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5.10. フェンスレベルの設定

Pacemaker はフェンストポロジーと呼ばれる機能を用いて複数デバイスのノードのフェンシングをサポートします。トポロジーを実装するには、通常どおりに各デバイスを作成し、設定のフェンストポロジーセクションで 1 つ以上のフェンスレベルを定義します。
  • 各レベルは 1 から昇順で試行されていきます。
  • 任意のフェンスデバイスに障害が発生すると、現行レベルの排他処理は終了します。同レベルのデバイスには試行されず、次のレベルが試行されます。
  • すべてのデバイスの排他処理が正常に完了するとそのレベルが継承され他のレベルは試行されません。
  • 任意のレベルで成功するまたはすべてのレベルが試行される (失敗する) と動作は終了します。
ノードにフェンスレベルを追加する場合に次のコマンドを使用します。複数デバイスの指定は stonith ID を使ってコンマで区切ります。指定されたデバイスが指定されたレベルで試行されます。
pcs stonith level add level node devices
次のコマンドを使用すると現在設定されている全フェンスレベルが表示されます。
pcs stonith level
以下の例では、my_ilo という ilo フェンスデバイスと my_apc という apc フェンスデバイスの 2 つがノード rh7-2 に対して設定されています。これらのコマンドはフェンスレベルを設定します。デバイス my_ilo に障害が発生し、ノードをフェンスできない場合、Pacemaker はデバイス my_apc の使用を試みます。この例では、レベル設定後の pcs stonith level コマンドの出力も表示されています。
# pcs stonith level add 1 rh7-2 my_ilo
# pcs stonith level add 2 rh7-2 my_apc
# pcs stonith level
 Node: rh7-2
  Level 1 - my_ilo
  Level 2 - my_apc
以下のコマンドは指定されたノードおよびデバイスのフェンスレベルを削除します。指定されたノードやデバイスがない場合、指定したフェンスレベルがすべてのノードから削除されます。
pcs stonith level remove level [node_id] [stonith_id] ... [stonith_id]
次のコマンドを使用すると指定ノードや stonith id のフェンスレベルが消去されます。ノードや stonith id を指定しないと全フェンスレベルが消去されます。
pcs stonith level clear [node|stonith_id(s)]
複数の stonith IDを指定する場合はコンマで区切って指定します。空白は入れないでください。例を示します。
# pcs stonith level clear dev_a,dev_b
次のコマンドで定義したフェンスデバイスとノードが実際に存在しているか確認します。
pcs stonith level verify