25.5. Microsoft Hyper-V 環境 での Red Hat Enterprise Linux Atomic Host の使用

本セクションでは、Microsoft Hyper-V を使用して、Red Hat Enterprise Linux Atomic Host を稼働させる仮想マシンを作成する方法について説明します。インストールプロセスの開始前に、1章Red Hat Enterprise Linux のダウンロード にあるようにインストールメデイアをダウンロードしてください。Red Hat 提供の VHD イメージはデプロイ済みのディスクイメージで、第 1 世代 Hyper-V 仮想マシンの迅速なデプロイに使用できます。別の方法では、Red Hat Enterprise Linux Atomic Host ISO インストーラーを使用するとカスタマイズされたインストールが可能になります。

25.5.1. Hyper-V 内での仮想マシンの作成

  1. Actions メニュー内で New を選択した後に、ドロップダウンメニューから Virtual Machine を選択します。Next をクリックすると、New Virtual Machine Wizard というタイトルの新規ダイアログウィンドウが開きます。
  2. 最初の画面は Before You Begin というタイトルになります。Next をクリックして、次に進みます。
  3. 次の画面で新規仮想マシンに名前を付けて、Next をクリックします。
  4. Specify Generation の画面で、Red Hat が提供する VHD ディスクを使用する場合は Generation 1 を、必要な場合は Generation 2 を選択します。Generation 1 および Generation 2 仮想マシンについての情報は、「第 1 世代と第 2 世代の違い」 を参照してください。Next をクリックして進みます。
  5. Assign Memory 画面では、仮想マシンに割り当てるメモリー容量を選択します。Next をクリックします。
  6. 次の画面は Configure Networking です。Connections ドロップダウンメニューで external を選択し、Next をクリックします。
  7. Connect Virtual Hard Disk 画面では、Red Hat 提供の VHD ディスクを使用している場合は Use an existing virtual hard disk を選択し、Red Hat カスタマーポータルからダウンロードした VHD ファイルの場所を指定します。Next をクリックします。
  8. 最後に Summary 画面で選択肢を確認して、Finish をクリックして仮想マシンを作成します。

25.5.2. インストールの準備

Hyper-V イメージを実行したら、ログイン認証情報が求められます。これは cloud-init ファイルを使用して事前設定することができ、これらのファイルを使用して他のインストール設定オプションを指定することもできます。以下はこの手順の例になります。
meta-data
インストールされる Red Hat Enterprise Linux Atomic Host のインスタンスを特定する情報を提供するプレーンテキストファイルです。このコンテンツは以下のようになります。
instance-id: Atomic0
local-hostname: atomic-00
instance-id は特定するための好きな名前にし、local-hostname はご自分のサイト標準に準拠したホスト名にします。
user-data
システム上のユーザーについての情報を提供するプレーンテキストファイルです。この情報は、Red Hat Enterprise Linux Atomic Host インスタンスへのアクセスを有効にするために使用されます。デフォルトでは、root ユーザーはパスワード保護されるので、user-data ファイルを作成しないと、ログインできません。
user-data ファイルの例は以下の通りです。
#cloud-config
password: atomic
chpasswd: {expire: False}
ssh_pwauth: True
ssh_authorized_keys:
- ssh-rsa AAA...SDvz user1@yourdomain.com
- ssh-rsa AAB...QTuo user2@yourdomain.com

注記

この例の 1 行目 (#cloud-config) はコメントやコマンド例ではなく、設定ファイルで必須の行になります。
この例では、cloud-user ユーザーがパスワードまたは SSH キーでログインできるようになります。これら両方を使用することは可能ですが、必須ではありません。初めのパスワードは、password 行で設定されます。このインスタンスでのユーザーの初回ログイン時に、chpasswd 行でのパスワード定義にしたがったパスワードに変更するようプロンプトが出ます。パスワードは当初、プレーンテキストで保存されるので、初回ログイン時にパスワード変更を強制することが推奨されます。
この例の最後の 4 行では、SSH を使ったリモートログインが設定されます。ssh_pwauth: True 行はパスワードを使用した SSH を有効にし、ssh_authorized_keys は 1 つ以上の承認済み公開キーのブロックを開始します。このファイルに記載されているキーは、~/.ssh/authorized_keys ファイルに追加されます。承認済みキーはそれぞれ別の行にし、2 つの空白で始まり、その後にハイフンとさらにもう 1 つの空白を続ける必要があります。
これらのファイルについての詳細情報は、Frequently Asked Questions about cloud-init を参照してください。
上記の 2 ファイルを作成したら、ISO イメージにパッケージ化します。このイメージは、仮想マシン上で仮想設定 CD として使用されます。ファイルをイメージにパッケージ化するには、以下のコマンドを実行します。
# genisoimage -output atomic0-cidata.iso -volid cidata -joliet -rock user-data meta-data
これで atomic0-cidata.iso という名前の新規 ISO イメージが作成されます

25.5.3. 第 1 世代と第 2 世代の違い

Microsoft Hyper-V には、第 1 と第 2 という異なる 世代 (モード とも呼ぶ) があります。これらの世代の差異は、Red Hat Enterprise Linux Atomic Host のインストールプロセスに影響します。
第 1 世代のディスクイメージはすべての Microsoft Hyper-V ホストでサポートされていますが、第 2 世代のものは Microsoft Windows 2012 と Microsoft Windows 8.1 でのみサポートされています。
Red Hat が提供するイメージは、第 1 世代のカテゴリーに入ります。これらのディスクイメージでは、「Hyper-V 内での仮想マシンの作成」 の説明にあるように、Red Hat Enterprise Linux Atomic Host の事前設定インスタンスを即座にデプロイできます。
事前設定の第 2 世代ディスクイメージは、Red Hat からは提供されていません。Red Hat Enterprise Linux Atomic Host を第 2 世代仮想マシンとしてデプロイしたい場合は、対話式インストーラーの ISO イメージを使用し、Anaconda によるインストールを実行できます (手動またはキックスタートファイルを使用して自動にする)。このプロセスは、本ガイドの 6章Anaconda を使用したインストール23章キックスタートを使ったインストール で説明されています。

25.5.4. 追加情報

  • Red Hat Enterprise Linux Atomic Host インスタンスの設定およびインストールについての情報は、Red Hat カスタマーポータルの Red Hat Enterprise Linux Atomic Host スタートガイド の記事を参照してください。
  • Microsoft Hyper-V についての完全なドキュメントは、Microsoft TechNet Library の Hyper-V Getting Started セクションを参照してください。