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20.2.6. データへのアクセスや変更時に実行を停止するための GDB ウォッチポイントの使用
多くの場合、特定のデータが変更されたり、アクセスされるまでプログラムを実行させることには利点があります。このセクションでは、最も一般的ウォッチポイントを取り上げます。
前提条件
- GDB を理解していること
GDB でのウォッチポイントの使用
ウォッチポイントは、プログラムの実行を停止するように GDB に指示を出すマーカーです。ウォッチポイントはデータに関連付けられています。ウォッチポイントを配置するには、変数、複数の変数、またはメモリーアドレスを記述する式を指定する必要があります。
データの 変更 (書き込み) を行うために、ウォッチポイントを 配置 するには、以下を実行します。
(gdb) watch expression
expression を、監視する内容を記述する式に置き換えます。変数の場合、式 は、変数の名前と同じです。
データ アクセス (読み込み) のためのウォッチポイントを 配置 するには、以下を実行します。
(gdb) rwatch expression
任意の データへのアクセス (読み取りおよび書き込みの両方) のためにウォッチポイントを 配置 するには、以下を実行します。
(gdb) awatch expression
全ウォッチポイントおよびブレークポイントの状態を 検査 するには以下を実行します。
(gdb) info br
ウォッチポイントを 削除 するには、以下を実行します。
(gdb) delete num
num オプションを、
info br
コマンドで報告される番号に置き換えます。
関連資料
- GDB でのデバッグ: 5.1.2 Setting Watchpoints