Red Hat Training
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9.6.3. リソースの割り当て
以下のサブセクションでは、Pacemaker がリソースを割り当てる仕組みをまとめています。
9.6.3.1. ノードの優先順位
Pacemaker は、以下のストラテジーに従ってリソースを割り当てる際に優先されるノードを決定します。
- 重みが最も高いノードが最初に消費されます。ノードの重みは、ノードの状態を表すためにクラスターによって維持されるスコアです。
- ノードの重みが、複数のノードで同じ場合は、以下のようになります。
placement-strategy
クラスタープロパティーがdefault
またはutilization
の場合は、以下のようになります。- 割り当てられているリソースの数が最も少ないノードが最初に使用されます。
- 割り当てられているリソースの数が等しい場合は、CIB に登録されている最初の対象ノードが最初に使用されます。
placement-strategy
クラスタープロパティーがbalanced
である場合は、以下のようになります。- 空き容量が最も多いノードが最初に使用されます。
- ノードの空き容量が等しい場合は、割り当てられているリソースの数が最も少ないノードが最初に使用されます。
- ノードの空き容量が等しく、割り当てられているリソースの数が等しい場合は、CIB に最初に登録されている対象ノードが最初に使用されます。
placement-strategy
クラスタープロパティーがminimal
の場合は、CIB に登録されている最初の対象ノードが最初に使用されます。