第35章 ストレージ

SCSI 向けのマルチキュー I/O スケジューリング

Red Hat Enterprise Linux 7 には blk-mq として知られるブロックデバイス用の新しいマルチキュー I/O スケジューリングのメカニズムが含まれています。scsi-mq パッケージにより、SCSI (Small Computer System Interface) サブシステムはこの新しいキューイングメカニズムを使用できます。この機能はテクノロジープレビューとして提供され、デフォルトでは有効になっていません。有効にするには、 scsi_mod.use_blk_mq=Y をカーネルコマンドラインに追加します (BZ#1109348)。

libStorageMgmt API の Targetd プラグイン

Red Hat Enterprise Linux 7.1 から、ストレージアレイから独立した API である libStorageMgmt を使ったストレージアレイの管理が完全サポートされました。提供される API は安定性と整合性を備え、開発者は異なるストレージアレイをプログラム的に管理し、ハードウェアアクセラレーション機能を使用できます。また、システム管理者は libStorageMgmt を使用して手動でストレージを設定したり、含まれているコマンドラインインターフェースを使用してストレージ管理タスクを自動化したりできます。
Targetdプラグインは完全サポートされず、引き続きテクノロジープレビューとして提供されます (BZ#1119909)。

DIF/DIX (Data Integrity Field/Data Integrity Extension) のサポート

DIF/DIX が新たに SCSI 標準に追加されました。Red Hat Enterprise Linux 7.4 では「新しい機能」の章に記載されている HBA およびストレージアレイに対して完全サポートされますが、その他の HBA およびストレージアレイに対しては引き続きテクノロジープレビューとなります。
DIF/DIX により DIF (Data Integrity Field) が追加され、一般的に使用される 512 バイトのディスクブロックのサイズが 512 から 520 バイトに増加します。IDF は、書き込みの発生時に HBA (Host Bus Adapter) によって算出されるデータブロックのチェックサム値を保存します。その後、受信時にストレージデバイスがチェックサムを確認し、データとチェックサムの両方を保存します。読み取りが発生すると、チェックサムはストレージデバイスおよび受信する HBA によって検証されます (BZ#1072107)。

Device DAX が NVDIMM デバイスでテクノロジープレビューとして利用可能

Device DAX を使用すると、ハイパーバイザーやデータベースのユーザーによる永続メモリーへの raw アクセスがファイルシステムを介在せずに可能になります。 特にアプリケーションに予測可能な障害の粒度と、ユーザースペースから永続的ドメインへにデータをフラッシュする機能を備えることができます。Red Hat Enterprise Linux 7.4 から、Device Dax はNVDIMM デバイス用のテクノロジープレビューとして利用可能になっています。(BZ#1383489)