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22.2. メンテナンス起動モードの使い方
22.2.1. メモリー (RAM) テストモードを読み込む
メモリー (RAM) モジュールでの障害が原因で、システムの予期しないフリーズやクラッシュが発生する場合があります。一方、特定のソフトウェアの組み合わせに対してエラーが発生するだけの場合もあります。この理由から、そのコンピューターで以前に別のオペレーティングシステムを稼働していた場合でも、Red Hat Enterprise Linux を初めてインストールする際には、インストールの前にコンピューターのメモリーテストを行うようにしてください。
Red Hat Enterprise Linux には Memtest86+ メモリーテストのアプリケーションが収納されています。メモリーテストモードを起動するには、ブートメニューで > の順で選択します。直ちにテストが開始されます。デフォルトでは、Memtest86+ はそれぞれのパスで 10 種類のテストを実施します。別の設定を指定することもできます。c キーを使って設定画面にアクセスしてください。最初のパスが完了すると、現在の状態を示すメッセージが画面下部に表示され、自動的に次のパスが開始されます。
注記
Memtest86+ が動作するのは BIOS 上のみです。UEFI システムのサポートは現在利用できません。

図22.1 Memtest86+ を使ったメモリーチェック
テスト進行中に表示されるメイン画面は主に 3 エリアに分けられます。
- 左上には、メモリーおよびプロセッサーキャッシュ専用に割り当てられたサイズ、そのスループットとプロセッサー、チップセット情報など、システムのメモリー構成に関する情報が表示されます。この情報は Memtest86+ が起動したときに検出される情報になります。
- 右上には、現在のパスの進捗状況、そのパスで現在実行中のテスト、テスト詳細など、テストに関する情報が表示されます。
- 画面の中央には、合計時間、完了したパス数、検出されたエラー数、選択しているテストなど、ツールが起動した時点からの全テストに関する情報が表示されます。一部のシステムでは、インストールしているメモリー (搭載モジュール数、製造元、周波数、遅延時間など) に関する詳細情報についても表示されます。完了したパスの後ろには簡単な概要が表示されます。例を示します。
** Pass complete, no errors, press Esc to exit **Memtest86+ でエラーが検出されると、このエリアに赤色で強調表示されます。メッセージには問題を検出したテスト、障害が発生しているメモリーの場所、その他、詳細な情報が含まれます。
ほとんどの場合、一つのパスでのテスト成功で、使用している RAM の健全性を十分に確認できます (10 種類の全テストを 1 回実行)。ただし、まれに最初のパスでは検出されなかったエラーがその後のテストで出現する場合があります。重要なシステムで完全なテストを実施する場合は、複数パスを完了させるため一晩または数日、テストを実行させたままにしておきます。
注記
Memtest86+ の全パス完了に要する時間はシステムの構成により異なります (特に RAMのサイズと速度に影響されます)。たとえば、2 GiB の DDR2 メモリー、速度が 667 MHz の場合、パスをひとつ完了するのに 20 分ほどかかります。
テストを中止してコンピューターを再起動する場合は Esc キーを押します。
Memtest86+ の使い方については公式の web サイト http://www.memtest.org/ をご覧ください。
README ファイルは memtest86+ パッケージをインストールしている Red Hat Enterprise Linux システムの /usr/share/doc/memtest86+-version/ でご覧頂けます。
22.2.2. 起動用メディアを検証する
ISO ベースのインストールソースは、Red Hat Enterprise Linux のインストールに使用する前に、その整合性を検証することができます。インストールソースには DVD や ハードドライブ、NFS サーバーに保存している ISO イメージなどが含まれます。インストール前に ISO イメージの整合性を検証することで、インストール中に何度も遭遇する問題を回避することができます。
ISO イメージのチェックサム整合性を検証する場合は、
rd.live.check をブートローダーのコマンドラインに追加します。このオプションはブートメニューからデフォルトのインストールオプション () を選択すると自動的に使用されます。
22.2.3. レスキューモードでコンピューターを起動する
コンピューターに実際には Red Hat Enterprise Linuxをインストールせずに、インストールディスクからコマンドライン Linux システムを起動することができます。これにより稼働している Linux システムのユーティリティーおよび機能を使って、すでにインストール済みのオペレーティングシステムの修正や修復を行うことができるようになります。
インストールディスクまたは USB ドライブでレスキューシステムを読み込むには、ブートメニューの サブメニューから を選択するか、
inst.rescue 起動オプションを使用します。
次に表示される画面で、言語、キーボードのレイアウト、ネットワーク設定をレスキューシステム用に指定します。最後のセットアップ画面では、コンピューター上の既存システムへのアクセスを設定します。
デフォルトでは、既存のオペレーティングシステムはレスキューシステムの
/mnt/sysimage/ ディレクトリー配下に配置されます。
レスキューモードおよび他のメンテナンスモードに関する詳細は、31章基本的なシステムの復元を参照してください。

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