6.10. ストレージ
LVM が、物理ボリュームの最初の 128kB の割り当て可能な領域でデータが破損しなくなりました。
以前は、LVM の I/O レイヤーのバグにより、まれにデータが破損する可能性がありました。バグは、以下の条件が同時に true の場合にのみ表示される可能性がありました。
- 物理ボリューム(PV)がデフォルト以外のアライメントで作成されていること。デフォルトは 1MB です。
- LVM コマンドは、PV のメタデータリージョンの末尾の末尾でメタデータを変更していました。
- ユーザーまたはファイルシステムが、同じバイト(racing)を変更していました。
データ破損のケースが報告されていません。
今回の更新で問題が修正され、このような条件下で LVM でデータ破損が発生しなくなりました。
システム起動が ndctl
により遅延しなくなりました。
以前は、ndctl
パッケージによりインストールされた udev
ルールにより、NVDIMM(Non-Volatile Dual In-line Memory Module)デバイスを持つシステムでシステム起動プロセスが数分遅延することがありました。このような場合、systemd
は以下のようなメッセージが表示されます。
INFO: task systemd-udevd:1554 blocked for more than 120 seconds. ... nvdimm_bus_check_dimm_count+0x31/0xa0 [libnvdimm] ...
今回の更新で、ndctl
が udev
ルールをインストールしなくなりました。その結果、ndctl
はシステム起動を遅延させません。
(BZ#1635441)