第31章 基本的なシステムの復元

問題が発生しても、それを解決する方法はあります。しかし、それらの方法を実行するには、システムを十分に理解している必要があります。本章では、発生する可能性のある一般的な問題についての情報を扱い、さらにそれらの問題を修復するために使用できる インストールプログラムレスキューモード について説明します。

31.1. 一般的な問題

以下のような場合は、インストールプログラムレスキューモードで起動する必要があります。
  • 正常に Red Hat Enterprise Linux を起動できない。
  • ハードウェアまたはソフトウェアの問題があり、システムのハードディスクドライブからデータを回収したい。
  • root パスワードを忘れてしまった。

31.1.1. Red Hat Enterprise Linux を起動できない。

Red Hat Enterprise Linux をインストールした後に別のオペレーティングシステムをインストールすることで、この問題はよく発生します。他のオペレーティングシステムの中には、コンピューターに他のオペレーティングシステムがないものととみなし、元々 GRUB ブートローダーを収納しているマスターブートレコード (MBR) を上書きしてしまうものがあります。このようにブートローダーが上書きされてしまうと、インストールプログラムレスキューモードで起動し、ブートローダーを再設定しない限り、Red Hat Enterprise Linux を起動できなくなります。
もう 1 つの一般的な問題は、インストール後にパーティション設定ツールを使用してパーティションのサイズ変更や空き領域を使って新規パーティションを作成する際に発生します。これにより、パーティションの順番が変更されてしまいます。「/」 パーティションのパーティション番号が変更された場合、ブートローダーはパーティションを見つけることができず、マウントできなくなることがあります。この問題を修復するには、ブートローダーを再インストールする必要があります。これを実行する方法については、「ブートローダーの再インストール」を参照してください。

31.1.2. ハードウェアおよびソフトウェアの問題

このカテゴリーにはさまざまな状況が含まれます。例として、ハードドライブが機能しない場合と、ブートローダーの設定ファイル内に無効なルートデバイスまたはカーネルを指定する場合を挙げることができます。これらのどちらかが発生すると、Red Hat Enterprise Linux を再起動することができなくなる可能性があります。しかし、インストールプログラムレスキューモードシステムで起動すると、問題を解決するか、あるいは少なくとも重要なファイルのコピーを取得できる可能性があります。

31.1.3. root パスワードのリセット

Red Hat Enterprise Linux 7 システム管理者のガイド の該当セクションを参照してください。