第28章 ファイルシステム

CephFS カーネルクライアントが利用可能に

Red Hat Enterprise Linux 7.3 以降で、Ceph File System (CephFS) カーネルモジュールがテクノロジープレビューとして提供されるようになり、Red Hat Enterprise Linux ノードが Red Hat Ceph Storage クラスターから Ceph File System をマウントできるようになりました。Red Hat Enterprise Linux のカーネルクライアントは、Red Hat Ceph Storage に同梱されている Filesystem in Userspace (FUSE) クライアントよりも効率性の高いオプションです。現在、カーネルクライアントには CephFS のクォータのサポートがありません。詳しい情報は Red Hat Ceph Storage 2 の『Ceph File System Guide (Technology Preview)』を参照してください。(BZ#1205497)

ext4 ファイルシステムおよび XFS ファイルシステムが DAX をサポート可能に

Red Hat Enterprise Linux 7.3 以降、DAX (Direct Access) により、アプリケーションが永続メモリーを直接アドレス空間にマッピングすることがテクノロジープレビューとして可能になりました。DAX を使用するには、永続メモリーがシステムに設定されている必要があります。永続メモリーは、通常 1 つまたは複数の NVDIMM (Non-Volatile Dual In-line Memory Module) の形態を取り、NVDIMM に DAX をサポートするファイルシステムを作成する必要があります。また、ファイルシステムは dax マウントオプションでマウントする必要があります。dax でマウントしたファイルシステムのファイルを mmap 処理すると、ストレージが直接アプリケーションのアドレス空間にマッピングされます。(BZ#1274459)

pNFS ブロックレイアウトが利用可能に

テクノロジープレビューとして、Red Hat Enterprise Linux クライアントがブロックレイアウト機能を設定して pNFS 共有をマウントできるようになりました。
Red Hat では、ブロックレイアウトと類似しているが使いやすい pNFS SCSI レイアウトの使用を推奨する点に注意してください。(BZ#1111712)

クライアントおよびサーバーにおいて pNFS SCSI レイアウトが利用可能に

Red Hat Enterprise Linux 7.3 以降、Parallel NFS (pNFS) SCSI レイアウトのクライアントおよびサーバーサポートがテクノロジープレビューとして提供されています。ブロックレイアウトをベースに構築されている pNFS レイアウトは SCSI デバイスをまたいで定義されており、このレイアウトには論理ユニットとして順番に並んだ固定サイズのブロックが含まれています。この論理ユニットには SCSI の永続予約をサポートできる機能が必要です。論理ユニット (LU) デバイスは、SCSI デバイスの ID で識別され、フェンシングは予約の割り当てで処理されます。(BZ#1305092)

OverlayFS

OverlayFS はユニオンファイルシステムの一つです。ファイルシステムの上に別のファイルシステムを重ねる (オーバーレイする) ことができます。変更は上層のファイルシステムに記録され、下層のファイルシステムは未変更のままになります。コンテナーや DVD-ROM などのファイルシステムイメージを複数のユーザーで共有でき、ベースのイメージは読み取り専用メディアに置かれます。追加情報は、カーネルファイルの Documentation/filesystems/overlayfs.txt を参照してください。
Red Hat Enterprise Linux 7.5 では、OverlayFS は多くの状況で引き続きテクノロジープレビューとして提供されます。このため、OverlayFS を有効にすると、カーネルにより警告のログが記録されます。
Docker で次の制約を付けて使用する場合は、完全対応となります。
  • OverlayFS は、Docker のグラフドライバーとして使用する場合に限りサポートされます。コンテナーの COW コンテンツで使用する場合に限りサポートされ、永続ストレージとしてはサポートされません。永続ストレージは OverlayFS 以外のボリュームに配置している場合に限りサポート対象となります。デフォルトの Docker 設定 (オーバーレイレベルが 1 つ、下層側ディレクトリーが 1 つ、上層レベルと下層レベルが同じファイルシステム上に配置されている) だけを使用できます。
  • 下層ファイルシステムとして使用がサポートされているのは、現在 XFS のみです。
  • Red Hat Enterprise Linux 7.3 以前では、物理マシンで SELinux を有効にして Enforcing モードに設定しておく必要がありますが、コンテナーを分離する場合は、コンテナーで無効にする必要があります。つまり、/etc/sysconfig/docker ファイルに --selinux-enabled を追加しないでください。Red Hat Enterprise Linux 7.4 以降では、OverlayFS は SELinux セキュリティーラベルをサポートしているため、/etc/sysconfig/docker--selinux-enabled を指定すると、コンテナーで SELinux サポートを有効にできます。
  • OverlayFS カーネル ABI とユーザー空間の動作については安定性に欠けるとみなされているため、今後の更新で変更が加えられる可能性があります。
  • コンテナー内で yum および rpm のユーティリティーを正常に機能させるには、yum-plugin-ovl パッケージを使用する必要があります。
OverlayFS は制限付きで POSIX 標準セットを提供しています。OverlayFS で POSIX 標準を導入する場合は、導入する前にアプリケーションテストを十分に行うようにしてください。
XFS ファイルシステムをオーバーレイとして使用するには、-n ftype=1 オプションを有効にして作成する必要がある点に注意してください。システムのインストール時に作成される rootfs およびファイルシステムについては、Anaconda キックスタートで --mkfsoptions=-n ftype=1 のパラメーターを設定してください。インストール後に新しいファイルシステムを作成する場合は、# mkfs -t xfs -n ftype=1 /PATH/TO/DEVICE コマンドを実行します。既存のファイルシステムをオーバーレイとして使用できるかどうかは、# xfs_info /PATH/TO/DEVICE | grep ftype コマンドで ftype=1 オプションが有効であるかどうかを確認して判断します。
また、Red Hat Enterprise Linux 7.5 がリリースされた時点では、OverlayFS に関連する既知の問題がいくつかあります。詳細は、Documentation/filesystems/overlayfs.txt ファイルの Non-standard behavior を参照してください。(BZ#1206277)

Btrfs ファイルシステム

Btrfs (B-Tree) ファイルシステムは、Red Hat Enterprise Linux 7 ではテクノロジープレビューとして提供されています。
この機能のアップデートは、Red Hat Enterprise Linux 7.4 が最後となることが予定されています。Btrfs は廃止予定となっており、Red Hat では Btrfs 機能を完全にはサポートせず、今後の Red Hat Enterprise Linux バージョンで削除されます。(BZ#1477977)

新規パッケージ: ima-evm-utils

ima-evm-utils パッケージの提供するユーティリティーにより、Integrity Measurement Architecture (IMA) および Extended Verification Module (EVM) 機能を使用して、実行時にファイルシステムのラベル化やシステムの整合性確認を行うことができます。これらのユーティリティーにより、ファイルが誤ってまたは悪意により変更されたかどうかをモニタリングすることができます。
ima-evm-utils パッケージがテクノロジープレビューとして利用できるようになりました。(BZ#1384450)

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