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4.4. 設定ファイルの multipaths セクション
multipath.conf 設定ファイルの multipaths セクションで各特定マルチパスデバイスに対して設定できる属性を 表4.2「Multipaths の属性」 に示します。属性が適用されるのは、指定したマルチパスデバイスのみです。デフォルト値が DM-Multipath によって使用され、multipath.conf ファイルの defaults とdevices セクションに設定した属性より優先されます。
表4.2 Multipaths の属性
| 属性 | 説明 | ||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
wwid | multipath 属性を適用するマルチパスデバイスの WWID を指定します。このパラメーターは、multipath.conf ファイルのこのセクションに必須となります。 | ||||||||
alias | multipath 属性が適用されるマルチパスデバイスのシンボリック名を指定します。user_friendly_names を使用する場合には、この値を mpathn に設定しないでください。設定すると、自動的に割り当てられる user_friendly_names と競合してしまうため、誤ったデバイスノード名が与えられる可能性があります。 | ||||||||
path_grouping_policy |
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path_selector |
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failback |
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prio |
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features |
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no_path_retry |
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rr_min_io | 現在のパスグループで、次のパスに切り替えるまでにルーティングする I/O 要求数を指定します。この設定は、2.6.31 より前のカーネルを実行しているシステムにのみ適用されます。2.6.31 以降のシステムには、rr_min_io_rq を使用してください。デフォルト値は 1000 です。 | ||||||||
rr_min_io_rq | 現在のパスグループで、次のパスに切り替えるまでにルーティングする I/O 要求数を指定します。要求ベースの device-mapper-multipath を使用しています。現在のカーネルを実行しているシステムで使用してください。2.6.31 より前のバージョンのカーネルを実行しているシステムの場合は rr_min_io を使用してください。デフォルト値は 1 です。 | ||||||||
rr_weight | priorities に設定すると、次のパスを選択する path_selector を呼び出すまでに送信する要求数の決定に rr_min_io を使用しません。送信する要求数は、rr_min_io に、prio 関数で決定されるパスの優先度を掛けて決定します。uniform に設定すると、全てのパスの重みが等しくなります。 | ||||||||
flush_on_last_del | yes に設定すると、デバイスへの最後のパスが削除された時点でキュー待ちを無効にします。 | ||||||||
user_friendly_names | yes に設定すると、 /etc/multipath/bindings ファイルを使った永続的で固有となるエイリアスが、mpathn の形式でマルチパスに割り当てられます。no に設定すると、WWID がマルチパスのエイリアスに使用されます。ただし、設定ファイルの multipaths セクションで指定されるデバイス固有のエイリアスの方が、ここでの設定よりも優先されることになります。 | ||||||||
delay_watch_checks | (Red Hat Enterprise Linux Release 7.2 以降) 0 よりも大きい値に設定した場合、multipathd デーモンは、指定しているチェック回数の間、有効なパスを監視します。監視されているパスが再び失敗すると、パスが次に有効になったときに、delay_wait_checks で指定した連続的なチェック回数の間保持されるまで使用されません。これにより、信用できないパスがオンラインに戻ったときにすぐに使用されることを防ぐことができます。 | ||||||||
delay_wait_checks | (Red Hat Enterprise Linux Release 7.2 以降) 0 よりも大きい値に設定すると、オンラインに戻ったデバイスが、delay_watch_checks で指定されたチェック回数内に再び失敗し、次にオンラインに戻るときに、デバイスはマークされ、遅延が発生します。デバイスは、delay_wait_checks で指定されたチェック回数が経過するまで使用されません。 | ||||||||
deferred_remove | yes に設定すると、multipathd は最終パスデバイスが削除されるときに通常の削除ではなく遅延された削除を行います。これにより、通常の削除が行われ、削除に失敗したときに multipathed デバイスが使用中である場合、デバイスは最終ユーザーがデバイスを終了したときに自動的に削除されます。 | ||||||||
skip_kpartx | (Red Hat Enterprise Linux Release 7.3 以降) yes に設定すると、kpartx は自動的にデバイスにパーティションを作成しません。これにより、デバイスにパーティションテーブルがある場合でも、パーティションを作成せずにマルチパスデバイスを作成することができます。 | ||||||||
max_sectors_kb | (Red Hat Enterprise Linux Release 7.4 以降) マルチパスデバイスの初回アクティベートの前に、max_sectors_kb デバイスキューパラメーターを、マルチパスデバイスの基本的なすべてのパスで指定されている値に設定します。マルチパスデバイスの作成時には、デバイスは、パスデバイスから max_sectors_kb 値を継承します。手動で、この値をマルチパスデバイス向けに高くしたり、パスデバイス向けに低くすると、マルチパスデバイスは、パスデバイスが許可するよりも大きな I/O 操作を作成する場合があります。max_sectors_kb パラメーターを使用すると、パスデバイス上にマルチパスデバイスを作成する前に容易にこれらの値が設定でき、無効なサイズの I/O 操作が渡されることを回避できます。ユーザーがこのパラメーターを設定しないと、パスデバイスはデバイスドライバーにこれを設定させ、マルチパスデバイスがパスデバイスからこれを継承します。 |
設定ファイルで、2 つの特定マルチパスデバイスに対して multipath 属性を指定している例を以下に示します。1 番目のデバイスの WWID は
3600508b4000156d70001200000b0000 で、シンボリック名 yellow があります。
2 番目のマルチパスデバイスの WWID は
1DEC_____321816758474 で、シンボリック名 red があります。この例では、rr_weight 属性に priorities を設定しています。
multipaths {
multipath {
wwid 3600508b4000156d70001200000b0000
alias yellow
path_grouping_policy multibus
path_selector "round-robin 0"
failback manual
rr_weight priorities
no_path_retry 5
}
multipath {
wwid 1DEC_____321816758474
alias red
rr_weight priorities
}
}
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