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6.6.2. グローバルリソース操作のデフォルトの設定

次のコマンドを使用して、監視操作のグローバルデフォルト値を設定できます。
pcs resource op defaults [options]
たとえば、次のコマンドは、すべての監視操作に対して、timeout 値のグローバルデフォルトを 240 秒に設定します。
# pcs resource op defaults timeout=240s
モニターリング操作の現在設定されているデフォルト値を表示するには、pcs resource op defaults コマンドをオプションを指定せずに実行します。
たとえば、以下のコマンドを実行すると、クラスター監視操作のデフォルト値を表示します。この例では、timeout 値が 240 秒に設定されています。
# pcs resource op defaults
timeout: 240s
クラスターリソース定義でオプションが指定されていない場合に限り、クラスターリソースがグローバルデフォルトを使用することに注意してください。デフォルトでは、リソースエージェントがすべての操作の timeout オプションを定義します。グローバル操作のタイムアウト値を有効にするには、timeout オプションを明示的に指定せずにクラスターリソースを作成するか、次のコマンドのように、クラスターリソースを更新して timeout オプションを削除する必要があります。
# pcs resource update VirtualIP op monitor interval=10s
たとえば、すべての監視操作に、グローバルデフォルトの timeout 値 240 秒を設定し、クラスターリソース VirtualIP を更新して、monitor 操作のタイムアウト値を削除すると、リソース VirtualIP には、startstop、および monitor の操作のタイムアウト値が、それぞれ 20 秒、40 秒、240 秒に設定されます。タイムアウト操作のグローバルなデフォルト値は、ここでは monitor にのみ適用されます。ここでは、前のコマンドにより、デフォルトの timeout オプションが削除されています。
# pcs resource show VirtualIP
 Resource: VirtualIP (class=ocf provider=heartbeat type=IPaddr2)
   Attributes: ip=192.168.0.99 cidr_netmask=24 nic=eth2
   Operations: start interval=0s timeout=20s (VirtualIP-start-timeout-20s)
               monitor interval=10s (VirtualIP-monitor-interval-10s)
               stop interval=0s timeout=40s (VirtualIP-name-stop-interval-0s-timeout-40s)