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9.2.2. 多状態制約
ほとんどの場合、多状態リソースにはアクティブなクラスターノードごとに 1 つのコピーがあります。そうではない場合は、リソースの場所制約を使用して、クラスターが優先的にコピーを割り当てるノードを指定できます。これらの制約は、通常のリソースと同様に記述されます。
リソースの場所制約については 「場所の制約」 を参照してください。
リソースをマスターにするかスレーブにするかを指定するコロケーション制約を作成することができます。次のコマンドは、リソースのコロケーション制約を作成します。
pcs constraint colocation add [master|slave] source_resource with [master|slave] target_resource [score] [options]
コロケーション制約の詳細は 「リソースのコロケーション」 を参照してください。
多状態リソースが含まれる順序制約を設定する場合、リソースに指定できるアクションの 1 つがリソースのスレーブからマスターへの昇格を指定する
promote
です。さらに、demote
を指定するとリソースをマスターからスレーブに降格できます。
順序制約を設定するコマンドは次のようになります。
pcs constraint order [action] resource_id then [action] resource_id [options]
リソースの順序制約については 「順序の制約」 を参照してください。