付録A Performance Co-Pilot による GFS2 パフォーマンスの分析

Red Hat Enterprise Linux 7 は、GFS2 パフォーマンスメトリックとともに Performance Co-Pilot (PCP) をサポートします。このツールを使用すると、GFS2 ファイルシステムのパフォーマンスを監視できます。この付録では、GFS2 パフォーマンスメトリックとその使用方法について説明します。

A.1. Performance Co-Pilot の概要

Performance Co-Pilot (PCP) は、コンピューター、アプリケーション、およびサーバーのステータス、アクティビティー、およびパフォーマンスを監視、視覚化、記録、および制御するオープンソースのツールキットです。PCP を使用すると、リアルタイムデータの監視および管理と、履歴データのロギングおよび取得を行えます。履歴データは、ライブ結果とアーカイブデータを比較して問題のパターンを分析するために使用できます。
PCP は、クライアントサーバーアーキテクチャーに基づいて設計されています。PCP コレクターサービスは、Performance Metric Collector Daemon (PMCD) であり、サーバーにインストールして実行できます。PCP コレクターサービスが起動すると、PCMD はインストールされた Performance Metric Domain Agent (PMDA) からパフォーマンスデータの収集を開始します。PMDA は、システムで個別にロードまたはアンロードでき、同じホスト上の PMCD によって制御されます。PCP の GFS2 ファイルシステムのパフォーマンスメトリックデータを収集するには、デフォルトの PCP インストールの一部である GFS2 PMDA が使用されます。
表A.1「PCP ツール」 には、本章で説明する PCP Toolkit に含まれる一部の PCP ツールの簡潔なリストが示されています。その他の PCP ツールについては、PCPIntro(1) man ページとその他の PCP man ページを参照してください。

表A.1 PCP ツール

ツール用途
pmcdPerformance Metric Collector Service: PMDA からメトリックデータを収集し、PCP の他のコンポーネントでメトリックデータを利用できるようにする
pmlogger他の PCP ツールでプレイバックできるパフォーマンスメトリック値のアーカイブログを作成できる
pmproxyPCP 監視クライアントが pmproxy により pmcd の 1 つまたは複数のインスタンスに接続することを可能にする pmcd のプロトコルプロキシー
pminfoコマンドラインでパフォーマンスメトリックに関する情報を表示する
pmstoreパフォーマンスメトリック値を変更できる (カウンターの再初期化または新しい値の割り当て)
pmdumptextパフォーマンスメトリックデータをライブで、またはパフォーマンスアーカイブから ASCII テーブルにエクスポートする
pmchartパフォーマンスメトリック値を表にプロットするグラフィカルユーティリティー (pcp-gui パッケージ)