第62章 仮想化

特定のゲストを Red Hat Enterprise Linux 7.2 から 7.3 ホストに移行できない

今回の更新の前には、明示的に指定された model 値を持たない USB コントローラーの PCI アドレスは IBM Power ゲスト仮想マシンで無視されました。このバグは修正されましたが、この修正の結果、USB コントローラーの PCI アドレスが異なるためにこの USB コントローラーを使用するゲストの Red Hat Enterprise Linux 7.2 ホストから Red Hat Enterprise Linux 7.3 ホストへのライブ移行を実行できません。
この問題を回避するには、たとえば以下のようにゲスト XML ファイルを編集し、pci-ohci 値を USB <controller> 要素に設定した model 属性を追加します。
<controller type='usb' model='pci-ohci' index='0'>
  <address type='pci' domain='0x0000' bus='0x00' slot='0x05' function='0x0'/>
</controller>
次にゲストをシャットダウンしてから、変更を有効にするために再起動します。これでゲストを Red Hat Enterprise Linux 7.2 から 7.3 に移行できます (BZ#1357468)。

numad が QEMU メモリーバインディングを変更

現時点で numad デーモンは、numad が設定するメモリーバインディングとプロセスのメモリーマッピングで明示的に設定されるメモリーバインディングを区別できません。そのため、NUMA メモリーポリシーが QEMU コマンドラインで指定される場合でも numad は QEMU メモリーバインディングを変更します。この問題を回避するには、手動の NUMA バインディングがゲストに指定されている場合、numad を無効にします。これにより、仮想マシンで設定される手動バインディングは numad で変更されません (BZ#1360584)。

QEMU プロセスのメモリー使用量がマップされた hugetlbfs ページなしで表示される

マップされた hugetlbfs ページは、プロセスのメモリー使用量の計算時にカーネルで説明されません。そのため、top および ps などのコマンドは、仮想マシンが huge page を使用するように設定される場合にマップされた hugelbfs ページなしに QEMU プロセスのメモリー使用量を表示します (BZ#1221443)。

バージョン 2.6.0 より前の qemu-kvm では 2.88 MB フロッピーディスクをロードできない

バージョン 2.6.0 より前の qemu-kvm パッケージを使用する際、KVM ゲストは、2.88 MB フロッピーディスクがゲストの起動後に挿入される場合にこれをロードすることができません。この問題を回避するには、ゲストの起動前にフロッピーディスクを挿入するか、または qemu-kvm バージョン 2.6.0 以降を使用します (BZ#1209707)。