第6章 AMD64 および Intel 64 システムへのインストール中におけるドライバー更新

ほとんどの場合、Red Hat Enterprise Linux にはシステムを構成するデバイス用のドライバーが既に含まれています。しかし、かなり最近にリリースされたハードウェアが搭載されている場合、そのハードウェア用のドライバーはまだ含まれていない可能性があります。新しいデバイスのサポートを提供するドライバー更新は Red Hat やハードウェアの製造元から ドライバーディスク の形で入手することができる場合があります。ドライバーディスクには複数の RPM パッケージ が含まれています。一般的に、ドライバーディスクは ISO イメージファイル としてダウンロードすることができます。

重要

ドライバーの更新は、そのドライバーがないとインストールを正常に完了できない場合に限定してください。常に、カーネルに含まれるドライバーを、他の方法で提供されるドライバーよりも優先させてください。
インストールプロセス中に新しいハードウェアが必要になることはあまりありません。たとえば、ローカルのハードドライブへのインストールにDVD を使用する場合は、ネットワークカード用のドライバーがなくてもインストールは成功します。このような場合、インストールを完了してから、その後に新しいハードウェアのサポートを追加します。サポート追加に関する詳細は、『Red Hat Enterprise Linux 7 システム管理者のガイド』 を参照してください。
ただし、インストール中にデバイスのドライバーを追加して特定の構成に対応しないといけない場合があります。たとえば、ネットワークデバイス用のドライバーやストレージのアダプターカードなどをインストールして、インストールプログラムがシステムで使用するストレージデバイスにアクセスできるようにしたい場合などです。こうしたサポートをインストール中に追加するには、次のいずれかの方法でドライバーディスクを使用します。
  1. インストールプログラムがアクセスできる場所に直接ドライバーディスクの ISO イメージファイルを配置します (ローカルのハードドライブ、USB フラッシュドライブ、CD、DVD など)。
  2. イメージファイルからドライバーディスクを作成します (CD、DVD、USB フラッシュドライブなど)。ISO イメージファイルの CD/DVD への書き込み方法などについては「インストール CD または DVD の作成」でインストールディスクの作り方を、USB ドライブへの書き込み方法に関しては「USB インストールメディアの作成」を参照してください。
Red Hat、ハードウェアの製造元、または信頼できるサードパーティなどによってインストール中のドライバー更新が必要であることが明示されている場合には、本章で説明している方法の中からいずれか適したものを選んで更新を実行してください。インストールの実行前に、ドライバー更新用ファイルを検証するようにしてください。逆に、本当にシステムにドライバー更新が必要であることが明らかでない場合、インストール中にドライバーは更新しないでください。システム上に対象外のドライバーが存在すると、サポートが複雑になる可能性があります。

警告

ドライバー更新ディスクは、必要に応じて競合するカーネルドライバーを無効にする場合があります。この方法でカーネルモジュールをアンロードすると、インストールエラーが発生することがあります。

6.1. インストール中にドライバーを更新する場合の制約

Secure Boot テクノロジーが有効になっている UEFI システムの場合、読み込むドライバーはすべて有効な証明書で署名されている必要があります。署名がないドライバーはシステムが拒否します。Red Hat で提供しているドライバーはすべて、Red Hat のプライベートキーで署名され、カーネルにある対応する Red Hat パブリックキーで承認されます。他のドライバー (Red Hat Enterprise Linux インストール DVD では提供していないドライバーなど) を読み込む場合は、署名されていることを確認してください。
カスタムドライバーの署名については『Red Hat Enterprise Linux 7 システム管理者のガイド』の「カーネルモジュールでの作業」の章をご覧ください。