格納できるサイズにする必要があります。ボリュームグループに設定したい容量が正確に分かっている場合に便利です。
グループ設定が終わったら、 をクリックします。 - をクリックして変更を保存し、別のパーティションの設定に移動するか、 をクリックして インストールの概要 画面に戻ります。
警告
/boot パーティションの配置には対応していません。
17.15.3.4. 推奨されるパーティション設定スキーム
- 『Linux on IBM System z: Performance Measurement and Tuning』 の Chapter 7. Linux Swapping、IBM Redbooks で公開 [IBM Form Number SG24-6926-01] [ISBN 0738485586] (http://www.redbooks.ibm.com/abstracts/sg246926.html)
- 『Linux Performance when running under VM』 (http://www.vm.ibm.com/perf/tips/linuxper.html)

Where did the comment section go?
Red Hat's documentation publication system recently went through an upgrade to enable speedier, more mobile-friendly content. We decided to re-evaluate our commenting platform to ensure that it meets your expectations and serves as an optimal feedback mechanism. During this redesign, we invite your input on providing feedback on Red Hat documentation via the discussion platform.