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Red Hat Training

A Red Hat training course is available for Red Hat Enterprise Linux

13.15. インストール先

Red Hat Enterprise Linux のインストール先となるディスクを選択してストレージ領域のパーティションを設定するには、インストールの概要 画面から インストール先 を選択します。ディスクのパーティション設定に慣れていない場合は、「付録A ディスクパーティションの概要」を参照してください。
警告
Red Hat では、システム上の全データを常にバックアップしておくことを推奨しています。たとえば、デュアルブートシステムをアップグレードする、または作成する場合には、保存しておきたいストレージデバイスのデータはすべてバックアップをとってください。万一、何らかのミスが発生した場合、全データを喪失してしまう可能性があります。
重要
Red Hat Enterprise Linux をテキストモードでインストールする場合は、このセクションで説明しているデフォルトのパーティション設定スキームしか使用できません。インストールプログラムで自動的に追加や削除が行われるもの以外、パーティションやファイルシステムの追加または削除はできません。
重要

特殊なケース

  • RAID カードを実装している場合、BIOS タイプは、RAID カードからの起動に対応していない場合がある点に注意してください。これに該当する場合は、/boot パーティションは別のハードドライブなどの RAID アレイ以外のパーティションに作成する必要があります。そのような RAID カードへのパーティション作成には、内蔵ハードドライブを使用する必要があります。また、/boot パーティションはソフトウェア RAID の設定にも必要になります。システムのパーティション設定を自動で選択した場合は、/boot パーティションを手動で編集する必要があります。詳細は 「手動パーティション設定」 を参照してください。
  • マルチパスストレージデバイスと非マルチパスのストレージデバイスの両方が使用されているシステムに Red Hat Enterprise Linux をインストールすると、インストールプログラムの自動パーティション設定レイアウトに、マルチパスのデバイスと非マルチパスのデバイスが混在するボリュームグループが作成される可能性があります。これはマルチパスストレージの目的に反することになります。インストール先 の画面ではマルチパスのみ、またはマルチパス以外のみのいずれかを選択することが推奨されます。もしくは、手動のパーティション設定を実行してください。

図13.16 ストレージ領域の概要

ストレージ領域の概要
この画面では、ご使用のコンピューターでローカルの使用が可能なストレージデバイスを確認することができます。ディスクの追加 ボタンをクリックすると、特殊デバイスやネットワークデバイスを新たに追加することもできます。このデバイスの詳細は「ストレージデバイス」を参照してください。
システムのパーティション設定方法がよく分からない場合は、デフォルト選択になっている 自動構成のパーティション構成 のラジオボタンに印を付けたままにすると、インストールプログラムがパーティションを設定します。
ストレージデバイスのペインの下には、その他のストレージオプション というラベルが付いた設定オプションがあります。
  • パーティション構成 のセクションでは、ストレージデバイスのパーティション設定方法とボリュームの作成方法を選択することができます。パーティションを手動で設定する、またはインストールプログラムによる自動設定を選択することができます。
    今まで使用したことがないストレージにクリーンインストールを実行する場合、またはストレージに保存されているデータは一切必要ない場合には、自動パーティション設定が推奨されます。自動パーティション設定を行う場合は、デフォルトで選択されている Automatically configure partitioning のラジオボタンにチェックを入れたままにすると、インストールプログラムが必要なパーティションとボリュームをストレージに自動作成します。
    自動でのパーティション設定の場合、I would like to make additional space available のチェックボックスを選択すると、他のファイルシステムの領域をこのインストールに再配分する方法を選択できます。Done をクリックすると、ダイアログが表示されます。自動パーティション設定を選択しているものの、推奨のパーティション設定でインストールを完了するのに十分なストレージ領域がない場合には、以下のダイアログが表示されます。

    図13.17 インストールオプションのダイアログ内の「領域を確保する」オプション

    インストールオプションのダイアログ内の「領域を確保する」オプション
    Red Hat Enterprise Linux software selection リンクをクリックします。このリンクをクリックすると、ソフトウェアの選択 セクションに移動し、インストールするソフトウェアを変更してストレージ領域を追加で開放できます。
    別の方法では、Cancel & add more disks をクリックして、Installation Destination 画面に戻り、ストレージデバイスを追加するか、手動でパーティションを設定することができます。Reclaim space をクリックして、既存のファイルシステムからストレージ領域を開放します。詳細は 「ディスク領域の獲得」 を参照してください。
    十分な領域を確保できないと、別のダイアログが表示されます。この場合は、当初のストレージ画面でディスクを追加するか、インストールを中止することになります。
    手動による設定を行うため、I will configure partitioning のラジオボタンを選択した場合は、Done をクリックすると Manual Partitioning の画面に移動します。詳細は 「手動パーティション設定」 を参照してください。
  • Encryption セクションで Encrypt my data のチェックボックスを選択すると、/boot パーティション以外、すべてのパーティションを暗号化できます。暗号化についての詳細は『Red Hat Enterprise Linux 7 セキュリティーガイド』を参照してください。
画面下部の すべてのディスクの要約とブートローダー ボタンでは、ブートローダーをインストールするディスクを設定することができます。
詳細は、「ブートローダーのインストール」 を参照してください。
選択を終えたら 完了 ボタンをクリックして、インストールの概要 画面に戻るか、手動パーティション設定 画面に進みます。

13.15.1. ブートローダーのインストール

Red Hat Enterprise Linux は、ブートローダーとして GRUB2 (GRand Unified Bootloader バージョン 2) を使用します。ブートローダーは、システムの起動時に実行し、制御をオペレーティングシステムに読み込み、転送する最初のプログラムです。GRUB2 は互換性のあるオペレーティングシステムであれば起動可能で、チェーンロード で未対応のオペレーティングシステムのブートローダーにも読み込んだ指示を渡すことができます。
警告
GRUB 2 をインストールすると既存のブートローダーを上書きする可能性があります。
Red Hat Enterprise Linux は、他のオペレーティングシステムがすでにインストールされていると、自動検出して GRUB2 で起動できるように設定します。他のオペレーティングシステムが正しく検出されない場合は手作業で設定できます。
ブートローダーをインストールするデバイスを指定するには、インストール先 の画面下部にある すべてのディスクの要約とブートローダー のリンクをクリックします。選択したディスクのダイアログが表示されます。ドライブのパーティションを手作業で設定している場合は、手動パーティション設定 の画面の ストレージデバイスが選択されています をクリックすると同じダイアログに行きます。

図13.18 選択したディスクの要約

選択したディスクの要約
Boot のコラムには、デバイスの 1 つに起動デバイスを示すため緑のチェックマークアイコンが付けられています。起動デバイスを変更するには、一覧からデバイスを選択して ブートデバイスとして設定 のボタンをクリックしそのデバイスにブートローダーがインストールされるようにします。
新しいブートローダーのインストールを拒否する場合は、印が付いているデバイスを選択して ブートローダーをインストールしない のボタンをクリックします。チェックマークアイコンが外れ、いずれのデバイスにも GRUB2 はインストールされなくなります。
警告
何らかの理由でブートローダーをインストールしない選択をした場合、直接システムを起動することができなくなるため、市販のブートローダーアプリケーションなど別の起動方法を使用しなければならなくなります。「ブートローダーをインストールしない」選択は、システムを起動させるための別の方法が確保されている場合に限定してください。