第9章 ファイルシステム

XFS ランタイム統計値が /sys/fs/ ディレクトリーでファイルシステムごとに入手可能

既存の XFS グローバル統計値ディレクトリーは、/proc/fs/xfs/ ディレクトリーから /sys/fs/xfs/ ディレクトリーに移りましたが、/proc/fs/xfs/stat 内のシンボリックリンクで以前のバージョンとの互換性は維持しています。 /sys/fs/xfs/sdb7/stats/sys/fs/xfs/sdb8/stats といったファイルシステムごとの統計値のサブディレクトリーは、/sys/fs/xfs/ 下で作成されたり維持されたりすることはありません。これまでは、XFS ランタイム統計値はサーバーごとでのみ入手可能でしたが、今ではデバイスごとに入手可能となりました (BZ#1269281)。

mkfs.gfs2 にプログレスインジケーターを追加

ジャーナルおよびリソースグループの構築時に mkfs.gfs2 ツールが進捗を報告するようになりました。大型または低速のデバイスでは、mkfs.gfs2 の完了に時間がかかることがあり、これまではレポートが出力されるまで mkfs.gfs2 が適切に動作しているか明確ではありませんでした。進捗状況を表すため、プログレスバーが mkfs.gfs2 に追加されました (BZ#1196321)。

fsck.gfs2 が機能拡張され、大規模なファイルシステムで必要なメモリーが大幅に減少

これまで、GFS2 (Global File System 2) ファイルシステムチェッカーである fsck.gfs2 を大型のファイルシステムで実行するにはメモリーが大量に必要であったため、 fsck.gfs2 を 100 TB を超えるファイルシステムで実行することは現実的ではありませんでした。今回の更新では、fsck.gfs2 が機能拡張され、実行に必要なメモリーが大幅に削減されたため、スケーラビリティーが向上され、大型のファイルシステムでの fsck.gfs2 の実行が実現的になりました (BZ#1268045)。

GFS2 が機能拡張され、glock のスケーラビリティーが向上

GFS2 (Global File System 2) では、ファイルを大量に開いたり作成したりすると、それらを再度閉じてもスラブメモリーに多くの GFS2 クラスターロック (glock) が放置されます。glock の数が百万単位であると、これまで GFS2 の速度が遅くなりました。特にファイルの作成では、GFS2 が徐々に遅くなりました。今回の更新では、GFS2 が機能拡張され、glockのスケーラビリティーが向上されました。そのため、GFS2 は作成するファイルの数が百万個単位でも適切なパフォーマンスを維持するようになりました (BZ#1268045)。

xfsprogs がバージョン 4.5.0 にリベース

xfsprogs パッケージがアップストリームバージョン 4.5.0 にアップグレードされ、多くのバグ修正や機能拡張が加えられました。xfs_repair ユーティリティーの実行時、新しいデフォルトのオンディスクフォーマットにはログサイクル番号の特別な処理が必要であるため、Red Hat Enterprise Linux 7.3 kernel RPM にはアップグレードされたバージョンの xfsprogs が必要です。主な変更点は次のとおりです。
  • メタデータの巡回冗長検査 (CRC) およびディレクトリーエントリーファイルタイプはデフォルトで有効になります。以前のバージョンの Red Hat Enterprise Linux 7 で使用された旧式の mkfs オンディスクフォーマットをレプリケートするには、mkfs.xfs コマンドラインで -m crc=0 -n ftype=0 オプションを使用します。
  • GETNEXTQUOTA インターフェースが xfs_quota に実装され、ユーザーデータベースのエントリー数が非常に多くてもすべてのオンディスククォータでイテレーションの速度が早くなります。
また、アップストリームと Red Hat Enterprise Linux 7.3 には以下の違いがあります。
  • 実験的なスパース inode 機能は利用できません。
  • Red Hat Enterprise Linux 7 のこれまでのカーネルバージョンとの互換性を維持するため、free inode btree (finobt) 機能はデフォルトで無効になっています (BZ#1309498)。

CIFS カーネルモジュールがバージョン 6.4 にリベース

CIFS (Common Internet File System) がアップストリームバージョン 6.4 にアップブレードされ、バグ修正の他、次のような機能が追加されています。
  • Kerberos 認証のサポートが追加されました。
  • MFSymlink のサポートが追加されました。
  • mknod および mkfifo の名前付きパイプが許可されるようになりました。
また、複数のメモリーリークが発見され、修正されました (BZ#1337587)。

quota が利用できない quota RPC サービスの NFS マウントポイントに関する警告の非表示をサポート

ユーザーが quota ツールでディスククォータを表示し、ローカルシステムが quota RPC サービスを提供しない NFS サーバーでネットワークファイルシステムをマウントすると、quota ツールは error while getting quota from server というエラーメッセージを返しました。quota RPC サービスがなくても quota ツールが到達可能な NFS サーバーと到達不可能な NFS サーバーを区別できるようになったため、エラーが報告されないようになりました (BZ#1155584)。

/proc/ ディレクトリーで赤黒木の実装が使用されパフォーマンスが向上

以前のリリースでは、/proc/ ディレクトリーエントリー実装は単一の連結リストを使用したため、エントリーが多いディレクトリーの操作が遅くなりました。今回の更新では、連結リストの実装が赤黒木の実装に変更になり、ディレクトリーエントリー操作のパフォーマンスが向上しました (BZ#1210350)。

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