第6章 クラスタリング

Pacemaker がアラートエージェントをサポート

クラスターイベントの発生時に Pacemaker アラートエージェントを作成して外部で一部の処理を行うことができるようになりました。 クラスターは環境変数を用いてイベントの情報をエージェントに渡します。エージェントは、E メールメッセージの送信、ログのファイルへの記録、監視システムの更新など、この情報を自由に使用できます。アラートエージェントの設定に関する詳細は、Red Hat Enterprise Linux 7 High Availability Add-On リファレンス (https://access.redhat.com/documentation/ja-JP/Red_Hat_Enterprise_Linux/7/html/High_Availability_Add-On_Reference/index.html) を参照してください (BZ#1315371)。

PacemakerSBD フェンシング設定をサポート

SBD デーモンはウォッチドッグデバイスである Pacemaker と統合し、フェンシングが必要なときにノードが確実に独自に終了するよう調整します。今回の更新では、PacemakerSBD を設定するための pcs stonith sbd コマンドが追加され、Web UI から SBD を設定できるようになりました。SBD のフェンシングは、従来のフェンシングメカニズムを使用できない環境で便利です。SBDPacemaker の使用に関する詳細は、 https://access.redhat.com/articles/2212861 の Red Hat ナレッジベースの記事を参照してください (BZ#1164402)。

アクティブな Pacemaker Remote ノード で pacemaker_remote サービスが停止するとリソースが正常に移行される

アクティブな Pacemaker Remote ノード で pacemaker_remote サービスが停止すると、クラスターはそのノードを停止する前に正常にリソースをそのノードから移行させます。これまでは、(yum update といったコマンドによって) このサービスが停止すると、ノードが最初にクラスターから明示的に除かれない限り、Pacemaker Remote ノードはフェンシングされていました。Pacemaker Remote ノードにおけるソフトウェア更新や他の定期的なメンテナンス作業はこれまでよりも大幅に容易になっています。
注記: ノードにおけるこの機能を使用可能とするには、クラスター内の全ノードをこの機能に対応するバージョンにアップグレードする必要があります (BZ#1288929)。

ゲストノードの作成に使用される Pacemaker クラスターリソースをリソースグループのメンバーにすることが可能

Pacemaker の以前のバージョンは、ゲストノードをグループに含めることをサポートしませんでした。Red Hat Enterprise Linux 7.3 では、ゲストノードの作成に使用される VirtualDomain などの Pacemaker クラスターリソースをリソースグループのメンバーにすることができるようになりました。これは、仮想マシンをそのストレージに関連付ける場合などに便利です (BZ#1303765)。

pcsd が SSL オプションおよび暗号化の設定をサポート

ある理由でプロトコルバージョンや暗号化が弱いと判断され、脆弱性が見つかった場合、ユーザーは pcsd サービスで SSL または TSL プロトコルの暗号や特定バージョンを簡単に無効にできませんでした。今回の更新では、ユーザーは pcsd の SSL オプションおよび暗号を簡単に設定できるようになり、RC4 暗号とバージョン 1.1 以下の TLS プロトコルはデフォルトで無効になりました (BZ#1315652)。

pcs がライブクラスターで期待される票の設定をサポート

クラスターでノードに障害が発生した場合、クラスターをリカバリするために期待される票 (vote) を手動で少なくする必要があることがあります。pcs quorum expected-votes コマンドを使用してライブクラスターで期待される票を設定できるようになりました (BZ#1327739)。

Pacemaker 使用状況属性を設定するサポートが追加された

pcs コマンドと pcsd Web UI を使用して Pacemaker 使用状況属性を設定できるようになりました。これにより、特定のノードが提供する容量、特定のリソースが提供する容量、およびリソースの配置に関する全体的な方針を設定できます。使用状況と配置方針については、https://access.redhat.com/documentation/en-US/Red_Hat_Enterprise_Linux/7/html/High_Availability_Add-On_Reference/index.html を参照してください (BZ#1158500)。