第9章 ファイルシステム

autofsamd 形式のマップのブラウザオプションをサポート

sun 形式のマップのブラウザ機能は、automount 管理でマウント済みのディレクトリー一覧で利用可能な automount ポイントを表示します。これが autofs amd 形式のマップでも利用可能になりました。
対応するエントリーをマスターマップに追加せずに、amd で automount ポイントを設定する場合と同じ方法で、amd 形式マウントの autofs 設定にマウントポイントセクションを追加することができます。このため、共有しているマルチベンダー環境内で autofs マスターマップに互換性のないマスターマップエントリーが混在することを避けることができます。
browsable_dirs オプションは autofs [ amd ] 設定セクションで使用するか、amd マウントポイントセクションの後に使用することができます。amd タイプの auto マップエントリーでの browsableutimeout のマップオプションも使用することができます。
browsable_dirs オプションは yes または no のいずれかにのみ設定することに注意してください。(BZ#1367576)

autofs がマウントログエントリーの識別子を提供しログ検索が容易

盛況なサイトでは、マウント問題を調査する際に特定のマウント試行のログエントリーを識別することが難しい場合があります。ログが多くのアクティビティーを記録する場合、エントリーには他の同時マウントリクエストやアクティビティーが混在することがよくあります。今回の更新では、autofs 設定でマウントリクエストログ識別子のログエントリーへの追加を有効にすると、特定のマウントリクエストのエントリーを簡単にフィルターすることができるようになりました。(BZ#1382093)

gfs2-utils がバージョン 3.1.10 にリベース

gfs2-utils パッケージがアップストリームバージョン 3.1.10 にアップグレードされ、バグ修正および拡張機能が数多く加えられています。特に以下が追加されています。
  • fsck.gfs2 コマンドの確認とパフォーマンス改善
  • mkfs.gfs2 コマンドにおけるブロックデバイス geometry の余り処理が向上
  • gfs2_edit savemeta リーフチェーンブロック処理のバグ修正
  • カスタム関数ではなく libuuid ライブラリーが UUID を処理
  • プロファイリング用の新 --enable-gprof 設定オプション
  • ドキュメントの改善 (BZ#1413684)

FUSE が lseek コールの SEEK_HOLESEEK_DATA をサポート

今回の更新により、 Filesystem in Userspace (FUSE) lseek システムコールの SEEK_HOLE および SEEK_DATA 機能が提供されています。これで FUSE lseek を使用して、ファイルのオフセットをデータを格納しているファイル内の次の場所に SEEK_DATA で、またはホールには SEEK_HOLE で調節することができます。(BZ#1306396)

NFSoRDMA サーバーを完全サポート

NFS over RDMA (NFSoRDMA) サーバーはこれまでテクノロジープレビューとして提供されていましたが、Red Hat Enterprise Linux クライアントでアクセスする際には完全サポートとなりました。NFSoRDMA に関する詳細情報は、Red Hat Enterprise Linux 7 Storage Administration Guide の以下のセクションを参照してください。https://access.redhat.com/documentation/en-US/Red_Hat_Enterprise_Linux/7/html-single/Storage_Administration_Guide/index.html#nfs-rdma (BZ#1400501)

NFS サーバーが限定的コピーオフロードをサポート

NFS サーバー側のコピー機能を使用すると、NFS クライアントはネットワークを使用してデータをやり取りせずに、同一の NFS サーバー上の同一ファイルシステムに格納されている 2 つのファイル間でファイルデータをコピーできます。NFS プロトコルを使用すると異なるファイルシステム間やサーバー間でのコピーは可能ですが、Red Hat Enterprise Linux 実装では現在、このような操作はサポートしていないことに注意してください。(BZ#1356122)

Security Enhanced Linux (SELinux) の GFS2 ファイルシステムでの使用をサポート

SELinux の GFS2 ファイルシステムでの使用がサポートされるようになりました。GFS2 での SELinux の使用はパフォーマンスペナルティーを少し発生させるので、SELinux が enforcing モードのシステムでは GFS2 でのSELinux の使用を選択しないこともあります。この設定についての詳細は、https://access.redhat.com/documentation/en-US/Red_Hat_Enterprise_Linux/7/html/Global_File_System_2/index.html を参照してください。(BZ#437984)

NFSoRDMA クライアントおよびサーバーが Kerberos 認証に対応

今回の更新では NFS over RDMA (NFSoRDMA) クライアントおよびサーバーの Kerberos 認証サポートが追加され、NFSoRDMA 機能で krb5、krb5i、および krb5p 認証が使用できるようになりました。これは各リモートプロシージャコール (RPC) 処理の安全な認証に使用できます。NFSoRDMA での Kerberos の使用には、1.3.0-0.36 以上の nfs-utils パッケージのインストールが必要になることに注意してください。(BZ#1401797)

rpc.idmapd が DNS からの NFSv4 ID ドメイン取得をサポート

ID マッピングに使用する NFS ドメイン名が DNS から取得できるようになりました。Domain 変数が /etc/idmapd.conf ファイルで設定されていないと、DNS に対して _nfsv4idmapdomain テキストレコードの検索がクエリされます。値が見つかると、NFS ドメインとして使用されます。
以下の方法でレコードを定義できます。
;; NFSv4 domain (for idmapping).  See Sun doc 819-1634 and
;;      http://tools.ietf.org/html/draft-mesta-nfsv4-domain-01.html
_nfsv4idmapdomain IN TXT "dicksonnet.net".
(BZ#980925)

NFSv4.1 がデフォルトの NFS マウントプロトコル

これまでは、NFSv4.0 がデフォルトの NFS マウントプロトコルでした。NFSv4.1 ではセッション、pNFS、パラレル OPEN、セッション省略などの大幅な改善がなされています。今回の更新で NFSv4.1 がデフォルトの NFS マウントプロトコルになっています。
既にマウントプロトコルのマイナーバージョンを指定している場合は、今回の更新で動作が変更されることはありません。サーバーが NFSv4.1 に対応しており、NFSv4 を特定のマイナーバージョンなしで指定した場合に動作が変更されます。お使いのサーバーが NFSv4.0 しかサポートしていない場合は、マウントは NFSv4.0 マウントのままになります。以下でマイナーバージョンとして 0 を指定すると、元の動作を維持できます。
  • マウントコマンドライン
  • /etc/fstab ファイル
  • /etc/nfsmount.conf ファイル (BZ#1375259)