第49章 非推奨の機能

本章では、Red Hat Enterprise Linux 7.3 までの Red Hat Enterprise Linux 7 のマイナーリリースで非推奨となった機能の概要を説明します。
非推奨の機能は、Red Hat Enterprise Linux 7 のライフサイクル終了までサポートされます。非推奨の機能は、本製品の今後のメジャーリリースではサポートされない可能性が高く、新規実装は推奨されません。特定のメジャーリリースの非推奨の機能の最新の一覧は、そのメジャーリリースの最新版のリリースノートを参照してください。
現行および今後のメジャーリリースでは、非推奨の ハードウェア コンポーネントの新規実装は推奨されません。ハードウェアドライバー更新はセキュリティーと重大な修正のみに限定されます。Red Hat は、このようなハードウェアはできるだけ早い機会に取り替えることをお勧めします。
パッケージ が非推奨となり、使用を継続することは推奨されない場合があります。特定の状況では、パッケージが製品から削除されることもあります。その場合には、製品のドキュメントで、非推奨となったパッケージと同様、同一、またはより高度な機能を提供する最近のパッケージが特定され、詳しい推奨事項が記載されます。

nautilus-open-terminalgnome-terminal-nautilus に置き換えられた

Red Hat Enterprise Linux 7.3 より、nautilus-open-terminal パッケージが非推奨となり、gnome-terminal-nautilus パッケージに置き換えられました。このパッケージは、Nautilus の右クリックのコンテキストメニューに 端末の中に開く のオプションを追加する Nautilus の拡張機能です。nautilus-open-terminal は、システムのアップグレード中に gnome-terminal-nautilus によって置き換えられます。

sslwrap()Python から削除された

Python 2.7 から sslwrap() 関数が削除されました。466 Python Enhancement Proposal が実装された後にこの関数を使用すると、セグメンテーション違反が発生します。この削除はアップストリームと一貫しています。 Red Hat は、この関数の代わりに ssl.wrap_socket() 関数の使用を推奨します。

Windows ゲスト仮想マシンのサポートが限定される

Red Hat Enterprise Linux 7 の時点では、Windows ゲスト仮想マシンは、Advanced Mission Critical (AMC) などの特定のサブスクリプションプログラムにおいてのみサポートされています。

libnetlink は非推奨

iproute-devel パッケージに含まれている libnetlink ライブラリーは非推奨になりました。ユーザーは、このライブラリーの代わりに libnl および libmnl ライブラリーを使用することを推奨します。

KVM の S3 および S4 の電源管理状態は非推奨

S3 (Suspend to RAM) および S4 (Suspend to Disk) の電源管理状態に対する KVM のネイティブサポートが廃止されました。この機能は、以前はテクノロジープレビューとして提供されていました。

Certificate Server の udnPwdDirAuth プラグインが廃止された

Red Hat Enterprise Linux 7.3 では、Red Hat Certificate Server の udnPwdDirAuth 認証プラグインが廃止されました。このプラグインを使用するプロファイルはサポートされなくなりました。Certificates created with a profile using the udnPwdDirAuth プラグインを使用したプロファイルで作成された証明書は、承認済みの場合には引き続き有効です。

IdM 向けの Red Hat Access プラグインが廃止された

Red Hat Enterprise Linux 7.3 では、Identity Management (IdM) 向けの Red Hat Access プラグインが廃止されました。redhat-access-plugin-ipa パッケージはシステムの更新時に自動的にアンインストールされます。 ナレッジベースへのアクセスやサポートケースエンゲージメントなど、このプラグインによって以前提供されていた機能は、Red Hat カスタマーポータルで引き続き利用することができます。Red Hat は、redhat-support-tool ツールなどの代替オプションをご検討いただくことを推奨します。

フェデレーション方式のシングルサインオン向けの Ipsilon 認証プロバイダーサービス

ipsilon パッケージは Red Hat Enterprise Linux 7.2 でテクノロジープレビューとして導入されました。Ipsilon は認証プロバイダーとアプリケーション/ユーティリティーをリンクして、シングルサインオン (SSO) を可能にします。
Red Hat は、Ipsilon をテクノロジープレビューから完全にサポートされた機能にアップグレードする予定はありません。ipsilon パッケージは、Red Hat Enterprise Linux の今後のマイナーリリースで削除される予定です。
Red Hat では、Keycloak コミュニティープロジェクトをベースとした Web SSO リューションとして Red Hat Single Sign-On をリリースしました。Red Hat Single Sign-On は、Ipsilon よりも優れた機能を提供し、Red Hat の製品ポートフォリオ全体の標準の Web SSO ソリューションとして設計されています。詳しくは、「1章概要」を参照してください。

非推奨となったデバイスドライバー

  • 3w-9xxx
  • 3w-sas
  • mptbase
  • mptctl
  • mptsas
  • mptscsih
  • mptspi
  • qla3xxx
  • megaraid_sas ドライバーの以下のコントローラーが非推奨となりました。
    • Dell PERC5、PCI ID 0x15
    • SAS1078R、PCI ID 0x60
    • SAS1078DE、PCI ID 0x7C
    • SAS1064R、PCI ID 0x411
    • VERDE_ZCR、PCI ID 0x413
    • SAS1078GEN2、PCI ID 0x78
  • be2net ドライバーによって制御される次のイーサネットアダプターは非推奨となりました。
    • TIGERSHARK NIC、PCI ID 0x0700
  • be2iscsi ドライバーの以下のコントローラーは非推奨となりました。
    • Emulex OneConnect 10Gb iSCSI Initiator (汎用)、PCI ID 0x212
    • OCe10101、OCm10101、OCe10102、OCm10102 BE2 アダプターファミリー、PCI ID 0x702
    • OCe10100 BE2 アダプターファミリー、PCI ID 0x703
  • lpfc ドライバーの以下の Emulex ボートは非推奨となりました。
    BladeEngine 2 (BE2) デバイス
    • TIGERSHARK FCOE、PCI ID 0x0704
    ファイバーチャネル (FC) デバイス
    • FIREFLY、PCI ID 0x1ae5
    • PROTEUS_VF、PCI ID 0xe100
    • BALIUS、PCI ID 0xe131
    • PROTEUS_PF、PCI ID 0xe180
    • RFLY、PCI ID 0xf095
    • PFLY、PCI ID 0xf098
    • LP101、PCI ID 0xf0a1
    • TFLY、PCI ID 0xf0a5
    • BSMB、PCI ID 0xf0d1
    • BMID、PCI ID 0xf0d5
    • ZSMB、PCI ID 0xf0e1
    • ZMID、PCI ID 0xf0e5
    • NEPTUNE、PCI ID 0xf0f5
    • NEPTUNE_SCSP、PCI ID 0xf0f6
    • NEPTUNE_DCSP、PCI ID 0xf0f7
    • FALCON、PCI ID 0xf180
    • SUPERFLY、PCI ID 0xf700
    • DRAGONFLY、PCI ID 0xf800
    • CENTAUR、PCI ID 0xf900
    • PEGASUS、PCI ID 0xf980
    • THOR、PCI ID 0xfa00
    • VIPER、PCI ID 0xfb00
    • LP10000S、PCI ID 0xfc00
    • LP11000S、PCI ID 0xfc10
    • LPE11000S、PCI ID 0xfc20
    • PROTEUS_S、PCI ID 0xfc50
    • HELIOS、PCI ID 0xfd00
    • HELIOS_SCSP、PCI ID 0xfd11
    • HELIOS_DCSP、PCI ID 0xfd12
    • ZEPHYR、PCI ID 0xfe00
    • HORNET、PCI ID 0xfe05
    • ZEPHYR_SCSP、PCI ID 0xfe11
    • ZEPHYR_DCSP、PCI ID 0xfe12
使用中のシステム上の PCI ID を確認するには、lspci -nn コマンドを実行します。
上記のドライバーのコントローラーで、この一覧には含まれていないコントローラーについては変更がない点に注意してください。