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6.2. リソースのプロパティー

リソースに定義するプロパティーを使ってリソースに使用するスクリプト、スクリプトの格納先、準拠すべき標準をクラスターに指示します。表6.1「リソースのプロパティー」 では、このプロパティーを説明します。

表6.1 リソースのプロパティー

フィールド説明
resource_id
リソースの名前
standard
スクリプトが準拠する規格。使用できる値は、ocfserviceupstartsystemdlsbstonith です。
type
使用するリソースエージェントの名前 (例: IPaddr または Filesystem)
provider
OCF 仕様により、複数のベンダーで同じリソースエージェントを指定できます。Red Hat が提供するエージェントのほとんどは、プロバイダーに heartbeat を使用しています。
表6.2「リソースプロパティーを表示させるコマンド」 は、利用可能なリソースプロパティーを表示するコマンドの概要を示しています。

表6.2 リソースプロパティーを表示させるコマンド

pcs 表示コマンド 出力
pcs resource list 利用できる全リソースの一覧を表示
pcs resource standards 利用できるリソースエージェントの標準を表示
pcs resource providers 利用できるリソースエージェントのプロバイダーを表示
pcs resource list string 利用できるリソースを指定文字列でフィルターした一覧を表示。仕様名、プロバイダー名、タイプ名などでフィルターを指定して、リソースを表示できます。